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Aちゃんとランデブー

早朝に目が覚め、出発の準備を整えてから、Aちゃんの携帯に電話してみた。今日も良い天気になりそうだ。

「Aちゃん?おはよう~!今、どのへんにいるの?」

「こっちは自転車だから全然進んでないよ~。同じ、兜沼の近く。これから沼から出発してまた北上して走るよ。ヒロコちゃんはどこまで来た?」

「私はね、羽幌だから、きっとすぐ追いつくな。車だからさ、あっと言う間だよ。じゃあ232号線から、40号線になる所の兜沼に行く細い道に入ってみるね。私は黒のファミリアだから。」

「OK、楽しみにしてるよ~!」

地図で見てみるとちっちゃい水色の丸に兜沼と書いてある。今までの調子で走ったら、きっとすぐ着くはずだ。青空が広がって気持ちよい空気の朝日の中、出発した。

232号線から行き過ぎないように気をつけて、沼へ降りる細い道に曲がる。ほんとにこの道で大丈夫かな・・・でもこのひろ~い景色の他に別の道はないから、合っているよね・・・。そんなことを思いながら今までの長い一直線の道とは正反対の細いぐにゃぐにゃした下り坂を降りて行くと・・・。

「あ~~~!!!いたーーー!!!」

自転車を必死にこいで坂を上ってくる2人組がいた。Aちゃんと彼氏だ!私は慌ててブレーキを踏んだ。全開の窓から叫ぶ。

「Aちゃーん!」

「おお~!早いね~!」

こんな北海道のだだっ広い景色の中で、横浜の友達に道端で会うというのは、やってみるとかなり感動するものだった。Aちゃんの彼とは初対面だというのに、そんなのおかまいなしにすっかりはしゃいでしまった。

「いやあ~Aちゃん、お互いはるばる来たね!すごい装備できちんと走ってるんだね。」Aちゃんはいかにもスポーツサイクリングといういでたちだ。もう、どこまでも走れそう。

「でも、自転車はきついよ~。いくら走っても景色が変わらないんだよね。せっかく彼と旅行なのに、なんで私こんなに必死に走ってんのかな~とかさ。しかも前をガンガン走る彼に結構ついて行けちゃう自分がヤダ。」

「ついて行けちゃうんだ~。すごい・・・。」彼も確かに、アウトドアがいかにも好きそうな、マッチョな好青年である。「できるんだもん、こういうデートもいいんじゃないの?」

ひとしきり感動し合った後は2人で彼に写真を撮ってもらった。

「この後ヒロコちゃんはどう走るの?私たちは納沙布岬まで行って、そこから礼文島に行くんだけど。一緒に行かない?」

「レブン島?どこそれ?」

「地図貸して・・・ほら、これ。」

なるほど、納沙布の左側、利尻島の上に利尻より小さい島があった。

「これレブンって読むんだ。」ちょっと行ってみたい気もしたけど、せっかく2人のデートにくっついて行くのも何だか悪い気もした。それにフェリーで行くとなると意外に時間を取りそうだし。それよりは、もっとどんどん走って行きたい。

「ううん、私は宗谷の方に行くよ。できるだけ道内を進みたいから。」

「あと何日あるの?」

「え~と20日には帰ってたいから、あと6日だね。」

「わかった。じゃあ、また帰ってから飲もうね。」

「そうだね、じゃあ気をつけてね!」

結局一緒にいたのはそんなに長い時間ではなかったけど、こうやって北海道の道端で会った、というのが何だかとても楽しかった。「じゃあね~!バイバイ~!!」私が手を振りながら走り始めると、二人はミラーの中ですぐに小さくなっていった。

日本の最北端

40号線を稚内港まで北上し、海に突き当たった所で238号線に乗って走ると、すぐに宗谷岬に着いた。日本の最北端と書いたモニュメントが建っていて、広場になっている。車を停めてせっかくだからそこでちょっと観光っぽく見物してみることにした。写真を撮りたかったけど、一人なので自分の写真が撮れない。他の人に頼もうかな~とも思ったけど、「写真撮ってくださ~い」と頼んで自分一人だけで撮ってもらう、っていう図を思い浮かべるとちょっとさみしい感じがしたので、景色だけ撮った。まあ、結構女一人旅をしてきているけど、大体こいつアブナいな・・・と怖がられることが多いのですね。

宗谷岬でお土産やさんなんかも見てみたけど、さすが最北端というだけあってすごく寒かったし(しつこいようだけど、9月!)天気も曇ってきたので、車に戻って出発することにした。Aちゃんは今頃礼文島に行くフェリーに乗ってるかな~なんて考えながら、海に沿ってず~~っと238号線を紋別まで走った。紋別まで降りて、ふとこのまま海沿いばかりを走っていても北海道の広さが見られないかも、と思い、突然そこから真下に下りることにした。273号線という道内を縦に走る道に乗って一気に走った。海の景色だったのが、どんどん山や平原の中の広大な景色になった。もう気持ちもすかーっとしてとってもすがすがしくすばらしかった。気がつくと士幌まで降りてきていた。かなり距離を走ったはずで、暗くなると同時にどっと疲れがきた。すっごく寒かったので、士幌の交差点のコンビ二でおでんを買って車の中で食べた。このおでんがあったかくっておいしー!コンビニのおでんをこんなにおいしく思ったのは初めてだった。それから道の駅まで少し走って、まさに力尽きる、という感じでばったり寝てしまった。羽幌から宗谷岬を通って紋別まで行ってそこから士幌まで・・・考えてみるととにかく前進前進の日だった。全然、急ぐ旅じゃないんだけど。

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