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道内スタート!

函館港を出た時にはすっかり暗くなっていた。でも、まだ寝るにはちょっと早いから、とりあえず海岸線まで出てしまおう、と思って走りだした。街中にはあんまり道の駅はないし。函館の町を抜けてしまおう。そう思って走り始めた瞬間、後ろからパトカーがライトを付けて近づいてきて、私に止まるように促してきたので、慌ててはじっこに寄せて止まった。

「ええ~~~!!!なになに!私何したの???」

答えは簡単、スピード違反で止められたのだ。でも、ほんとに港から走り始めたばっかりで、そんなにスピードは出していない。オーバーしたとしても制限速度からちょっとのはずだった。でも、もちろん違反は違反。何よりもショックだったのは、日本でスピードチケットを切られたのが初めてだったことだ(アメリカでは2回あります。スミマセン)。北海道に入って早々、がっくりきてしまった。でも、仕方ないので、きちんと済ませて、やっとまた走りだした。もうこういうのはナシにしよう~とゆっくりゆっくり。

海岸線へ

さて、気を取り直して海岸へと進むことにした。四国の時と同じように、まずは海岸線を北上してみようと思っていた。大きな道路に出て行ける所まで北上。でももう函館ですでに暗くなっていたので、あまり無理して進みたくはなかった。何しろ、函館を出てしまうと結構暗いのである。岩内という所で道の駅があったので、そこで今日は寝ることにした。道の駅と言っても、トイレがあるだけで、後は片方が山、片方が海で何もない。でも新しいらしくてトイレはとてもきれいだし、パーキングは明るい。他に停まっている車はいなかったので、ティナ坊だけをぽつんと停めた。

停めてまず、Aちゃんの携帯に電話した。Aちゃんは彼氏と北海道に来ているはずだ。私ももし行けたら会いたいね、と言っていたのだ。

「もしもし、Aちゃん?やっぱり来ちゃった~私も北海道に入ったよ!今ね、岩内って道の駅にいるの。」

「え~!ほんとに一人で来たんだ!すごいね!私たち今、兜沼ってところにいるんだよ。」Aちゃんは彼氏と自転車を持って飛行機で来て、こっちでサイクリングデートをしているのだ。つまり、彼氏と二人で北海道をちゃりんこで走っているのである。

「今日はここでキャンプして、明日また走るよ。」

「私も明日海岸線を北上するから、じゃあすぐ追いつくよ。明日、また電話するね。絶対走ってる途中で会えるね!」

「いや~!それってすごいね。じゃあ明日ね!」

向こうは自転車、こっちは車、追い越してしまわないように見つけよう。なんだかすっごく楽しみでわくわくする。

電話をした後、トイレでいつものように寝る支度をすませたが、ビックリするほど寒い。昨日の岩手山も寒かったが、寒さの輪郭が全然ちがう。もう、こうピリッとしていて、関東じゃこれって初冬?ってな感じである。車に戻って、さすがに持ってきた毛布を出すことにした。まさかこんなに早く使うとは思わなかったけど、やっぱり持って来て正解だったのだ。私は毛布にくるまって助手席に落ち着き、寝ることにした。

またパトカー

ごほっごほっゼーごほっ。なんか、咳が出る。疲れていたし、すぐに寝るつもりだったのに、息苦しくて寝られない。おかしいなあ・・・なんでかな・・・。眠いのでぼんやり思っていただけだったが、苦しくて段々目が覚めてきた。「ん?これはもしかして・・・」私はばっと飛び起きた。もしかして、この毛布?!もちろん、毛布は冬に使っていたのを押入れにしまってあって、それを久しぶりに出して持って来たのだ。もしや、これってカビが生えているんじゃ・・・。そう考え始めると、確かにカビくさい気がしてきた。私はぜんそく持ちなので、カビとか滅法弱いのだ。すぐにゼーゼーする。

「ぎゃ~~~!」

そうと分かったらこんなカビ毛布にくるまっているのが急に恐ろしくなり、私は慌ててドアを開けて外で毛布をぐるぐるに丸めると、入れてきたゴミ用の大きなビニール袋にねじ込んだ。その袋をトランクに入れ、窓を全部開けて車の中の空気を入れ替え、深呼吸をした。う~ん毛布がダメか・・・少々寒いけど仕方がない。あきらめてまた寝ることにした。それに早く寝ないと明日が辛い。助手席に横になってまた少したってウトウトし始めた頃・・・今度はライトが近づいてきた。道の駅だから他の車が停めに来たのかな、と思って一応窓の隙間から除いてみたらパトカーだった。なんだ、警察なら変なやつじゃないからいいや、と思って寝ようとすると、パトカーが停まってドアを開ける音が聞こえ、懐中電灯の明かりがこちらに近づいてくる。「え~なんだろう・・・。」ぼんやり思っていると警官がコンコンとティナ坊のドアをノックした。

「はい?なんですか?」私はドアを開けて不機嫌に聞いた。なんと言っても、眠いのだ。

「きみ、**ナンバーだけど、一体どこから来たの?」

「横浜です。」

「横浜!どうして?」

「どうしてって、北海道を走ってみたくて来たんですけど。」おかしいなあ、今日のライダーの話では道内を走っている人は結構いるみたいだけど。関東のナンバーが珍しいんだろうか。

「なんでこんなとこで寝てるの?」

「だから、北海道を走りたくて来て、夜になったから寝てるんです。道内は道の駅で寝ちゃいけないんですか?」

すると警官が言った。「いや、もちろん寝てもいいんだけど・・・きみ、家出じゃないよね?」

なるほど、それでわかった。私は家出娘と思われているのだ!それまでせっかく寝ようとして邪魔されたと思って頭にきていたのだが、突然おかしくなって噴出してしまった。確かに、よれよれのパーカーを着てジーンズにスニーカー、すっぴんの私はひどいかもしれない。

「あ~家出!いやあ家出じゃないですよ~。私これでも31だし一人暮らししてるし、そしたらもう家出じゃなくて夜逃げですね!あはは~免許見せましょうか?」

「あ~、いやいや、いいんだけどね、きみの車、不審なんだよね。多分これからもこうやって寝てたら聞かれると思うよ。もういいよ、寝てるところ、ごめんね。」警官はそう言ってパトカーに戻って行った。私の言い方で嘘ではないと思ったのだろう。まああれで嘘だったらかなりの女優だと言えるかもしれない。それくらい、私は結構ウケていた。だって家出!そんなわけないじゃん!最後に笑って結構ほのぼのした気分でやっと寝ることができた。それにしても不審とは失礼だなぁ・・・とか思いながら。

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