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道内走り納め

私は次の日早く起きて、さっさと支度して、昨日説教しようとしてたライダーは丸々無視して号竹を後にした。これまでライダーとは旅の話をしたり、情報を交換し合ったり、とても楽しく過ごしてきた。号竹のライダーは始めて何も話をしなかったライダーだった。彼の旅は果たして楽しいのだろうか。それとも単にライダーハウスで女性と会ったのが初めてだったのか。

彼氏一号

昔、同じような嫌な思いをしたことがある。

私が美大受験で美術予備校に通っていた頃、生まれて初めてできた彼氏に言われた言葉だ。彼は、「女の子なんだから、いつか結婚するんだしそんなに頑張って絵を描かなくてもいいじゃないか。」と言った。私はそれを聞いてこの人はほんとは着ぐるみで中にはおじさんが入っているんじゃないかと思ったくらいびっくりした。同じ年の、当時19歳だった男の子に「女の子なんだから頑張らなくてもいい」と言われるとは全く思ってもいなかった。しかも、私達は一緒に「目指せ芸大!」とかやっていて、つまりは同じ志の仲間だと思っていた。もっと画力が欲しい、もっと良い絵が描けるようになりたい、という気持ちは同じだと思っていた。だから良い大学に入って良い環境でもっと自分を向上させたいと思っていた。なのに、「女の子だから頑張らなくてもいいじゃないか。」とは???じゃあ女だったら努力しないで何も自分を伸ばさずに結婚して家に入れって遠まわしに言ってるってことなのかな・・・?本当に本当にショックを受けた。しかも彼はこうも言った。「芸大に受からなくてもさ、どこでもいいから私大に引っかかってくれればいいよ。」これにはさらにショック!!!「どこでもいいから」?「引っかかってくれれば」???私って一体なに?彼の言う「女の子だったら」、人生どうでもいいってことなのか~?

この会話で私はすっかり恋心も冷めてしまった。初めての彼氏で浮き足立っていたけど、もう一緒にいる意味がわからなくなって、私はすぐに別れたいと言った。浪人生だったし短かったし、なんだかこれでほんとに彼氏?みたいな感じのまま、あっという間に別れてしまった。

このライダーも同じだと思った。自分も旅のおもしろさを知っているはずだ。だからこそ、1人でバイクで走ってライダーハウスに泊まっている。なのに、「女の子はこんな所来たらだめでしょ。」と言うってことは、女性ってだけで「旅」をする平等の権利を与えていないのだ。女性がもし安心して一人旅ができないのなら、危険な男がいるからじゃあないのか。それを女性側にダメ出しをするのはズレていないだろうか。原因を見ないで、文句を言う箇所が間違っていると思う。

ずいぶん話がそれてしまったけど、そんなわけで号竹はせっかく電車というおもしろいハウスだったのにあんまり堪能できなかった。北海道もそろそろ出発しなければならないし、折り返し地点を回って帰り道に足を踏み入れた実感がした。

名残惜しく

もう少しきれいな山を見ていたくて、横に羊蹄山を見ながらのルートで走った。紅葉にはちょっと早くて、そんなに山の色は変わっていない。紅葉したら、きっとすごい綺麗なんだろう。ダートをなるべく選んで走り、函館まで行った。北海道もとうとう最後、函館からまたあのフェリーに乗り、とうとう本州に戻ってきた。さあ、まだまだここからが長い。

八戸の東北自動車道に行くまでの道のりがとても長かった。道がぐにゃぐにゃしていて走りにくい所もあったし、そんなに大きな道路ではないので飛ばせるわけでもない。天気があまり良くなくてどんより灰色に曇っている中をひたすら走り続けた。横に海が見える道路で、海の上の空に夕焼けが広がり始め、どんどんきれいな色に染まっていった。雲が多い方が太陽の光をより多く反射して夕焼けがきれいになる場合が多い。まるで天使でも降りてきそうな光の筋が雲から海に差し込んで、久しぶりに見る素晴らしい夕焼けだった。途中で車を停めて空の写真を何枚か撮った。

東北自動車道一気!

夕焼けがすんでからは写真で止まったりもせず、順調に走って八戸まで行き、東北自動車道に乗った。もうすっかり夜になってしまっていた。私はかなり疲れていたので、まず仮眠を取ることにした。疲れには寝るのが一番だ。

ちょっと寝てすっきりした所で起きて顔を洗い、気合を入れて走り始めた。こうなったらもう一気に東北自動車道を南下しよう!

到着~旅おしまい~

私は結局そのまま朝まで走り続け、横浜のアパートに到着した。行きには迷いそうであんなに困った都内の道のりも、帰りは横浜を目指せば良かったから、簡単だった。いつもの場所に車を停めてアパートの鍵を開け、中に入って時計を見た。6時過ぎだった。さわやかな朝だけど、自分はどろどろに疲れていて、眠い。

それでもまず、青虫文太に電話した。宝来に帰れなかった日、電話で横浜に戻ったら文ちゃんに電話で報告すると約束していたのだ。なんと言っても、おうちに帰るまでが遠足、無事は報告しようよと、文ちゃんが言ってくれていた。

文ちゃんとお母さんに無地帰還の電話をした後、ばったり寝た。10日ぶりの自分のベッド。あああ~な~んて気持ち良い~!自分のベッドがすごい高級品に思えた。でも帰ってきちゃって、ちょっとさみしかった。まだまだ走っていない所がたくさんあって、もっと北海道にいたかった。もっと知らない道を走ってみたかった。もっと色んな人とも会ってみたかった。絶対また行こう。

そう思いながら明日の準備をしなきゃなあとため息をついた。次の日はゲームショウのリハーサルだ。旅から戻ってきて、待っているのは~ああ、現実。

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コメント

旅はいっくら満喫したつもりでも、まだまだ行きたかったとことか、もっと居たかったとか、名残惜しくなるよねぇ。
私はまだ気分は沖縄だよ。
あぁ、あの海にまた行きたいなぁ。

投稿: Naomi | 2006年10月16日 (月) 10時21分

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