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息子、初めての幼稚園

今日は息子が始めて登校(登園)する日。セカンド・タームの始まりだ。
息子はベイビーナーサリーで一時間、娘は二時間なので、始まりの時間が娘の方が早く、後から息子も行って終わりの時間が一緒というスケジュール。まず、娘は慣れたものでさっさと支度をしてロビちゃんの弟のバイクに乗せてもらって学校へ。ロビちゃんの弟はバイクがあって自由が利くので毎日娘の送り迎えをしてくれているのだ。

さて、娘が出発してから息子の支度。ちゃんと気持ちから納得させるために話してきかせる。
「ぼく、今日から学校だね。準備しようか」すると息子「ぼく、きょうはいかない。しあさっていくからいい」。出た!得意のしあさって。「え?でも今日学校に持っていく飲み物、昨日買ったじゃない。それ持って行こうか」「やだ」どうやら間際になってちょっと緊張しているようす。こういうときはあまり言い続けるともっと意固地になるのでもう話題にしないことにした。「じゃあシャワー浴びちゃおうか」昨日の夜、疲れてシャワーを浴びる前にベッドに横になってそのまま寝てしまったのだ。すんでのとこで私が歯だけは磨いたのだが、シャワーは睡魔に間に合わず、浴びられなかったのだ。

シャワーを浴びて裸んぼうのところにさっと制服の白いシャツを着せて「わあ~すてき!」とほめちぎった。息子、ちょっとうれしそう。鼻の穴がぷんと膨らんでいる。「ズボンもきちんとはこうか」と制服の黒いズボンをはかせ、ベルトを締めようとしたらベルトが壊れている。制服用に買ってまだ一度も使っていないのに、もう壊れているのだ。まあいいや、と形だけでもベルトを締めて靴下をはかせカバンを準備。私はもう息子が制服を着ているだけで感動!してきた。デジカメを出してきてベルトをなんとかしようとしているロビちゃんと息子の写真をパチリ。いやあ、制服ってなんて大きい子に見えるんでしょうねえ!

そして、いよいよタクシーに乗り込んで息子の学校へと向かうことに。
今私たちが仮住まいにして住んでいるアパートはマーレの端っこのビーチのすぐそばで、学校はまったく反対側のマーレの端っこの海のそばにある。いろいろ引越ししている間に一番遠くに来てしまったのだ。まあ、遠くと言ってもマーレだから、小さい島なんだけど。運よくすぐにタクシーを捕まえたら、昔ロビちゃんがヒルトンで一緒に働いていた友人が運転しているタクシーだった。彼は私がヒルトンに行く前にヒルトンにいてロビちゃんと一緒だったのだそうだ。「お~!久しぶり~!」なんて言いながらロビちゃんは私と息子をタクシーに乗せ、自分は弟のバイクの後ろにまたがって「これで行くから」と言った。私と息子はタクシーで出発。運転手さんに「マーファヌ・マダルシャーね!」と言うと「なんでまたそんな遠くの学校?」とびっくりされた。タクシーの中で一通り近況報告をし合い、学校の目の前の交差点でロビちゃんの弟のバイクと合流して、学校に到着した。

息子のクラスはベイビーナーサリーのAクラス。BN-Aと書かれた教室に行くと同じくらいの年頃の子供たちが入り口の前にたくさんいた。出入り口で先生と思われる二人の女性がいたので、ロビちゃんがディベヒ語で彼女たちに「ディベヒも英語も話せなくて日本語だけなんだ」と説明すると、若い先生が「ライラ~!!(あらまあ)」とビックリ。おしっこに行きたいときは息子は「ピーピー」って言うから、と説明すると「ピーピー?」と言って笑って「OK」と言ってくれた。私はまず息子と一緒に教室に入り、息子を席につかせようと思ったら、もう一人、座っている男の子がすでにわんわん泣いている。その子は「ママ~!」と言ってお母さんのズボンのすそを握って離さない。それにつられてもう一人の女の子がちょっと涙目に。この雰囲気の中何かを察した息子、ものすごい心配そうな顔をして「ママ、ぼくおうちに帰る。ここ、つまらないから」と言い始めた。手はしっかり私の服をつかんでいる。「大丈夫だよ、すっごく楽しいよ。ママ、この針がぐるっと一回回ったら迎えに来るからね」としゃがんで息子の目を見て言うと、口の端が下がってすぐに泣きべその顔になり、「やだ、ぼくここやだ、帰る!」と泣きそうになってしまった。「大丈夫だよ、楽しいからね」と私は笑顔を崩さず、そのまま先生にバトンタッチ!さっさと教室を出た。さっきの若い先生がすっと息子の手を握ってちょっと私から離してくれた。急いで教室の外に出て壁に隠れ、窓から様子を覗いているロビちゃんと弟に聞いた。「どう??泣いてる?」すると、まるで缶ケリをしている男子みたいに体をナナメにして窓からちょっとだけ体を出して覗いていたロビちゃん、「あれ?意外と大丈夫。泣いてないよ」と言う。「どれどれ」と私もそ~~~っと覗いて見ると、先生が両手をつないで窓に背を向けさせ、向かい合って何かを話してやっている。う~ん、先生すばらしい。息子もえらい。しめしめ、とロビちゃんと弟と私の三人で「平気なもんだね」と笑いながら学校を出た。

さて、二人とも学校に行ったとはいえ、今日は息子は一時間だけなのでもう一時間後には迎えに来なきゃならない。かえって忙しいんじゃ?と思うが、まあ、一時間余裕ができたと思ってロビちゃんと二人でお茶をすることにした。学校の目の前にあるカフェに入ってロビちゃんはバナナシェイク、私はアイスクリームとお茶を頼んだ。ここのカフェは二階で海に面しているので全部がオーシャンヴューの席である。風も気持ちいい。何しろ、ロビちゃんと二人でこんな風にお茶をするなんて、なんて久しぶり!子供が産まれてから、必ずどっちかが子供の面倒を見ていたのでこんな風に夫婦二人になったことがほとんどない。なんだかすっごい新鮮だ!

海を行くスピードボートやタンカーを眺めながら、ロビちゃんがぽつり。「それにしても若い先生だよねえ」「うん、私も思った。でも日本でも、たとえば短大出てすぐ幼稚園の先生になったら20歳そこそこだよ」「そうかあ」「あの先生も多分そのくらいだろうねえ」なんて、なんだか年寄り夫婦みたいな会話でのんびりお茶を飲んだ。一時間はあっという間に過ぎて、またすぐに学校へ歩いて戻った。歩いている途中、腕を組んでいたら(普段は子供と手をつないでいるので腕なんて組めない)周りの人々がすごいジロジロ見て大注目だったので、私は楽しくなって「もう結婚して7年だから大丈夫ですよ~」と日本語で言ってみた。こちらでは夫婦じゃないと公の場で(こういう道端とかで)手をつないだり腕を組んだりして歩くのは良くないことなのだ。イスラムですからね。普段は子供二人がいるから周りも「ああ、外国人と結婚した家族なんだ」と納得していますが、二人だけだと「外国人と遊んでいるモルディブ人」という捕らえられ方をしないとも限らないのですねえ。でもちょっと楽しかった。

学校の門のところまで行くと、ちょうど息子のクラスの子たちが園庭の遊具で遊んでいた。「危ない!気がついたら泣くかもよ!」とロビちゃんが壁に張り付いたので私も慌てて反対側の壁にペタリ!二人で忍者みたいに壁からそ~っと中を覗くと、息子はなんてことなく遊具で遊んでいる。「なんか、遊んでるよ」「うん、泣いてないし、楽しそうだね」しばらくすると先生が連れて全員教室の中へ入って行った。
さて、終わりのチャイムが鳴ると同時に私とロビちゃんは息子の教室に小走りに。行って教室の中を見ると、息子と目が合った。息子は私の顔を見て泣き出すでもなく、神妙なよそ行きの顔のままで、出入り口の他の子たちが出るのを静かに待っている。やっと出てきたので、私が手を取って「どうだった?」と聞くと、神妙な顔のまま、口の端だけちょっと笑って「たのしかった」と言う。「楽しかった?良かったねえ!」と言うと、「うん、ぼくのお友達、いっぱいいたよ。ぼくねえ、たのしかったよ」と言うではないですか。なんだか、感動してしまった。もっと泣いて明日はもう行かない!なんて言い出したらどうしようと思っていたのに、ずいぶん大人な発言でこちらがビックリ。それを聞いてホッとしたロビちゃんは「あっ!お姉ちゃん!」と娘の教室へひとっ走り。そうそう、娘も同じ時間に終わるんだった。娘は園庭に出てくるなり「ぼく~!楽しかった~?」と息子に駆け寄り、息子も「うん、たのしかったよ」とまた同じ口調で報告した。いやあ~うちの子供たちも大きくなったもんだ。こうやって見ると娘なんて貫禄すら感じる。こちらに来てから娘も初めて幼稚園に通い始めたわけだからたった半年前は娘の制服姿を見て感動していたってのに、もう二人ともだなんて。「楽しかったし、明日もまた学校来ようね」と言うと、息子も「うん」と元気良く返事した。とりあえず、泣いていやがる息子を無理やり連れて行くなんてことはなさそうでよかったよかった。

帰り道、歩いていて他の子を見てふと気がついた。
「あれ???ロビちゃん、他の男の子、黒い靴下はいてるよ?」
そう、うちは今日息子に白い靴下をはかせて登校させたのだ。息子の入学手続きをして全部説明を受け、制服を揃えたのはロビちゃんなのだ。私に言われて他の男の子の足をじ~っと見つめてロビちゃんが一言。「・・・まちがえちゃった」。「男の子は黒い靴下だってわたしちゃんと言ったよ!?」と娘に言われるロビちゃん。すっかり小さい奥さん状態。

さあでは、黒い靴下買いに行こう!

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コメント

ぼくちゃん入園おめでとう^^♪
そっかー、私達より一足早く幼稚園児になったのねー。
なんだかさ、博子ちゃんもそうかな~?と感じちゃうんだけど、下の子って小さいって事もあるけどなんだか私の中ではまだまだ「赤ちゃん」なんだよねー。上の子は、下が産まれた時点でもう「お兄ちゃん」を自然と植え付けてしまい(可愛そうな性といえばそうかも^^;)いつも何かと頼ってしまうんだけど、下はいつも甘えん坊というか、頼りない存在で、それがまたいとおしかったりするんだよねー。ウチも来年から3年保育で入園させる予定なんだけど、今から色々心配だものー。上の時にはそんな気持ちにならなかったけどね。
でも、楽しく登園できそうで本当によかったね。1時間でも大人だけの時間が出来るなんて、嬉しいよね♪

投稿: リエ | 2008年6月18日 (水) 22時33分

よかったね~、無事入園儀式(?)が終わって。
これからヒロコさんも自分の時間が持てるようになる?あ~、私も子供欲しいなあ。

投稿: miki | 2008年6月19日 (木) 23時22分

私は幼稚園へ送り出す側なので、入園後の子供達はどうしているか??4月5月辺りは気になります。ママ達からメールやお手紙等で、また幼稚園児クラスもある教室では直接ママ達から話を聞く事も出来たりするのですが…それはそれは様々で、よくあるパターンは、リトではママに頼り気味だったり、ママにべったりさんで幼稚園大丈夫かなぁ?って心配していた子が意外にすんなり溶け込めて楽しく通えている。逆にリトではお友達の輪にも積極的に入れて楽しく遊べてママの事なんかそっちのけな位ママ離れ出来ていて心配ないだろうな〜と思う子が意外に大変だったり…というパターン。毎年毎年よく聞きますね〜 入園直後は特に園バスに乗り込むのが大変みたい、ママと別れるのが悲しいんだって。大泣きで無理矢理バスに押し込まれて行くとか?でも園に行けばそれなりに楽しく過ごすみたいですね。それでも子供って面白いというかたくましいもので、バスで一緒になるお友達の一言がきっかけで翌日から早く行こう!行こう!と楽しく通える様になったり、徐々に園生活に慣れ心と体が理解出来て来るんでしょうね〜5月6月頃になると もう普通にバスに乗って通えてるとか。日本にいて日本の子供が日本の幼稚園に入るのも子供達それぞれに大変なのに(勿論初日から楽しめる子もいるんでしょうけど)ラムジィ君はディベヒ語も英語も分からない中で緊張や不安がそれはそれはあっただろうに、お友達いっぱいいてたのしかったよ!と自分からそういう言葉で伝えたラムジィ君はすごいですね、長い文章だし。なんか私までぐっときてしまいました…。またこれからの園生活でいろんな事が(嬉しい事、悲しい事…)あるだろうけど、もまれてどんどんライちゃんの様に貫禄がついて頼もしい二人になっていく事でしょうね〜 でも“しあさって”という言葉が出てきたり面白いねぇ、大人の会話の中からしっかり頭にインプットしていて、ここぞ!という時に使い方も間違わずに言うんですからね〜〜私もリト中に、なんでそんな言葉知ってるのぉ〜〜〜とビックリさせられる事があるもので。昨日は園児クラスのリトで“25”という数字が出てきたらディズニーランドだぁ!!と言う男の子がいたんです。そうディズニーランドは25周年ですからね〜!(ちなみにこの子は今年中に4才になる3才の男の子です)

投稿: Rumi | 2008年6月20日 (金) 10時41分

リエちゃん~!
そうだよね、下の子ってなんだか気持ちの中ではずっと赤ちゃんというかね・・・。でも、幼稚園に行くようになって他の子と一緒に遊んでいるところを見たらなんだかでっかくて全然もう赤ちゃんじゃなくてがっかりしたよ(笑)!本当に大きくなったもんだ。上の子のときはただうれしかったけど、下の子ってまた違うもんだねえ。
そうそう、一時間半だけでも自分の時間が毎日持てるってすごいよ!気分がね、全然違うわ。もちろん、その時間にお昼ごはんなんて作ってたらあっという間に終わっちゃうんだけどね。

Mikiちゃん~!
なに?子供ほしい?危険だぞ~欲しいと思ってるとできちゃうぞ~。ははは。私もずっと仕事とプライベートが楽しくて結婚はしたくないけど子供は欲しいなあと思っていた時期があったよ。子供、大変だけど、かわいいしね。

Rumi先生~!
コメントありがとうございます~!お元気ですか?うちは相変わらず元気にやっています。息子は日本を出てから一度も風邪も引かず熱もぜんそくも出ず、丸々と太ってまるで別人です(笑)!
それにしても、25、すごいですねえ!そうかあ、ディズニーランドは25周年なんだ~!子供っておもしろいですよね。毎日私もビックリさせられていますよ~。ぼくはあまり私と離れたことがなかったのでとても心配していたんですけど、泣いたのはたった二日であっという間に慣れたので驚きました。心配していた子がそうでもない、っていうの、なんだかうなずけます。先生は本当にたくさんの子供たちを幼稚園へと送り出しているんですよねえ。その観察記録はすごいものだと思います。でも、とっても個人差の大きい年齢でみ~んな違うからこれまたすごいですよね。ちなみに、しあさってはずいぶん前から得意な言葉で、やりたくなかったり行きたくないときには必ず使ってます(笑)!しかしどこで覚えたんだろう・・・?今日は「モスクにおいのりに行く?」ってパパが聞いたら「しあさってのあしたにいく」と言っていたのでよっぽど行きたくないんだなあと思いました(笑)。

投稿: ヒロコ | 2008年6月27日 (金) 21時56分

リエちゃん~!
そうだよね、下の子ってなんだか気持ちの中ではずっと赤ちゃんというかね・・・。でも、幼稚園に行くようになって他の子と一緒に遊んでいるところを見たらなんだかでっかくて全然もう赤ちゃんじゃなくてがっかりしたよ(笑)!本当に大きくなったもんだ。上の子のときはただうれしかったけど、下の子ってまた違うもんだねえ。
そうそう、一時間半だけでも自分の時間が毎日持てるってすごいよ!気分がね、全然違うわ。もちろん、その時間にお昼ごはんなんて作ってたらあっという間に終わっちゃうんだけどね。

Mikiちゃん~!
なに?子供ほしい?危険だぞ~欲しいと思ってるとできちゃうぞ~。ははは。私もずっと仕事とプライベートが楽しくて結婚はしたくないけど子供は欲しいなあと思っていた時期があったよ。子供、大変だけど、かわいいしね。

Rumi先生~!
コメントありがとうございます~!お元気ですか?うちは相変わらず元気にやっています。息子は日本を出てから一度も風邪も引かず熱もぜんそくも出ず、丸々と太ってまるで別人です(笑)!
それにしても、25、すごいですねえ!そうかあ、ディズニーランドは25周年なんだ~!子供っておもしろいですよね。毎日私もビックリさせられていますよ~。ぼくはあまり私と離れたことがなかったのでとても心配していたんですけど、泣いたのはたった二日であっという間に慣れたので驚きました。心配していた子がそうでもない、っていうの、なんだかうなずけます。先生は本当にたくさんの子供たちを幼稚園へと送り出しているんですよねえ。その観察記録はすごいものだと思います。でも、とっても個人差の大きい年齢でみ~んな違うからこれまたすごいですよね。ちなみに、しあさってはずいぶん前から得意な言葉で、やりたくなかったり行きたくないときには必ず使ってます(笑)!しかしどこで覚えたんだろう・・・?今日は「モスクにおいのりに行く?」ってパパが聞いたら「しあさってのあしたにいく」と言っていたのでよっぽど行きたくないんだなあと思いました(笑)。

投稿: ヒロコ | 2008年6月27日 (金) 21時59分

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