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娘の社交術

最近すごいなあと思うのは娘の社交術である。

ある日私が夜ごはんを作っていたら、娘がなにやら大声で話しをしている。キッチンで火を使っているとリビングの方が見えないので何やってるのかなーくらいにしか思っていなかった。よく娘はステージごっこやら魔法ごっこやらをやりながら一人でしゃべりまくっているからである。

すると、娘が報告に来た。「ママー!お友達ができたよー!ソフィーっていうのー!」「へ~そう~、よかったねえ」私は野菜炒めなんか作りながら適当に聞いていた。ところがビックリ、本当に新しいお友達だったんである。

うちはビルの4階、つまりこちらでは1階をグラウンドフロア(地上階)と数えるので日本で言うと5階なんだけど、うちのベランダに出て、隣にぴったりくっついている(というか、うちのビルの方があとからぴったり増築した)ビルのもうひとつ上の階のベランダにいた女の子としゃべっていたんである!あちらは5階つまり日本の6階。ソフィーって言うから私はてっきりハウルごっこかと思っていたら、隣の上のベランダで本当に娘と同じ歳くらいの女の子が手を振っていた。本物の人間のソフィーだったのだ。「How old are you!?」「5 years old!」とか叫び合ってるんである。二人とも英語で。あらまあ~。

それからベランダで見つけると二人はなにやら叫び合い、そうこうしてるうちに道路でばったりお母さんと歩いているソフィーに会った。そりゃ隣だから外でも会うわねえ。そしてお母さんに会ってこれまたビックリ。お母さんは英語がどう聞いてもネイティブなんである。どうりでソフィーは英語が上手なわけだ。でも・・。ソフィーは見た目はまったくモルディブ人。お母さんは・・・何人って言えない無国籍な感じ?

家に帰ってロビちゃんにその話をしてみると、「ああ隣のおじさんはでっかい会社(モルディブにいたら誰でも知ってる)のえらい人だよ。奥さんは確かオーストラリア人じゃなかったかな」とのこと。へえ~・・・知らなんだ。ていうか、知ってんだ?マーレは狭い世界なのだ。

するとすぐにソフィーの5歳のお誕生日パーティーをやるからとおうちに招待された。5歳、うちの娘と同じ歳だ。プレゼントを持って息子も一緒に三人でお隣へ。雨が降っても隣だと楽だねえ。

パーティーでは子供たち同士でキャーキャー遊んでくれたので私はゆっくり座っていられて、ソフィーのお母さんとたくさん話ができた。話によると、彼女の親がモルディブ人とオーストラリア人なのだそうだ。なるほど~。それでシドニーで生まれ育ったので、ディベヒはひどくて~と笑っていた。そしてモルディブ人と結婚してマーレに引っ越してきたのだそうだ。私は久しぶりにおしゃべりができてすごく楽しかった。モルディブ人で英語が得意な女の人はあまりまわりにいなくて(得意だったらリゾートとかで働いてるし)、マーレでこんな風に英語で話せる友達は私は数人しかいない。それに彼女は文化が欧米文化なのできちんとあいさつをしたり、時間にルーズじゃなかったり、なんだかそれだけで私にはちゃんとしていてうれしい。娘のおかげで私まで良い友人ができた。

家にいてもこうなんだから、公園に行ったらもっとすごい。娘はディベヒより英語の方が好きと言って、外国人の子を見ると寄って行って友達になって一緒に遊ぶ。まあ、自分も外国人でここでは同じマイノリティーだから気持ちは私もわかる。いつもマーレで一番大きな公園、クダクディンゲ・バギーチャに行くんだけど、今月からアメリカ人の女の子とすっかり仲良くなった。お母さんは話しやすいかわいらしい人で、私も会えば彼女とずっとしゃべっている。なんといっても、私は英語を最初アメリカで覚えたので、アメリカ英語はやっぱりわかりやすいし話しやすい。こちらでたくさんイギリス英語を聞くけれど、これが結構わからないのだ・・・。ロビちゃんには「なんで今のがわかんないの~?」とよく言われる・・・。私は英語で聞き取れないことなんていっぱいあるけど、ロビちゃんは英語はほんとに問題ないのだ。う~ん・・・。やっぱり私頭悪いからかなあ・・・。

で、アメリカ人の女の子は1歳の妹もいるので、向こうも三人、うちも三人でいつも公園で会うのだ。そうしたらそこにうちの子供たちが通っている英語学校で一緒の子がアメリカ人の子と仲良しで一緒にやってきていて、母親三人でお互いを紹介しようと思ったらお互いに別々に知り合いだったことがわかった。英語学校で一緒の彼女たちは国籍はどこなのか私は知らないんだけど、やっぱりお姉ちゃんと弟で三人組み。すっかり公園の外国人グループができあがった。

驚いたのは娘の進歩。娘はモルディブに来てからというもの、「ディベヒ語も英語もヤダー!日本語がいいー!」と泣きまくっていたのに、最近は一緒に遊びたい一心で「ママ、一緒に遊ぼって英語でなんて言うの?」と聞きまくる。ちょっと前までは「ママが言ってきて」と言って自分では行かなかったのだ。今日なんて、「ママ、悪いってなんて言うの?」と聞くので「Badだよ」と言ったら走って友達のところに行って違う方を指差して「He is bad!」と言ったので驚いた。いつの間にかHe is~がわかっているのね。すごいなあ~。脳みそ柔らかいんだなああ~。英語はまったくわからなかった娘だけに、そして私が教えているわけでもないだけに(聞かれた単語は教えても”彼は~”は”He is~”だよなんて教えたことはない)、感心してしまった。

そして公園の帰りのタクシーでも、運転手さんに全部ディベヒで「ディベヒわかる?」「ちょっと」「名前は?」「**@@」「どこの学校?」「マーファヌ・マダルサー」と全部答えていた!そして極めつけは「今日はお父さんはどこ?」と聞かれたらちゃんと「ゲーガ(家)」と答えるではないか!ヤダって言ってるわりにはわかってんじゃん・・・・・・。ていうか、ヤバイのは私?!ディベヒ語進歩全然ナシなんですけど!家で100%日本語のため英語もボロボロ!うちの子供たちもそのうち私にディベヒを通訳してくれるようになるのかしら・・・。なんて思いつつ、なんか自分もがんばんなきゃ~と根拠もなく思ったりした。いや、5歳児と張り合ったってムリなんだけどね~。

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ページ作りは大変だね~

ホテルがオープンしたって、ここのみんなが変わるわけではなく、もちろん相変わらずの困った状況が多々発生している~。

印刷屋さんでパンフレットの印刷をしようと頼みに行ったら「それでは見積もりが出次第電話します」と言ったっきり・・・もちろん電話はかかってこないのであった。

看板屋さんに看板を頼むため何度も何度も足を運び、サイズ、ロゴ、レイアウト、色と私が納得いくまで色々言っていたら・・・なんと私の携帯で電話すると電話に出なくなっちゃった!!ていうか、仕事でしょう???と思うんだけど・・・きっと彼には私がコワい外人に思えたんだろうね・・・。

でもこちらでは自分で何度も通わないと進まないことを学んだので、違う看板屋さんで再度トライ。とにかくビルの外の壁に電光看板を早く付けたかったので私も焦っていたのだ。

違う看板屋さんはちゃんと注文書に「With in 7days」と書いてある。「7日間以内に」ということだ。すばらしい~。ということで、そこで電光看板を頼んだ。ところが、明日で7日だよ~という日になっても電話がこない。いやな予感がしてわざわざ出向いてみると・・・「まだかかります。来週」と言うではないか!だって、7daysって自分たちで注文書に書いてあるじゃなーい!そう言って私が文句を言うと、「忙しいから」のひとこと。私だって忙しいんじゃーい!自分だけが世の中で忙しい人じゃないんだぞ~と思いつつ、その場はぐっと我慢した。あんまり怒ってまた電話にすら出てくれなくなっちゃったら困るしね・・・。これも学んだ。でもこういう風になっていつも思う。あ~なんで信じちゃったんだろう~~~。あんなに思い知ったはずなのに~。7daysとか書いてあっても鵜呑みにしちゃダメなんだよね~。でもどうしてかいつも「おっここはちゃんとしてそうだ。平気かも」と思ってしまうんだよね・・・。

そして次の週。もう~お客さまから「近くまで来ているはずなのにどこかわからない」と言われたりして超焦り、またもや電話するも「ああ、来週」。来週来週って永遠にその週は来ないんじゃないのかー?!と鼻息荒く怒っていたら、Kさんが「家の前まで行ったけどまだ看板付いてなかったね。言って来てあげるよ」と忙しい中、オフィスじゃなくて看板を作っている奥の工房みたいなところに直接プッシュしに(!)行ってくれて、「すごい急いでんだから早くしなさいよ!」とかなんとか言ってくれたらしい・・・。そうしたらそのあと二日でできた・・・!スゴイ。なんて言ったんだろう~???でも本当に助かった。なんとか看板は取り付けてもらってスイッチを入れると青く光ってロゴマークが浮かび上がった。ああ~~~感動~~~。Kさんありがとう~。今度ゴリ押しのコツを教えてもらおう~。

そしてホームページ。実は、ホームページはそれこそもう半年くらい前から作りたいとずっと言っていたのだ。そしてモル人の友人が「知ってる人で上手な人がいるわよ」と紹介してくれた。彼は確かにとってもできそうだったのだけど、hp作成の値段交渉は友人の女の子とやってくれと言う。彼女が仕事としてまとめているらしいのだ。で、その友人に電話をかけたんだけど、彼女はモル人女性には珍しくバリバリ仕事をしていてとても忙しい人で、何度電話をかけても「今忙しいからあとでかけなおしていい?」と切られてしまい、かけなおしがかかってきたためしがない・・・。それを待ってるだけで数ヶ月たってしまった。

で、他のモル人友達が「私もできる人知ってるよ」と言うので、今度は直接その人の電話番号を聞いてかけてみたんだけど、これがまた出やがらない・・・。知らない番号だから出ないのかな・・・と思い、友人にその旨を話し、「私からもかかってくるからねって言ってあるから」と話を通しておいてもらったんだけど、やっぱり出ない・・・。ていうか、なんのために携帯持ってるのかな・・・?

ちょっとあきらめかけたところにこれまた友人が紹介してくれた人が今度は実際にうちに来てくれた。この人は紹介してもらってすぐにうちに来てくれたし、一目見たら全然モルディブ人っぽくなかったので最初違う国の人かと思ってしまった。なんでもシンガポールにずっと住んでいたらしく、顔の表情や髪型なんかがもうまったくモル人とは違う。話していてもディベヒがどんどん英語になってしまい、英語の方が楽だと言っていた。自分はこれからこういうPC関連の仕事で独り立ちしていきたいから、きっちり作ると約束してくれた。ああ~~~やっとよさそうな人に出会えた~。

彼はあだ名がナジックスと言って、コンラッド(以前は私たちがいたヒルトン)で仕事をしてその島に住んでいる。なのでマーレにやってきたときだけしか会えないけど、PC上でhpを作ってくれればいいわけだし、と思っていたらこれが大間違いだった・・・・・・。ナジックスがまたち~っとも進まない。「あと三日でできる」と電話で毎回言いながらあっという間に二ヶ月が・・・。

あああ~もうなんで信じちゃったんだろう~~~。ちょっとモル人っぽくなかったからってやっぱり信じちゃいけなかったのだ。しかしどうしてこう毎回信じてしまうのだ~・・・。できないんなら「三日でできる」とか言うな!んで、言ったんならやれ!!ナジックスめ~・・・と私ははらわた煮えくり返り、自分でやることにした!

いや、じゃあ最初っから自分でやればいいじゃんって話なんだけどね、自分はPC得意じゃないので色々つまずくし、それには悩みながらでもできるまとまった時間がないとできないし、他にもやることはいっぱいあるし、子どもたちもいるし・・・と思ってそれならできる人に頼んでちゃんとしたのを作ってもらおう、と考えていたのだ。でもナジックスを待っていたらダメだ。

というわけで、私はスゴイ怖い形相で日本から送ってもらったホームページビルダーのディスクを出してきて覚悟を決めて朝からPCの前に座った。もちろん、家のことはなんにもできないし、ごはんも作れないし、子どももかまってやれない。家の中が荒れる荒れる(笑)。でも、うちはオープンしたばっかりで今、この今宣伝が必要なのだ。そして、色んな人からウェブで宣伝するのがいいと言われているし、もちろん自分でもそう思う。質はどうあれ、ウェブというものを早くアップしたい!仕方ない、できるまでみんな運命共同体だ!

で、丸一日PCと格闘して、「かんたん作成」だけど、日本語版ができた。できたじゃん!ていうか、一日だよ?ナジックス、なにやってんだ!?もちろん代償はあり、夜になって息子が大爆発した。私がずっとかまってないからねええ。でも自分もお腹がすくのでごはんは作った!簡単に肉焼いただけだけど、久しぶりに脳みそフル回転させてるのでものすっごいお腹がすくのだ!でも息子は「ママ、キョンピューター(なぜかキョン、と言う)ばっかり!!!」と大泣きして大暴れ。そういうイライラが全部ナジックスめ~と彼の上に怨念となって振り注ぐ(笑)。

でも、昨日夜中までかかって一回できたので、ちょっと自信がついた。そして初めて使った「かんたん作成」だったのでやり直したいところが数箇所あったので、今日は最初から全部作り直した。でも、二回目だからすんなり早くできた。そんなに凝ったつくりではないけど、できて見られればいいもんね。どうだ、ナジックス。

一日眉にしわよせながら作っていた私を見てロビちゃんもちょっと怒りが伝染、何度もナジックスに電話をかけて彼が作っている方のページもすごいプッシュしてくれた。その結果、先ほど、やっとナジックス版の方も写真以外全部まとめることができた。いやあ~~~参った。

そんなわけで明日には私の作った日本語版も一緒にアップできたらいいなーと思う。明日は明日でまた・・・忙しいけどさ、やるしかないもんね!

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みんなのおかげ

日曜日、子供たちが学校からレポートをもらってきた。レポート?つまり成績表。そう、実は今学期の最後の日だったんである。

ま~たお休み~?とちょっと私は不服。だってこの前ラマダンが終わってイードゥ休み4連休、次の週は大統領選挙でまた4連休、やっと学校らしくなるかなと思ったらおしまい・・・。まあ、ラマダンは一年のうちで少しずつずれていくので(毎年10日くらい前たおしになっていく)仕方ないし、大統領選挙もたまたま今年歴史的な選挙になってしまったから仕方ないのかもしれない。でもねえ・・・。

で、新学期はいつ?と聞いたらなんとあーた、1月15日!!!いちがつぅ~?!?15日ってもう正月も明けてるけど~???っていうか、今10月ですけど~~~!?!こちらは1月新年から新しく年度が始まるので来年から進級するわけで1月から新しい学年としてスタートするわけだけど・・・それにしても長くないかい?!年度末休み!

本当はこの、一年で一番長いお休みで日本に里帰りできれば、と思っていた。でも、それは当初の予定で、今はゲストハウスをオープンしたばっかり。とてもじゃないけど離れられる状況じゃない。第一、日本に帰るお金もない!来た頃はすぐにオープンできると思っていたから、11月くらいなら帰れるだろうと思っていたのだけど、今年は帰ってる場合じゃない・・・。

てなわけで、私はしばし途方に暮れてしまった。ただでさえ、毎日オープンしたゲストハウスのことでプチパニックなのだ。あれを作らなきゃ、これが足りない、じゃあこっちはどうしようと、それはそれはやることが山盛りなのだ。その上子供たちが学校にも行かずに2ヶ月半毎日家にいるの???

・・・ムリだ。ただでさえ子供たちは最近私たちがいつもと違うことに気が付いている。娘はもう5歳だから話せばある程度は理解してくれるけど、息子はなかなかそうはいかない。「ママ、ず~っとおしごとばっかりしてるよ!」とPCとにらめっこしている私に怒鳴る。そうだよねえ、今まで専業主婦でずっと子供たちと一緒にいたのに、急にどたばたしてるんだもんねえ。でもふと「これって前からやりたかった在宅ワーク?」とか思ったりもするが(笑)、在宅というのは、なまじっか子供と一緒にいるからとってもさじ加減が難しい。どうせならきっちり出勤してしまって仕事は仕事でやれた方がよほど集中できる。お客様から電話がかかってきて話している最中でも息子はもちろん泣く。「ママ、ぼくのはなしきいてるのーーー!!!」ファミリービジネスの難しさかな。でもやらないわけにはいかないので仕方ない。なるべくなら小さくても息子にもわかってほしい。でも息子の気持ちもわかる。息子だけじゃない、娘ももちろんしょっちゅう爆発している。

さて、仕事もたくさんある、子供たちはかまってほしい、どうしたものかと考えた。やっぱりどこかに通う場所って大切なんだよね・・・。

そこでふと、先日友人の紹介で知り合った日本人女性のことを思い出した。とってもやさしい人で、何かあったらいつでも手伝いますよと言ってくださっていた。最初レセプションをやってもらう人をまだ雇っていなかった時期に、手伝いましょうかと言ってくださったのだ。で、うちに遊びに来てもらってお茶を飲んでいたときにやらなきゃならないことが出てきて、彼女がその間子供たちと遊んでいてくれたのだ。

私はすぐに電話してみた。とにかく、相談してみようと思ったのだ。私が学校が休みになって困っていること、できたら子供たちと一緒に遊んだり、ひらがなやカタカナなんかをやってもらえないかと思っていることを話したら、快く「それなら週3回、うちに通ってきませんか」とおっしゃってくださった。場所も、彼女の方から「うちに来ればその間ヒロコさんが集中して何かできるでしょう」と提案してくれたのだ。な、な、なんてすばらしい・・・(涙)。きっと普段なら私もこんな図々しいお願いごとなんてできなかっただろうと思う。でも、本当に今は私もロビちゃんもやることがありすぎてプチパニックなのだ。もっとお客さまが来るようになって儲かるようになったら人を雇って自分たちだけで走りまわらなくてもすむ。でも今はそんなに人を雇う余裕もないしお客さまもまだ全然来ないから来てくださるお客さまのことは自分たちだけで全部やるしかない・・・という、にわとりとたまご状態なのだ。でも、自分たちが忙しいからといって子供をほったらかしていいというわけでもない。

本当に、もう他に思いつかなくてでもそれがベストの案と思って恥じを忍んで彼女に電話したのだけど、とっても快く引き受けてくださって、もはや足を向けて寝られません!家も近所なので、昨日初めてだったんだけど、歩いて子供たちを連れて彼女の家まで行き、置いてきて3時間後(!)に迎えに行った。子供たちもやさしい彼女を気に入って初日はとても楽しかったそうだ。なんとお昼ごはんまで考えてくださり、「一緒に手伝ってもらってできるものなら楽しいでしょう」とピザを用意してトッピングを子供たちが手伝って焼いて食べたのだそうだ。子供たちは「あのねー、ピザつくったんだよ!」と得意気に話してくれた。もうー・・・すばらしすぎる。ありがとうございます。こうやって色んなかたちでみなさんが力を貸してくださるおかげで自分ができることがあるんですねえ・・・。他にも「手伝うからいつでも言って」と言ってくれるマーレのモル人妻友達、看板がちっともできなくて困っていたら「早くしてよ!」とわざわざプッシュしに行ってくれたKさん!私が言っても毎回「来週」だったのに、Kさんが言ったらあっという間にできあがった・・・。スゴイ。その看板は今日!取り付けに来てくれて、今暗い中、電気で光っている!なんだか感動してしまったよ!うちの電光看板!そして「少しでも宣伝につながれば」と協力してくれる友達。

この世の中には「おかげ」さまがいて、「おかげ」さまは友達だったり親だったり兄弟だったりするんだけど、その「おかげ」さまで自分は生きていて、やっぱり自分だけでできることってないんだなあとしみじみ痛感している今日この頃なのだ。

そして明日も子供たちは日本人寺子屋へ行く。スゴイのは、彼女はボランティアで申し出てくださったってこと・・・!「お金はいりません」って・・・。どうやってこのご恩は返したらいいの???思いつかないくらい、私には真似のできないすばらしい援助です。ありがとう!

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ハウスクローバーの写真です~

やっと写真の縮小の仕方がわかったので(今までわからんかったんかい!)写真を載せてみます~!ずっと前も写真をこのブログに載せたことがあるんだけど、どうやったっけ~・・・てな感じだったんですが。

では、ハウスクローバーです。

Delux_room_1 Delux_room_2

Delux_room_3 Delux_twin

Reception はい、レセプションに座っているのは私です。

出演料ゼロだしね~。

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足で宣伝

PCでリーフレットを作った。と言っても、普通のコピー用紙だし、写真モードじゃなくて普通印刷モードだし、かなりの節約チラシって感じ?もちろん光沢の高画質用紙を買えばきれいなんだけどすっごい高いし、プリンターのインクも高いので節約でプリントアウト。でもうちのビルの外観、部屋の写真、ここまでの地図も入れてなかなかいい感じ。うちの前の通りは狭い細い道なので、外観の写真を撮るのも大変だった。勝手にお向かいのビルに入って(スンマセンね)三階の階段の踊り場が工事中でぶち抜きになっているのでコワ~と思いながら写真を撮ったのだ。

さて、このリーフレットというかチラシをプリントしてきれいにカットして・・・どこで配ろうかな?うちに来てくれそうな人たちが集まっているところ・・・。思いついた場所を子供たちに聞いてみる。「空港の島に行く?」二人とも飛び上がって「行きたーい!」。空港の島には子供が待ち時間に遊べる公園があって、そこがお気に入りなのだ。「ねえ、ふねにのる?ふねにのる?」乗り物大好きな息子はそこが大事。「船、乗るよ~。ドーニに乗らないと行けないからね~」「やったぁ~!」そこで、いそいそと支度をして、さあ出発。

空港行きのドーニ(船)が定期的に出ている場所まではお散歩気分で歩いて行き、海沿いの外国人をターゲットにしたカフェで何か買って行くことにした。だって、空港の島はなんでも高くて、あそこでは何も買いたくないのだ。前にフライドポテトを頼んだらポテトだけで5ドルもして!超ビックリ!しかも途中で息子が「おしっこー」とトイレに行ってる間に片付けられてしまった。半分も食べてなかったのに!なので、空港で「のどかわいた~」とか言われる前に対策を打っておくことに。

このカフェも外国人ターゲットなので安くないけど、空港よりはいいだろうと入ったら、なんとハーゲンダッツがずらりと並んでいた。おお~!実は、私たちがヒルトンで働いていた頃、当時の飲食部マネージャーがオーストラリアからハーゲンダッツを輸入したんである。それがなんとモルディブで初めてのハーゲンダッツだったんである。それまではモルディブにはリゾートにもどこにもハーゲンダッツはなかったんだよね。マグナムバーというアイスバーばかりだったので、そのマネージャーも大張り切りで「オレのアイスはどこだ!」とコンテナの中を探してたっけ・・・。そうか~マーレでも売られるようになったんだねえ~。ハーゲンダッツを見て娘はもちろん「ママ!今日のおやつはこれにしよう!」と大喜び。はいはい、と値段を見ると・・・40ルフィヤ。ええ~!?40ルフィヤ?!あの~タクシー一回乗って20ルフィヤなんですけど・・・(ここは距離に関係なくひとつの行き先まで乗って20ルフィヤ)。「これママ買えないよ~!すっごい高いから!」と言うと、がっかりして「じゃあママ、いつかお金持ちになったら食べようね・・・」スンマセン。今ほんとに節約してる時期なもんで・・・。まあ、日本ではハーゲンダッツの抹茶とか大好きで食べてたもんね。日本のハーゲンダッツより高いんだもん。

そんなこんなでそのカフェで二人にジュースを買い(二つで30ルフィヤ、ほっ)、いざ空港の島へ。空港の島に到着して到着ゲートの方に行くと、椅子にずらりと日本人スタッフの方々が。皆さん到着のお客様のお出迎えにいらしているのだ。旅行会社の人、リゾートの人(制服を着ているのでわかる)、7人くらいいらっしゃる中で一人面識のある女の子がいたのでごあいさつに行った。他の方々は初対面だったけど、みなさんモルディブに住んでいる方々で、私もリゾートスタッフだったこともあって、お互いわかることがたくさんある。マーケティングに来たの~と言うと、皆さんチラシをもらってくれた。

その後公園ですっごい遊び、へとへとになった頃にもう一度またみんなが待ち時間をつぶすカフェの席に行ってみた。すると、大きくて有名なリゾートの制服を着たモルディブ人が3人座っていた。早速声をかけてチラシを渡し、「新築でキレイだし、今月はオープニングセールで安いから、マーレに来るときはうちに来てね!」と笑顔で宣伝。子供たちも「さんきゅー」とごあいさつ。なんだか子供を連れて布教に回ってる人みたい・・・と自分で苦笑いしつつ、他にも座っている人に配って全部終了。まあ、もともとそんなに枚数なかったしね。

さて、その日の夜、「ねえ、ハウスクローバーってほんとにやってるの?」という電話がかかってきた。空港で配ったリゾートのモルディブ人スタッフが早速見に来てくれたのだ!もううちのビルの一階にいるらしい。「レセプションは5階だから上まで来てください」と言ってロビちゃんも5階へ。彼らに部屋の中を見せて案内した。反応はというと・・・彼らはすごい驚いていた!というのも、うちのビルは新築で、しかもマーレの他の新築に比べてかなりキレイ!そして部屋が広いのだ。マーレで新しくて有名なNホテルというのがあるんだけど、彼らが言うにはそのNホテルはとっても部屋が狭いのだそうだ。トイレなんか座ったら身動きできないと言う。でも、Nホテルは私とロビちゃんも調査に行って部屋を見せてもらったけどそんなに狭くはなかったような・・・。すると彼らが言った。「ちがうちがう、部屋を見せてって言うと一番広い部屋を見せてくれて、泊まると狭い部屋なんだよ」なるほど~一番広い部屋だけ見せてたのかあ~。「しかも、70ドルだもんなあ」と一人が言うと、「何言ってんだよ、70ドルの部屋なんてあそこないだろ」と他の人。「そうだっけ、いくらだっけ、とにかく高いんだよ」彼らはそう言って「次からマーレに来たときは絶対ここに泊まるよ!」ととても気に入ってくれて陽気に帰っていった。

彼らが帰ってすぐ、Nホテルに行ったときにもらってきた値段表を見てみた。資料として見に行ったマーレ内のホテルの書類は全部取ってあるのだ。確かに、一番安い部屋は87ドルから。うちはデラックスルームが75ドルだ!しかもうちの部屋はほんとに広い。キレイだし、日本人の目から見ても清潔で泊まりやすいように、というのが私とロビちゃんのスタンダードなのでマーレの他のホテルに比べたら絶対ハイクオリティなはず!方向性はまちがってないよね。あとは・・・そう、宣伝、知ってもらわないと!今日もやっぱり配りに行ってよかった、と思う半面、もっとドカンと宣伝したいよねえ・・・。

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三者三様

マーレで一番読まれている新聞にレセプションの求人広告を出した。

とりあえず反響が見たかったので3日間だけ小さいのを出してもらった。でも、3人面接にやってきた。すばらしい!

で、一番最初に来たのが若い男の子。20歳と言っていたRくん。次に来た人は私は子供を連れて外にいたので会えなくてロビちゃんが面接したMさん。おじさんと言うにはかわいそうかなって感じの人。老けて見えるけどきっと私よりは若いのよね。で、三番目に来た人はきれいな英語を話すリゾートで働いていたことのあるHさん。経験もあってあたりもソフトな感じ。

さて、面接のあと、Hさんはすぐにロビちゃんの携帯にメールを送ってきた。とてもうちで仕事がしたいと言う。Rくんは電話を待ってますと言っていた。Mさんは私に会えなかったからと言って、次の日にすぐまた来てくれた。

会ってみるとやさしそうな真面目そうな人だし、経験もあるのでその場で次の日から働いてもらうことに決めた。やっぱり面接のあとのアプローチも大切ねえ、なんて選ぶ側になってみて実感。

そして今日Rくんもうちにやって来た。彼もとてもうちで働きたいと言う。「昨日の夜電話したんですけど出なかったんですよ」と言っていて「え?昨日そんな着信あったかな?」と思ったけどまあ話をした。ところが、面接のときに比べると今日話したらなんだか印象が違う。まず、勤務時間は8時間だと言ったら突然しょっぱなから「7時間にしましょうよ」と短縮してきた。これにはビックリ。まだ仕事を始めてもいないのにいきなりそんなこと言うかな???そして「レセプションには一人いれば十分でしょう。僕はCホテルで働いていたからわかるけど、レセプションの同僚同士で少しくらいシフトを融通しても、必ず誰かいればいいですよね」と言う。え~~~???最初から自分たちで勝手にシフト交換するなんて言うか~普通?そして「給料はどうやってもらえるんですか?もし明日から来たら日割りでくれるんですよね?」とせっつく。「明日はちょうど15日だから、じゃあ15日払いにすれば来月の15日でちょうど一ヶ月分でしょう」と私が言うと、「Cホテルでは30日が給料日でした」と言うではないか。他はどうあれ、うちはうち、うちのやり方でやる。他の会社の支払日が何日かは私には関係ない。「じゃあ15日で半月分でも計算しやすいから、明日から入れる?」と聞くと、「明日は病院に行くから仕事はできないんです」と言うではないか。病院?そんな話面接でも聞いてなかったけど。「どこが悪いの?」と聞くと、「頭痛がひどくてスキャンするんです」・・・・・・なんだそりゃ?

まあ、明日私が契約書類を全部用意しておくからということで(このときはまだプリントアウトが間に合ってなかった)、明日また来てもらうことにして今日はおしまいにしたが、なんだか釈然としなかった。話していたのは多分正味15~20分くらい。でもな~んか腑に落ちない。

面接のときに見せてもらった色んな証明書を見たときも「?」と思ったものがあった。それは学校の卒業証書なんだけど、ロビちゃんは彼がいっぱい「終了した」という証明書を持って来たので「すごいねえ、勉強した人だねえ。頭いいんだねえ」としきりに感心していたけど、私はじっくり卒業証書を見て「おや?」と思ったのだ。なんと、証書には卒業時の成績も一緒に書かれていて、それが「C」と「D」ばっかりだったんである。しかも、しか~も!「Fail」まである!Failって落第ってことだよ?!Failがあって卒業できるの?って思ったけど、まあ大学じゃないから卒業はできるのかもね。ここは学校はイギリス式でやってるから私はよくわからないんだけど、アメリカの大学でもグレードはA、B、C、D、Fで、CとDばっかりって結構成績悪いよねえ。

そのことを面接が終わったあとにロビちゃんに言うと、「えっそうなの?!」とロビちゃんはビックリ。「そうだよ、卒業してればいいってもんじゃないよ。Failがいくつもあったし、CとDばっかでAなんて一個もなかったよ。あの人そんなに頭良くないよ」「へえ~」

そんな話をしていたので、今日彼が帰った後も私は考えてしまった。ロビちゃんは「最初はトレーニング期間でまず雇ってみてダメだったら終わりにすればいいよ」と言っているけど、彼と話した後にどうもいや~な感じが胸に残っているのだ。これから毎日彼がうちに働きに来るかと思うとなんだかイヤなのだ。

話し方?自分たちで融通利かせればいいやって考え方かな?イヤだなと感じる部分を考えながらこの勘にしたがった方がいいのかどうしたらいいのかしばらく考えてふと・・・グッドアイディアが!そう、彼がさんざん言っていた「僕が仕事していたCホテルでは・・・」のCホテルに電話して聞いてみよう!

てなわけでCホテルに早速電話。Cホテルはマーレではわりと古くて良いホテルなんである。電話で正直に実はうちの求人に来た人が以前そちらで働いていたのでお話を聞きたいと言うと、すぐに人事部につないでくれた。そこで彼の名前を言って、彼をご存知ですかと聞くと人事のお姉さんは「はい、よく知ってます」と言う。よかった。「彼はどんな風に働いてましたか?よく働く人でしたか?」するとお姉さん、何か考えて「え~~~・・・」と言いよどんでいる。あらら。では質問を変えましょう。「どうして彼はそちらの仕事を辞めたんですか?」すると彼女、「いえ、彼は辞めてません」と言うではないか!辞めてないの?どういうこと?「うちがクビにしたんです」ふわぁぁぁぁ~!きたー!勘、バッチリだったーーー!思わず叫びそうになりつつ、「どうしてでしょう?」と営業声で聞いてみると・・・・・・。「彼は上司に対する態度がまず問題になりまして、それから同僚への態度も良くなかったんですね。後はマネープロブレムです」マネープロブレム?お金の問題ね。「どういう問題だったんですか?」「ご存知のように、私たちは現金を扱いますね。で、彼はキャッシャーからお客様のタクシー代などと偽ってお金を抜いていたんです」ははあ~~~・・・・・・。私はどうも彼と話していてイヤだなあと思った自分の感覚を裏づけしてもらった気分になった。「本当にありがとうございます」心からお礼を言ったら、彼女は慌てて「それでも、私たちはまだ彼にグッドラックを祈っています。彼にもチャンスがあることを祈っています」と言うではないか。なんてきちんとした人なんだ~。そして良い職場だったんじゃないか、Cホテル。そんなとこでそんなことやっちゃダメだよ~。彼女はそう言うけど、もちろん私の決意は固まった。そりゃ不採用。

すぐにRくんに電話して採用できないことを伝えたら彼は逆ギレ。そこがまた若いね。そして社会を知らないね。彼は怒って理由をしつこく聞くので、まあ私も正直に答えた。前の仕事先に連絡したこと(日本では普通にやることだね)、私は面接のときにもRくんに直接どうしてCホテルを辞めたのか理由を聞いたけど、そのとき彼は勉強のため、学校と仕事の時間のやりくりが難しくなったと言っていたこと、あちらの人事部と話す限りそれは嘘のようであること、お給料は15日から日割りで月末にくれと言うわりには突然病院に行くから明日は来れないと言ったり言うことが矛盾していることなどを伝えるとものすごい勢いで「Cホテルは何を言ったんだ!」と怒った。「Cホテルはあなたにチャンスをあげてくださいって言ってましたよ。これからは過去に自分がやってきたことが自分の将来に影響することを考えてみてください。でも残念ながらうちでは今回は雇えません」と言ったら「じゃあ明日仕事に行ければいいのか!」と検討違いなことをわめき始めた。きっとこういう人には伝わらないのね。でも私の言いたいメッセージは伝えたのでしばらく彼のわめきを聞いてから不採用ということで電話を切った。

電話を切ってからもすぐにまた彼から2~3回電話がかかってきた。お~ちょっと怖いね。ロビちゃんの携帯には「Cホテルの言ったことはウソだ!」というメールが届いた。うーむむむ・・・。人って本当に難しいね。それなら「他に人雇っちゃったから」とでも言っておいた方が良かったかな?とも一瞬思ったけど、でもそんなその場しのぎをしても納得するとも思えないし、やっぱり正直に話すしか私もできないなあと思ったので、仕方がない。

ちなみに最後に来たHさんは英語もとても丁寧だし経験もあってよかったんだけど、面接のあとロビちゃんが「あの人きっとヤクの人だよ」と言うのでこれまたビックリ!「なんで?!」と聞くと「みんなあんな話し方になるんだよ。なんか力がないっていうか、背中丸めてこう・・・おばけみたいな」「そう?そんな風に私は思わなかったけど・・・。大体私も猫背でいつも背中丸いしなあ・・・」なんて言っていたら、その人はその後毎回違う電話番号から電話をかけてきて「どろぼうに携帯を盗まれちゃったんです。それで違う番号からかけてます。こんなモルディブの世の中と政治は間違ってると思いませんか?」とか言ったりしてくる。やっぱりぶっ飛んじゃってるんだろうか~。しかし毎回違う番号ということは、こちらから連絡できないわけで、やっぱりそういう人を雇うわけにはいかない。うまくいかないねえ~。

また求人を出してみよう~。

でも、真ん中に面接に来て今うちで働いてもらってるMさんは今日初日だったけどなかなか真面目な働きぶりで好感が持てた。まあ一人でも良い人が入ってくれればOKだね!

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広告宣伝部長週間

ホテルをオープンして数日・・・。

夫婦二人でやっているので今のところなんでも自分たちでやるしかない。

ある日はハウスキーピングと買出し担当、ある日はシェフとウェイトレス、表向きは社長と取締役!英語なので名刺上では一応私がマネージャー、ロビちゃんがオペレーションマネージャーにしてある。ロビちゃんはどうも私より一段下がりたがる。外国人社長を表に出した方が印象が違うと言うのだ。私はどうでもいいのであらそう、とロビちゃんの言うままに名刺を作った。

そして最近、ロビちゃんはほとんど実働部門、私はすっかり広告・宣伝サイバー部門と化した。ここにも書いたけど一人人を雇ったので、ロビちゃんは彼が自分で部屋をセットできるように今一所懸命教えている。ベッドメイキング、掃除の仕方、次のお客様用の部屋のすべてのセット。これさえ覚えてしまえば、彼にハウスキーピングをまかせることができる。いずれはそこまで成長してもらいたい。そして彼は結構真面目にやってくれている。いつも必ず時間の15分前に来て(日本人の5分前行動よりスゴイ!)、ロビちゃんが「僕が戻って来るまでにトイレのそうじをしておいて」と頼んでおいたらベッドまでセットしていたそうで、「彼はいいかもしれないよ」とロビちゃんも言っている。

ロビちゃんと彼が部屋のセット、ランドリーなどをやっている間、私はというとすっかりPCで新聞用の求人、広告、配布用のリーフレット、お知らせなどを作る毎日。知人からコーレルドローの12をもらったのでそれで昔を思い出しながらなんとかやっているけれど、どうにも手作り感満載!

なんてったって私がデザイン事務所でバイトしていた頃はかれこれ10年以上前!しかも私はずっとマックユーザーだったのでフォトデラックスやフォトショップだった。でも、私が初めてモルディブに来た当時はなんと、モルディブにマックコンピューターが入って来てなかったのだ!私は自分のオレンジ色したマックブックを持って行ったのだけど、それを見てみんな「これ何?おもちゃ?」と聞くのでビックリした。まあ確かに、ここからアメリカは地球の裏側くらいでかなり遠い。アメリカの文化はほとんど入って来てなくてみんな野球のルールも知らない(ここはクリケット)。マックも見たことも聞いたこともなかったのだ。

もちろんあれから7年、今はマーレにもちゃんとマックショップがあって知らない人はいないし、マーレでマックユーザーもかなり増えている。私もマックの方が慣れていたから好きだけど、モルディブに来て自分のマックが壊れてからというもの、ロビちゃんがウィンドウズというのもあってずっとウィンドウズの日々なのだ。

コーレルと言えば、これまたずっと昔展示会でコーレルのブースで通訳で入ったことがあってコーレルドローもいただいた(!)のだけど当時はマックだったので使わずにただ持っていただけだった。でもまあ、デザインソフトならそんなに大差はないはずだと今回必死に手探りで使用中。それにどうせフォトデラがあっても私が使っていた頃は10年前だから全然違うしねえ。

私がデザイン事務所にいた頃に使っていたPCはなんとマックのクアドラで、二昔前の人なら「だってクアドラ使ってた頃だからー」と言うと「ええ~!?そんな前!?」って驚いてくれるけど、以前若い子に真面目な顔で「クアドラってなんですか?すいませんわかりません」と言われてもはやジョークにもならないのね~・・・と思い知らされたものだった・・・。

でも、今回やってみて痛感したのは、やっぱりあの時やっていたことがすごく生きているってこと。基本中の基本は変わらないけどやってなかったらわからないだろうな、ということがいっぱいあるので、あのときのバイトがなかったらここまで自分ではできなかっただろうなあと毎日思う。特にPCじゃないけど、アクリル板を使ってビスで留める看板は仕上がりがキレイなのでデザイン事務所でもよく店舗の看板に使っていて、今回もそれが大活躍している。なんてったって「こういうときはこういう手があった。こういう物を作って使ってたっけ」というアイディアが当時のおかげで頭の中にあるんである。ああ~人生で無駄なことってないんだねえ・・・。

ちなみに写真も部屋の写真をロビちゃんの仲良しのカメラマンさんに撮ってもらったけど、撮ってるときにあんまり私がこまかい注文を付けるので「奥さん写真やったことあるの?」とロビちゃんにディベヒで聞いていた。私は写真は高校のときに写真部で自分で焼いていたのと、大学で授業を取っただけだけど、結構好きだったんだよね。うるさくてゴメンねと思いながらもやっぱり妥協できないポイントなんだよね。リーフレットの表紙のホテルを外から撮った写真は自分でデジカメで撮ったんだけど、写真もやっててよかったなああ~とここでも昔の自分に感謝。

でもさすがにリーフレットを全部自分でPCで作る技量がないので、紙に手描きでレイアウトを描き、娘のクーピーで色を塗って大体のイメージを作ってデジタル屋さん(正式名称がわからん)に持って行ってPCでちゃっちゃっと作ってもらった。そこで作ってくれたお兄さんにもあんまりこまかく色々言うので「デザインやってたんだ?」と聞かれながら、じゃあなんで自分でやらないんだろ~?という感じで「あとは自分でできるんじゃない?」とやんわり言われた。いやあ、そこまでPCできないんですよ~・・・できないからお願いしてるんだってば。しかもこのデジタル屋のお兄ちゃんに「コーレルの12?そんな古いの使ってるの?!」と言われた・・・。これでももらえてすっごい助かってるんだけど・・・。「二年半も前のだよ!」と驚かれちゃった・・・。フンだ。

ロビちゃんがずっとPCに向かっている私とファイルに山盛りの書類を見て「短い間にずいぶんたくさん作ったねえ・・・」としみじみ。はい、作るのって楽しいね。そしてなんと久しぶりなことかー!大変だけど楽しいのだよ・・・。でも、こうやって忙しくしていてふと子供の手を見たら二人ともすっごい爪が伸びてて中にゴミがつまって黒くなってた・・・!子供を見る時間がめっきり減ったもんねえ・・・。そして家の荒れようがすごい・・・。大事なのはバランスだけど、難しいねえ・・・。

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お客様は神様です

今日はもちろん朝からどたばた。

起きてすぐにパソコンとプリンターをつないで昨日作った書類をプリントアウト。お客様の飛行機の到着は1時頃。入国審査を通って荷物を取って空港から出て、空港の島からマーレまで来てうちに到着するのが2時過ぎになるだろうか。あれもやらなきゃ、これもやらなきゃとロビちゃんも動き回っている。私もPCでの書類面、あとはデザイン部門担当(笑)なので、客室に置くホテルの案内書、ルームサービスのメニューなどPCばっかり。ロゴもマークもデザインから作らなきゃならないので時間がかかる!でも実は結構楽しいんだけどね。

さて、昔は仕事や作品を作るとなれば寝食忘れて、って感じで没頭できていたけど今はそうは行かないのが一番難しいところ。朝ジャンジャンプリントしてPCとにらめっこしていたら危うく学校を忘れそうになった!「ぎゃ~!早く制服着て~!」と慌てて娘を急がせる。その実一番急いでいるのは自分!

子供を二人とも学校に送り出した後、また看板屋さんへ向かい、そこから次は新聞屋さんへ。新聞にも広告と求人を載せないとならない!そして学校へ迎えに行ったらもうギリギリ。ついタクシー代をケチって全部歩いたら汗が本当にしたたり落ちるほどで、学校に着いたらヘロヘロに。

子供を連れて家に戻って来て慌ててお昼ごはん。この、ごはんも作らなきゃならないってのがもう大変。だってごはんを作るってことは買い物もしないとできないわけで、昨日も間に合わせの買い物しかしてないから何にもない。でも今日は娘が英語の学校に2時から行くので時間もあまりなく(幼稚園が終わるのは12時半で家に戻ると大体1時過ぎ)、日本から送ってもらったおそばをゆでた。おそばは最後の二把しかなかったので全部ゆでちゃったけど、おかずが間に合わなかった・・・。仕方なく日本の方からいただいた揚げ玉をたっぷり入れて食べさせた。でもおかずが揚げ玉って・・・子供たち、ゴメン。息子は野菜が嫌いなのに、どういうわけか麺つゆに入れるネギが好きで「ネギ~!」と叫んでいたけどネギも買ってなかった・・・。

そしてコッコのバイクで娘を英語学校に送ってもらい、私は急いでお客様を迎える準備!!!さあ、いよいよだ!スリランカでロゴを入れてもらったうちのユニフォーム、ハウスクローバーポロシャツを着て、5階のレセプションへ。もちろん、嫌がる息子も一緒にね。さすがに三歳児を一人で部屋に残して行けないので、そこはファミリービジネスということでご容赦いただこう。

同じく外に迎えに行ったロビちゃんから「今から行くよ」との電話を受けて、トレイに冷たく冷やしたおしぼりを乗せてドアを開けてじーっと待った。ああ~~~・・・なんかなつかしい~・・・。こうやって冷たいおしぼりを持ってお客様の到着を待つのをヒルトンでもやってたっけ・・・。するとなぜか途中でエレベーターを降りて階段を上がってくる声が。そしてとうとう最初の記念すべきお客様がいらっしゃった・・・・・・!

「Welcome to HOUSE CLOVER!」と声をおかけしたら「Oh~!」と笑顔で喜んでくださった。今日のお客様は実は以前ヒルトンにもいらしていて、ロビちゃんも私もお会いするのは今回が初めてではないのである。こんなかたちでお客様と再会できるなんて、あの当時は夢にも思っていなかったよ・・・。

お客様はオープンして第一号のゲストだという話を聞いて「じゃあリボンを買ってきてカットしないと!で、写真も撮らないと!」とすばらしいアイディアを出してくださったので、明日リボンカットをすることになった。とても気さくな英国紳士でお部屋も気に入ってくださった。私たちがお客様と話していると子供たちはぐずぐず言っていたけれど、私はなんだか感動してしまって涙が出そうだったよ。私はよくテレビを見て「なんでうれしくて泣くんだい。うれしいなら笑えばいいのに」と思っていたけど、あんまりうれしいと涙って出るもんなんだねえ。でももちろんさすがにお客様の前で感極まって泣くわけにはいかないのでゴックンと飲み込んだけどね。

ああ~それにしてもやっとこの日を迎えることができた・・・。もちろん、これからが本番なわけで、私たちはとてもとてもがんばらなければならないのだけど、でもロビちゃんとやっていこう、とあらためて思った初日だった。

お客様も無事にお迎えしてさて、と思ったら夜ごはんの買い物も準備もしてなかったよ・・・。日本みたいにちょっとお惣菜を買って来て・・・ってできればいいんだけど、お惣菜みたいに簡単に食べられるものは買えるけど辛くて食べられないんだよね・・・。で、あり合わせの野菜とツナ缶で野菜炒めをつくり、子供たちにはたまご焼きを作ったら娘が「ママまたたまご焼いたの?昨日の夜もオムレツ食べたよ」と・・・。スイマセン、全然覚えてなかったよ、マジで。もうホテルの仕事の人と一緒にごはん作ってくれる人雇わないとって感じ?

さて、夜には昨日回りきれなかったタクシーセンターを三つ、コッコのバイクに乗せてもらって営業してきた。なかなか場所がわからなくてバイクでマーレ中をぐるぐる走って楽しいドライブだったけど、コッコは疲れたよねえ、きっと。

明日はモルディブ大統領の選挙の日。学校が投票場になるので学校はお休み。しかもあさってもお休みで金曜と土曜に突入するのでま~た4連休!もう学校やってくださいよ!みんな仕事してくださいよ!って言いたいが、今回の選挙はなかなか大注目の大荒れ予想の大事な選挙なので仕方ないかもね。明日もしかしたら選挙の結果によってはマーレ市内が荒れるかもしれないので外出はしない方がいいとロビちゃんのお兄さんに言われた。お兄さんは警察官で、選挙のためにスタンバイで警察署に缶詰になって外に出られないそうで、コッコに「タバコがなくなったから買って持って来てくれ~」とSOSを出していたくらい、100%勤務時間になってしまっている。まあ選挙が終われば落ち着くそうなのでお兄ちゃんもがんばれ~。

でも外出しない方がいいと言われてはたと気が付いた。明日食べるものが何もない。実は醤油も砂糖もちょうどなくなった!どうしてなくなるときっていっぺんに終わるのかなあ?!醤油と砂糖がなくなるって、いかにうちが甘い煮物を作っているかわかるねえ。甘い味付けだと子供がよく食べるんだよ~。てなわけで、夜あわてて近所のスーパーに買出しにも行って来た。最近食料を食べつくして買い物に行ってなかったので本当に買うものがいっぱいですごい重かった!でもこれでしばらくなんとかなるかな。

明日はまた次のお客様がご到着する・・・。本当~にありがたいです。

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準備期間も今日で最後

さてさて、記念すべき第一号のお客様の予約を明日に控えた私たちは・・・かなりプチパニックになっております。

今日何回も「カギどこ置いたっけ~」と焦るロビちゃん。やることはいっぱいあるのに子供の学校の送り迎えとか日常の生活もこなさなきゃならないので私もどたばたしています。「看板屋さんに電話してもう一個スタンプ作って、ああ契約書プリントアウトしなきゃ・・・きゃ~!学校に遅れる~!」といった具合です。のんきにチョコパンなんて食べてパワーパフガールズを見ている娘を急がせてコッコのバイクに乗せて学校へGO!そしてまた「え~とルームサービスのメニュー完成させて・・・」と考えていると「ママ~おしっこ出ちゃった~」と息子。危うく濡れるところだったカーペットをぎゃー!とめくって床掃除。「ぼくねえ、まにあわなかったよ」と平和に言われると「つ、次は早く行ってね・・・」とこちらも平和的解決に(笑)。そしてプチパニック、ちっとも通り過ぎません。

そんな中、お昼の12時24分には全員家から出るようにとロビちゃんから指令。実はこれ、こちらの縁起かつぎみたいな占いみたいなもので視てもらったところ、お客様が来る明日ではなく今日オープンした方が風水(?)が良いのだそうで、その「オープン」にあたっては一度全員家から出るのだそうです。そしてコーランの一説が書いてある紙を窓に貼るのだとか。「おふだじゃん、それ!」と三枚のおふだの話を突然思い出した私。こういうのって、どこでもあるんだね~!正直びっくりしました。だって偶像崇拝が禁じられているのでシンボルとか像とかが一切ないこの宗教で唯一使っているのがコーランの文字を書いた額やキーホルダーや車の中のブラブラ飾りなのですが、なるほど、お札を貼ったりもするんですね。こういうのはなんだか共通点があって好き。風水とかもおもしろいよね(だから風水じゃないっての)。おふだ、貼ろうじゃないの。家から出ようじゃないの。

というわけで12時21分くらいにみんなで玄関から出てぼんやり待つこと2~3分。「なんで?ねえなんで今外にいるの?」と娘は質問だらけ。「なんか縁起がいいんだって」「エンギ?エンギってなに?ママ!」と騒いでいるうちに12時24分は通りすぎ、無事オープン儀式終了。これで気持ちはオープンです、はい。

そして今日はコッコのバイクの後ろに乗せてもらってタクシーセンターを三つ回りました。というのも、数ヶ月前マーレのゲストハウスに住んでいたとき、もう5年以上もあるゲストハウスなのにタクシーに乗って名前を言っても「それどこ?」と何度も聞かれたので、これはいかんな、と思ったからなのです。ゲストハウスやホテルなのにタクシーの運転手さんが知らなかったらたどり着けないじゃないですか。そのときはもうマーレに慣れていたので「ほら、イスラミックアカデミーの目の前だってば。ソーサンマグから入る細い道!」とか説明してましたが、普通説明できないですよね。

というわけで、タクシーセンターの皆様へ、というお手紙をプリントし、うちの地図も載せ、住所電話番号すべて書いてその上に名刺をホチキスで止めてタクシーセンターに持って行きました。タクシーはそれぞれのタクシーセンターに登録していて、道がわからなければ無線でセンターの人に聞くため、センターには細かい場所すべてが載っているマーレの巨大地図が貼ってあって、どこでも説明してくれるわけです。そこに直接行って新しくゲストハウスとしてオープンすることを連絡しておかないと!と思ったのでした。

「ハロー!明日新しくオープンするのでよろしくお願いしまーす」と笑顔でセンターに座っている人に紙を渡し、場所を説明してから買ってきたチョコクッキーの箱を差し出して「これ食べてね」とおみやげも渡しました。

マーレには六個くらいタクシーセンターがあるらしくて本当は全部回りたかったけど、今日は半分しか行けずに学校のお迎えの時間に。まあ、明日また行きましょう!って、明日はもうお客様来ちゃうんだよね~ああ~またもやプチパニック!

でも子供たちはずっと家にいるのはムリだし、騒いでいると私もイライラするので、夕方にはエイッと気合を入れて二時間、公園に行きました。公園にいながら本当はやることいっぱいあるんだけど・・・なんて思いつつ、それでもちょっとリフレッシュ。なんと言っても子供たちの気分が変わります。やっぱり体を動かさないと辛いよね。

そんなわけで帰ってきたらまたやること山済み。じゃあこんなブログ書いてないでやれって?はい、まさにその通りです。ちょっと気分転換でした~。

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おお!雇い主!

今日、初めて人を雇った。

ホテルを経営するからには、絶対従業員を雇わないと回していけないので、それは最初から予定していたことなんだけど、いざ決めるとなるとドキドキするもんだね。

面接、オーディションを数え切れないほどやってきた自分だけど、逆の立場になるのってなんだか信じられなかった。歳を取ったのかなあ~なんて思ったり。もちろん歳だけじゃないだろうけどさ。なんとなくね。

最後の仕上げで色んな場所をロビちゃんが自分で工事していて、近所のレンタル道具屋さんからドリルとかタイルを張る左官屋さんの道具みたいなのを借りていたところの人から雇ってくれないかと言われたのだ。

その人はもう5年間モルディブで働いているバングラデシュの人で、甥っ子がモルディブにやってきたばかりで仕事を探していると言う。ちゃんとワークパーミットも持っているそうだ。ワークパーミットを持っているなら法的に問題はない。それなら会ってみようか、とさっきうちに来てもらった。子供たちが寝た後じゃないとゆっくり話しができないからね。

さて、そのおじさんと一緒に来た甥っ子という人は一目見た感じすごく若い。彼は英語もディベヒ語もできないのでコミュニケーションのしようがなく、おじさんが通訳してくれた。おじさんはもうディベヒ語ペラペラなのだ。今のレンタル道具屋さんの前はリゾートで働いていたのだそうだ。甥っ子はなんと19歳。真面目そうな子で、言葉もわからないし新しい国に来たばっかりでどうしたらいいのかな~って感じが見てとれる。ぱっと見て、私とロビちゃんは悪い子じゃないなとすぐ思った。ロビちゃんと二人でチャンスをあげよう、とすぐに決めた。

ロビちゃんも15、6歳で何もわからないままリゾートで仕事を始めた。みんな最初はわからないし、初心者だ。これから仕事も言葉も覚えてくれればいいし、なんといっても真面目そうなのがいいと思った。ここではバングラデシュの人は真面目によく働くので評判がいい。どうしよう、って迷ったらバングラデシュの人を雇った方がいいよとアドバイスをくれた人もいるくらいだ。

そして、私も昔はチャンスが欲しかった一人なのだ。カナダにワーキングホリデービザで行き、仕事をしたくてとにかく履歴書を送って面接を受けた。当時私は映像の美術関係に進みたかったので映画会社、テレビ会社、演劇関係すべてを電話帳で探し、映画なら映画会社のAからZまで全部に履歴書を送って電話をかけた。それが全部ダメだったので次はテレビ会社のAからZ、つぎは・・・ととにかく電話帳を見てかたっぱしから働かせてくださいと頭を下げて回ったのだ。でもどこでも答えはNOだった。本当~に全滅、「経験がない」「若すぎる」とNOばっかり。あるときあんまり断られ続けたので私の回路のどこかが切れて、すがりついて頼んだことがあった。「どこかでチャンスをもらえないと、経験なんて積めないじゃないですか!こんなにどこでも受け入れてもらえなかったらどうやって経験を積めとおっしゃるんですか!お願いです!たった一度のチャンスが必要なんです!そのチャンスを与えてよかったと思っていただけるようにがんばりますからとにかくチャンスをくださいーーー!!!」と食い下がった。あまりの私の必死さに、そのときの面接をしてくれた人が私にやれやれって感じで言い放った。「経験が欲しいならボランティアをしてきなさい」この言葉に私は二の句が告げなかった。そうか・・・最初から給料をもらおうってのがもう甘いんだ・・・。経験を自分でどうにか積んできてから出直して来いと・・・・・・。

その頃私は24時間オープンのベジタリアンレストランでバイトをしていたのだけど、どういうわけかアーティスト志望の若者ばかりが集まってバイトをしていて、小説家志望、役者志望、歌手志望、と色々いて、話を聞いてみるとやはり写真家のアシスタントのボランティアをしているとか、自分の進みたい道で稼げている人はほとんどいなかった。ボランティアで勉強して、経済面はレストランでバイト、だったのだ。

そのとき私はがっくりきたけど、その後私を拾ってくれた人もちゃんといた。全部ダメだったあとに「そうか、映像といえばアニメもあるじゃん」と思いつきアニメ会社にトライし始めてすぐだった。ちょうど読んでいた雑誌にエイリアンの監督のインタビューが載っていて、若かった頃アニメの会社にいたから自分で絵コンテを描けてそれが今に生きているという話だった。私も映画方面に進みたかったので「なるほど!」と思ったわけだ。

でアニメの会社をAからZまで総当りし始めてすぐに、ある会社の社長が、持って行った私の作品集を見て「ふ~ん。じゃあ明日までに新しいスケッチを描いてまた持って来て」と言ってくれたのだ。そんなこと言われたのはそれまでの6ヶ月で初めてだったのでうれしくて、その日の夜にスケッチを描いて次の日に飛んで行った。するとその社長さんは「ふ~ん。じゃあまた明日持って来て」と言い、それを数回繰り返した後に「じゃあ来月から始めようか」と言ってくれたのだ。私は本当に本当にうれしくてマジで涙が出た。自分の力で自分だけで自分の行きたい方向のために進めたのが初めてだったからだ。あのときのチャンスは本当にうれしかった。

今日、じゃあ明日から来てねとバングラデシュの青年に話しをした後、あの頃の、チャンスが欲しくてしょうがなかった自分を思い出した。彼が一所懸命仕事をしてくれることを祈ろう!ロビちゃんに教えてもらえばリゾートでも十分働いていけるスキルが身に付くはず。ロビちゃんもリゾートのあらゆる部署の仕事を経験したから、教えてあげられることはたくさんあるのだ。後は本人がどこまで吸収できるかのみ。でもあまり、期待しすぎないように、様子を見ましょう~。若者、がんばれ~(お、オバサン発言だね)!

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お父さんの写真

昨日の夜、ロビちゃんのお父さんの弟さん(つまりは叔父さん)の家にちょっと遊びに行った。ロビちゃんのお父さんの一番上のお兄さんが来ていると聞いたから。

その叔父さんには私も初めてお会いした。一番上の叔父さんだからお歳なんだけど髪の毛は減ってなくて白髪でとてもやさしそうなおじいちゃんって感じだった。

お会いして話ているうちにふと、思いついてその家の叔父さん(義父の弟さんの方)にロビちゃんのお父さんの写真はありますかと聞いてみた。ロビちゃんのお父さんはロビちゃんが15か16歳の頃に病気で亡くなったのだ。はっきり覚えてないのは、ロビちゃんたちは年齢をあまり気にしていなくてロビちゃん本人もいくつのときだったのかわからないらしい。当時は(っていうか今でもそうだけど)とても若くて結婚して子供を持つのでロビちゃんのお父さんは亡くなったときも結構若かったはずだと思う。もしかしたら今の私よりも若かったんじゃないだろうか。

しばらく奥の部屋に入っていた叔父さんが一枚の写真を手に戻ってきた。白黒で、ところどころ茶色く色あせてすごく古い写真なのが一目でわかる。写真を手に取って見てみると・・・ロビちゃんの実家の島と見られる場所で、外のココナッツの木を背景に5人の男性が並んで立っているところを全身写した写真だった。

私は一目で一人の男性に釘付けになった!ロビちゃんそっくり!!!おでこのかたちも目も鼻も口も今のロビちゃんにそっくりな人がいる。

「この人!この人でしょう、お父さん!」

すると叔父さんは私の指差した写真の中の人を見てにっこり笑って言った。

「そうそう、その人だよ。わかったね」

わかるよ・・・。だってほんとにそっくりなんだもん。ロビちゃんはあんまりお母さんに似ていないので絶対お父さん似だろうなとは思っていた。でも、こんなにそっくりなんて!兄弟の中で男が5人、女が2人だけど、ロビちゃんが一番お父さんに似ているんじゃないだろうか。

なんか・・・・・・すごい感激した。初めて見たし、ロビちゃんそっくりだし。お父さんは亡くなってもちゃんとロビちゃんに受け継がれているんだなあって当たり前のことをしみじみ感じたりした。

実はこちらに引越してきたら実家の島に遊びに行ってロビちゃんの子供の頃の写真とかを見せてもらいたいとずっと思っていた。でも3年前の津波で実家の物はすべて海に流されてしまったのだ。なのでただでさえ数少ない子供の頃の写真も、お父さんの写真もみんななくなってしまったのだ。こうやって数枚、友達や親戚の家にあったロビちゃんの十代の頃の写真を今回見せてもらったりできたけど、お父さんの写真は初めて見られたのだ。

お父さん、なかなかハンサムだったよ・・・。会ってみたかったけど、お父さんが元気だったらロビちゃんはリゾートで働くことはなかっただろうし、私も自分の父が元気だったらモルディブに来ることはなかっただろうね。人生って不思議だねえ。

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大きくなーれー

ホテルオープンも間近に迫ってなんだか忙しくなってきました。

今まであんなに待ってばかりの生活で時間がたくさんあったのにどうして間際になってこんなに忙しいのかなあ?と我ながら不思議ですが、まあ実際にこのビルに引っ越して来ないとできないこともありますしね。

そして先週はホテルのはんこを作りました。まあ、いろんなときに便利だろうとスタンプを作ってくれる会社に頼んだら一日で作ってくれました。結構素敵にできました。

このスタンプを頼んだのはノベルティーブックストアという本屋さんをたくさん経営している会社で、マーレの中に何店も支店があります。その会社が印刷やスタンプ制作もやっているんですね。結構システマティックにあっという間に目の前でスタンプのデザインを作ってくれました。

ロビちゃんが言うには、このノベルティーという会社を作った人はロビちゃんと同じ島の出身の人なんだそうです。何十年も前に島を出てマーレにやってきて、マーレで第一号の封筒を作る機械を買って封筒を作る仕事を始めたのが最初なんだそうで、そこからどんどん仕事を広げて今は大きなブックストア、文房具店、印刷店などを何店舗もかかえる大会社にまでなったんだそうです。うわさではこれからリゾート経営に乗り出すとか。いやあすごいねえ。封筒を作る機械ですよ、最初は。その機械を買うのだってきっと当時は大金だっただろうにねえ・・・。日本でも一代で築き上げたっていう会社の社長さんの苦労話とかありますよね。すごいなあと思います。うちもがんばらんとー。って、そんな大会社にならなくていいんだけどね。とりあえずうまくいくといいなー。

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イードゥムバーリク!!

昨日でラマダンが終わりました!

イードゥムバーリク!

ラマダンが終わったときにみんなで言うあいさつです。

今朝は一ヶ月ぶりにロビちゃんも一緒に朝ごはんを食べました。なんとロビちゃんは昨日の残りごはんを使って朝からチャーハンを作ってくれました。おいしい~!ロビちゃんのチャーハンは東京の星付きレストランで働いていたときに覚えた本格派。おいしいのよ~。

そして今日と明日はラマダン明けの祝日、そしてそのまま金曜土曜とつながってなんと四連休!四日も学校が休みなんて~。ま、仕方ない。みんな今日はラマダン明けの特別なごちそうを作って食べるのだそうで・・・。うちはそういうのなくてやっぱりロビちゃんはさみしいかしら・・・とちょっと思う私。それならモルディブ料理を勉強すればいいじゃん~って感じなんだけど、カレーもココナッツも私はちょっと食べ飽きたっていうか・・・。やっぱりどうしても自分で作るとなると和風になっちゃうんだよね。でもきっとロビちゃんだって特別料理を食べたいわよね。お正月におせちがないようなもんだよね。

こちらの日本人妻の人たちは結構だんなさんのお母さんにお料理を習っています。みんなえらいよねえ。って、妻ってそれ普通なのかな?ロビちゃんのママはもう亡くなってしまっているので私は教わることはできないのよね。親戚のおばちゃんとか?でもそんなことしてる間にロビちゃんが自分で作っちゃいそうだわ~・・・。

なにはともあれ、ラマダンが終わって通常に戻る!いやあよかったよかった。ちょっとどこかでお茶しようと思っても全部閉まってたからねえ。カフェでお茶好きの私にはさみしかったです~。

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