« 2008年12月 | トップページ | 2009年2月 »

あっ!と思ったときにはもう消えちゃったんだって

夕方、うちのレセプショ二ストがお茶休憩に行く時間、私がレセプションに座っていたら客室から内線電話がかかってきた。もちろん電話にはどのお部屋からかかってきたかがちゃんとわかる表示が出る。そのお部屋のお客さまはイギリス人男性だ。

ちょうど到着されたときにやはり私がレセプションにいて、お部屋にご案内したのだ。私のビジネスカードを見て「Oh~ヒロコ、ビューティフルネーム」と言ってくださり、それからは必ずヒロコと名前で私を呼ぶ。そう、英語圏ではまず名乗ったときに名前を褒め、それからはちゃんと名前で呼び合うという文化だったっけ、と久々に英語文化の空気を思い出した。モルディブでは「ダッタ(お姉ちゃん)」とか「ベーベ(お兄ちゃん)」とか、コッコなんて弟、妹、ちびっこ、全部いっしょくたにコッコで、しかもみんなが呼び合っている名前も実はあだ名で本名は誰も知らなかったりする。まあ、大抵本名聞くとアフマッドとかモハメッドとかみんな同じであだ名の方がかえって個性があってわかりやすかったりするんだけど。

そのお客さまはいかにもなロマンスグレーの英国紳士で、モルディブのリゾート会社とビジネスをしているため、多くのリゾートの取引先と会議をするそうで、お部屋をご案内した際にうちの広いリビングエリアを見て「相手をここに呼んでここでミーティングをしてもいいかな?」と言ってくださった。私は逆に「うちなんかでよいんですか???」って感じだったけど、実際に彼が滞在中に何人も会議をしに来ていた。

「ああ、ヒロコ」英国紳士のMr.Sが電話で言った。「よかった、実はひとつヒロコに聞きたいことがあるんだ」・・・そんなかしこまって・・・「はい、なんでしょう?」すると彼は「あのね、」と前置いてから言った。「ヒロコのコンピューターにituneは入ってる?」「え?ituneですか?」ちょうどそのとき私は自分のPCをレセプションデスクに持って来て仕事をしていた。そして隣にロビちゃんもいた。ロビちゃんは日本でipodを買って愛用しているけど私はほとんど使っていないのでわからない。「少々お待ちください」と断ってから隣のロビちゃんに聞いた。「ロビちゃん、これにituneって入ってる?」「え?itune?」突然の質問には?って顔をしながらもロビちゃんは首を振った。「ううん、今僕はLime Wireを使ってるからituneは入ってないよ」そういえばそうだったっけ?と思いつつもMr.Sに電話で答えた。「すみません、入ってないんです。どうかなさったんですか?」するとMrはため息。「今ね、間違えてipod全部消しちゃったんだよね・・・」「えーーー!」そう、ロビちゃんも何度も間違えて消しちゃったことあったっけ。「2000曲くらい入ってたんだよ・・・」2000曲!!「ヒロコ、何かCD持ってる?」「え~、え~、お待ちくださいね、すぐ調べてまいりますから」。

私は急いでレセプションから自分たちの住んでいるフロアに走って行って自分のCDをチェックした。でも、私が持ってるのスピッツばっかりなんだよー。ほんとに、もうスピッツしか聞いてないって言っても過言ではない(笑)、って感じ。あちこち探してみると、ロビちゃんが大昔に買ったCDが数枚、自分のはインストゥルメンタルでサンタナとジョージ・ウィンストンのピアノが二枚。あとはクランベリーズが一枚。でもとりあえず色々持って彼の部屋に行った。

部屋をノックするとすぐに彼はドアを開けて「困ったよ~、なんとか戻せないかと思ったんだけどやっぱり無理みたいだ」と眉を寄せて言った。「あの、CD持ってきたんですけど、気に入るかどうか・・・」「何でもいいよ、見せて見せて」「私の持ってるのがほとんど日本語なんですよ・・・」と言うと「う~ん・・・日本語はいいや」そうだよね、スミマセン(笑)。で、端から説明。「このへん、これ、これ、このへんも日本語ですね、え~と・・・(少し焦る)、あ、これ英語です、それから・・・これはディベヒ語」「ディベヒ語?」そう、この一枚はモルディブで私がリゾートにいた当時、若い子に大人気だったアリ・ラミーズのCDなんだけど、今や彼は転じてワッハービーになってしまった。ワッハービーというのはいわばモルディブのアーミッシュのような存在で、徹底して宗教戒律を守り、それにそむく生活を嫌う集団なんである。昔のようなラブ・ソングは作らなくなり、宗教的な歌を歌ってそれで今も有名な人で、彼の昔のラブ・ソングは若い人がカバーして歌っていたりする。でもそんなの聞かないよね(笑)。もう一枚あるディベヒのはモルディブのサザンとでも言うべき老舗のおじさんバンド、ゼロディグリーのCD。これはヒルトンにいた頃、島内でお客さま用にずっとかけていたCDで今聞いてもヒルトンで仕事中のような気分になれる貴重なCDだ(笑)。でももちろんMr.は「ディベヒ語もいいや・・・」という反応であった。

「ヒロコ、これはなに?ロックっぽいけど」「あ、スミマセン、それも日本語です・・・・・・」思いっきりThe Yellow Monkeyと書いてあった。や、もう自分の趣味を人に見せるのって結構恥ずかしいもんだね。べつにイエローモンキーが悪いんじゃないけど。それでもなんとか4~5枚は彼のipodにコピーすることができた。その日の夜の飛行機で帰路につく彼はレイトチェックアウトでゆっくりして空港に行きたいと言っていて、「いやあ、これから飛行機に長時間乗るのに音楽なしでどうしようかと思ったよ」と笑いながら、「3ヶ月後にはまたマーレに来るからよろしく」と帰って行った。いつも飛行機では音楽を聴きながら寝ちゃうんだ、と言っていたけど・・・あんなCDでお役に立てたでしょうか~・・・。

| | コメント (7) | トラックバック (0)
|

アメリカは遠かった

日本からモルディブに引っ越して来たとき、さすがに一年経つ頃には日本に里帰りできるかなと思ってコンタクトを一年分持ってきた。一年分でも、通常三ヶ月おきに医者の検診を受けないとコンタクトは買えないので、事情を話していつも通っている眼科医の先生に一年分処方してもらったのだ。

でも、ホテルオープンの大幅な遅れで「帰ろうかな~」なんて思っていた年末年始はオープンしてからたったの2ヶ月という事態になり、もちろんそんなすぐにほったらかして日本に行けるわけでもなく、そのままマーレにい続けることになった。そして私のコンタクトはもちろん、全部なくなってしまった。

なくなる一ヶ月前にネットを探したら私がいつも使っているコンタクトのメーカーから直接ネットで買えることを発見、早速申し込んだ。このメーカーは本社がアメリカなので商品はアメリカから届くのだ。とりあえず様子見で三ヶ月分オーダーしたのだけど・・・これがなかなか届かない。オーダーしたときには「8~12日のビジネスデイのうちに出荷」と書いてあったのにな・・・と思いつつ、メールでまだ届かないことを相談してみた。

カスタマーセンターはとても行き届いたサービスで、すぐに無料で再送してくれるという。そのとき、もし最初にオーダーした分が届いたらそれを受け取り拒否してもらえれば自動的に送り返されてくるから問題ないそうだ。そこで私はそれなら今度は日本の実家の住所に送ってもらえないかと送付先住所変更を頼んでみた。またマーレ宛てに送ったところで同じような気がするからだ。アメリカから日本ならちゃんと届くだろうし、日本の実家から送ってもらっている荷物(毎月日本食料品とかを送ってもらっている)はきちんと一週間でマーレに届くのだ。住所変更も問題なかったので私は日本の住所をメールして、実家にもコンタクトがアメリカから届くから、と連絡しておいた。

無料再送はなんと国際速達便で出してくれたのであっと言う間に日本の実家に到着した!すばらしい~!いたれりつくせりのサービスに感心しながらも今度は日本からこのコンタクトが届くのを心待ちにしていた。もちろん、もうコンタクトはなくなっちゃって毎日メガネの生活。暑くて汗をかく季節だと(ここは年中だけど)、メガネが汗でずるずる位置が下がるし、どうにも不便。毎日暑い中メガネをしていたらメガネが鼻に乗っかってるところが赤くなって何かプツっとできてしまった。すごい不愉快。でも裸眼ではなーんにも見えないのでメガネをしないわけにはいかないしね。

さて、到着してからすぐに送り出したという母のメールから数えてちょうど一週間くらい経った日、お待ちかね、郵便局から荷物が届いたから受け取りに来てくださいという通知がやってきた!やったー!これでメガネ生活ともオサラバだ!「郵便局に行こう!」と子供たちを連れていそいそと受け取りに行った。マーレではどんな小包も郵便局員と警察官のいる前で開けて中を見せなくてはならない。毎月実家の母からのふるさと便をここで受け取って開けて見せているのでこの人たちはもう私の息子の名前まで知っている。私がテーブルの上でバリバリ包み紙をはがしていると、郵便局員のお兄さんが息子に「え~い、ちびっこ、元気?学校は?」と笑顔で話しかけてくれている。私が箱を開けて中身を見せ、「コンタクトレンズだよ」と言うと警察官もうんうんとうなずいて「OK」。すると息子が突然「ママ、ぼくのほんは?」そう、いつものふるさと便には”めばえ”と”たのしい幼稚園”という雑誌を母が入れてくれているのである。毎月箱を開けて見せるときにそれを出して子供たちは大喜びしているのだ。「ああ、今日はママのコンタクトだけ送ってもらったの。いつもの荷物とは違うんだよ」「え~ぼくのほんはぁ?」「だってこの前本届いたばっかりでしょう。次のまだ出てないよ。今日の荷物は違うの」「ぼくのほん~・・・。ねえ、ほんくる?ぼくのほんくる?」どうも息子は郵便局はあのうれしい荷物がやってくるところという認識しかないらしい。

息子は納得しないままでも、私は届いたコンタクトがありがたくて、家に帰ると早速コンタクトをはめた。おお~~~よく見える~~~しかもわずらわしくない~~~♪よかったよかった、これからはここにいつもオーダーして日本の住所に送ってもらおう。この方が結果的にずっと早いもんね。そう思ってあと半年分くらいオーダーしちゃうかなと考えていた。

すると次の日、ロビちゃんがもう一枚の通知を持ってやってきた。「はい、なんか届いてるよ」。・・・・・・え?もう届くものないと思うけど・・・なにが来たの?わけがわからずに通知を見てみると、マーレの郵便局からの通知と一緒に日本からの送り状がホチキスで止めてある。いつもの日本からの荷物と一緒だ。え?これが日本からのコンタクト???じゃあ昨日のやつは・・・???

そう、昨日来たのは私が最初にオーダーしたコンタクトがはるばる二ヶ月かかって届いていたのだ!あんまりにもドンピシャなタイミングだったのでまったく気づかなかったんだよね~!でも、本当はこの最初のオーダー分は受け取り拒否しなきゃいけなかったのに、受け取っちゃったよ!しかも開けちゃったよ!はめちゃったよ、コンタクト!

てなわけで、ちょっと困ってしまった。というのも、最初にオーダーしたのは三か月分のコンタクト。日本に送ってもらうためにオーダーしたのは二ヶ月分のコンタクトで、値段が違うんである。日本は三ヶ月に一度眼科医の検査を受けないとコンタクトは買えないので、送るのも三か月分は日本には送れない法律になっていると言われたのだ。そこで、最初のオーダーですでにカード支払いしてあるところから、再送の二ヶ月分を支払い、残りは払い戻ししてくれると言っていたのだ。でも合計五ヶ月分受け取っちゃった・・・・・・。

そこで、急いでメールを送った。てっきり再送の分だと思って受け取ってしまったこと。一日違いで日本からの箱が届いて気が付いたこと。でもコンタクトはある方が困らないのでできればこの最初のオーダー分をもう一度請求してもらって支払うことはできないだろうかということ。まちがって二つとも受け取っちゃってしかも開けちゃってごめんなさい、と書いた。だってそれまでにすごく良心的にサービスしてもらってたからね。毎回やりとりしてたメールもとても丁寧で親切だったし。

いつもはメールするとすぐに返事が返ってきていたのでちょこちょこメールチェックしてみるも・・・・・・返事は来ていない。どんなに遅くても必ず次の日にはきちんとした返事が送られて来ていたのに。やっぱり受け取り拒否しないで両方取っちゃって怒ってるのかなあ・・・。ちょっと心配になってロビちゃんに「返事来ないんだよねえ」とこぼしてみた。するとロビちゃん「だってみんなホリデイでしょ。オフィスなんて休みだよ」「ホリデイ?なんで?」ていうかなんでロビちゃんがアメリカのホリデイ知ってるの?・・・・・・あっ。気が付いた。昨日は新大統領就任日だったね・・・・・・。そりゃコンタクトのメールなんて打ってるヒマないわな~。私も記念式典をNHKワールドで見たいと思っていて、時間を調べたら生中継でこちらの夜9時からだった。いつも子供たちを9時にベッドに入れて寝かせる時間だから”急いで寝かせてゆっくり見よう・・・”なんて思っていたら寝かせるどころかルームサービスが殺到、ロビちゃんとルームサービスを出して、出して、合間に寝かせて、また出して、戻ってきたお皿洗って洗って洗って・・・ってやってる間に終わってた(笑)。まあ、遠くの大国の大統領も気になりますがまず自分たちですね。

| | コメント (5) | トラックバック (0)
|

外国人妻の輪?

先日、子供たちが通っている英語学校で一緒のイギリス人のお友達の誕生日パーティーに行った。と言っても、彼らの家に行ったのではなく、お誕生日の子のママが「公園に来て」と言うので行ってみると、彼女がでかいタッパーに焼いたマフィンやチョコでからめたコーンフレークスやポップコーンやジュースをいっぱい持って来ての屋外パーティーだった。数ヶ月前に下の子の誕生日パーティーをやった彼女は「家でやると後片付けが大変だったし大人数集まるとスペースもなくて大変だったから」と言って公園でやることを思いついたのらしい。しかしこれがとてもグッドアイディアだった。子供たちは走り回って遊べるし、大人はみんなベンチに座って子供たちを眺めながらおしゃべりができるし、タッパーに入れた甘~いマフィンやおやつをたっぷりいただいてとても楽しかった。

そこはマーレで一番大きい児童公園なんだけど、その日はすごい外国人グループ、って感じだった。イギリス人、アメリカ人、オランダ人、ドイツ人、ワタクシ日本人、周りのモルディブ人が興味津々。

その中で一人、ドイツ人の女性が私と息子を見て「あら?あなたもモルディブ人と結婚したの?」と言うので「も?」と思い彼女の子供を見てみると、なるほどとっても無国籍な感じ。「あなたもそうなんだ?」と聞くと「そうなの。あなたの子供、全然日本人っぽくないから」と笑った。うちの息子は娘に比べればまだちょっと和風な感じなんだけど、まあ日本人かと言われたらやっぱり違うよね。彼女の息子もうちの息子と同じ歳で、髪の毛が細かくちぢれていてフワフワしていて、根元が黒いんだけど毛先に行くにつれ茶色くなっている。日本のお兄さんたちが何万もかけてパーマとカラーをして作るドレッドそのものなんだけど、この子の場合はもちろんナチュラル。下の子は女の子でまだ1歳、目が大きくてまつ毛がぴょ~!と上に向いていてママゆずりで色が白いのに髪は黒くてすごいかわいい!!!

話をしてみると、彼女はモルディブに来て14年だそうだ!14年!!!や、スゴイよ、それ。色々話をして意気投合、帰りぎわ、携帯の番号を交換するときに楽だから名詞を渡すと、彼女も名詞をくれた。それでお互いに「え?あなたゲストハウスやってるの?」「そういうあなたはサファリやってるんだ?」とわかった。それまで仕事の話は全然しないで盛り上がってたのだ。

サファリというのはサファリボートを自分で持つか賃貸するかしてお客さんを乗せてダイビングスポットやサーフィンスポットを回ったりする仕事である。モルディブではこのサファリボートは結構たくさんいて、色んな国の人たちが経営している。ボートの上で何日も過ごすのでボートにはシェフもいるしインストラクターもいるしすごく豪華なサファリボートとかもある。

家に帰って早速今日の出会いをロビちゃんに話したらロビちゃんが「その人知ってるよ」と言う。え?知ってる?「その人の息子、小さい男の子で髪の毛がフワフワしてるでしょ」「そうそう!」「彼女のだんなさん、もうここに一回来たよ。部屋見に。一緒にリゾートで働いてた友達だよ」えーーー?!そうなの?!びっくりしていると、彼女からも電話がかかってきた。「私のハズバンド、ヒロコのハズバンドのこと知ってるって言うのよ。私も知ってるはずだって言うんだけど、顔が浮かばないのよね・・・。今度部屋見に行ってもいい?」「もちろん来てよ~!」

ということで、数日後彼女はすぐに子供を連れてうちに来てくれた。彼女はロビちゃんの顔を見るなり「あ~!あなた知ってる!!」と(笑)。ロビちゃんがヒルトンで働く以前に働いていたリゾートで彼女も彼女のだんなさんも一緒に働いていたのだそうだ。すぐにドイツ語であいさつするロビちゃん。そう、ロビちゃんはドイツ語圏の人が経営するリゾートで長く働いていたのでそのリゾートでは共用語がドイツ語で、昔はドイツ語で仕事してたんである。そっか~、その頃のお友達か~。

お互いのだんなさん同士はもう連絡も取り合って部屋も見て、とやっているのを知って私も彼女も笑ってしまった。でも、私たちは私たちで全然違う別のルートで知り合ったんだから狭い世界だよね。まあ、マーレで生活している外国人はどうしてもつながるよね。特に子供がいる場合は公園とか学校とか行動範囲と、関わる機関が一緒だからね。

てなわけで、気楽に遊びに誘い合ったり悩みを話せる友達が増えた!なんだかとってもうれしいし心強い。しかも彼女の下の女の子の名前が私のイスラム名と同じ名前、そして彼女のイスラム名がロビちゃんのお母さんと同じ名前、なんだか不思議な縁も感じてしまう。こういう風に和を広げてもらえたのもイギリス人の友達のパーティーのおかげ。このイギリス人の友達はすっごく顔が広くてもうマーレ中の外国人と知り合いなんじゃないかと思うくらいたくさんの友人がいる。やっぱり持つべきものは友達だよね。

そして、余談だけど今日うちに宿泊してくださっているお客様でとってもかわいらしい女性がいて、物腰がソフトでいつもニコニコ笑っていてとても印象がよくてかわいいんである。その彼女がレセプションにちょこちょこやってきたうちの子供たちを見て「かわいい~。え~ヒロコさんの子供なの?わあ」と言ってから息子を見て「でもずいぶん色が黒いのね。日焼けしすぎちゃったの?」と聞くので「ああ、ちがうのだんなさんがモルディブ人だから色が黒いんですよ」って言ったら「え?そうなの?私もよ」とこれまたモル外国人妻が!彼女はラトビア人で「これまた寒くて遠い国から来たのね」と話したら「日本だって十分遠いわよ~」と言うので笑ってしまった。本当にお互い遠くまで来たもんだよね。でもこういう人に会うたびになんかちょっと安心するのはやっぱりいつの間にか仲間意識が働くのかな?

マーレに住み始めて一年経って、やっと日本人仲間だけじゃない友達が育まれてきたよ!

| | コメント (5) | トラックバック (0)
|

どうでもいい話~

ちょっと前回からの続きも。

この前結婚したばかりのロビちゃんの弟の奥さんが私に聞きたいことがあるのだそう。なになに?あらたまって~と思ったら「どうやってやせるの?」だって・・・。いや、だからさ、え~と・・・・・・(笑)。まあ、こちらでも子供を産んだらお母さんはぽっちゃり、っていうのが大多数ですから、子供二人を連れていると余計に???って思われているみたいで・・・。

もうひとつ、全然関係ない話。

ミクシィ、いまや本当に多数の人が参加していますが、ここの「記憶落書きコミュ」。自分の記憶だけを頼りに絵を描くことなんですが、このコミュがすごくおもしろいです!個人的には魚紳さんとバンコランが夜中に大爆笑!!!それダレ~?ってわからない人は絵を見ても笑えないのですが、本当にたくさんの「お題」が出ているので知っているのは絶対あります。しかも夜中って昼間の三倍はおもしろいよね!

またもや別の話。

ついさっき、「天地人」の三回目を見ました。三回目にしてもうすでに人物相関図が頭に入らない~!ってか、きへいじは(あ~もう字もわかんない)結婚してなくて子供のいない謙信のところに養子に入ったのにどうして妹がいるの?で、「いとこのおせん」って・・・与六には位の高いいとこがいたの???もうさっぱりついていけてません。よく、「海外翻訳ものの推理小説を読むと人物の名前が覚えられなくてわからない」と言う人の話を聞いて「なんでだろう?」って思ってたけど、私にはこっちの方がよっぽど複雑でござりまする・・・。

| | コメント (2) | トラックバック (0)
|

ただのお茶好きなんだよ~

私はお茶が大好きである。

毎日、愛用のマグカップが乾く間もないんじゃないかというくらいお茶ばっかり飲んでいる。

まあ、コーヒーが飲めないし(味が苦くて好きじゃない)ジュースもよほど暑い時にはおいしいけどあんまり飲みたいと思わないので、お茶しかないって話もある。

まず朝食のときと三時のおやつと夜子供たちを寝かせてからの三回は必ずミルクティーを飲む。食事のときはいつもほうじ茶。緑茶は鉄分を壊すというのを読んだので合間に緑茶。

ある日、日本から持ってきた「お~いお茶」の粉末緑茶をお湯で溶いて飲んでいると、ロビちゃんのお兄ちゃん、ベーべがジローーーリ。

「それってなに飲んでるの?」と聞く。

「日本のグリーンティーだよ」

「マーレで売ってるの?」

「ううん、これは日本のやつ。マーレで売ってるグリーンティーはマレーシア産とかでおいしくないし、日本産のやつもひとつだけ売っててそれはおいしいけどすごい高いんだよね」

「じゃあ日本でも高いの?」

「日本ではみんながいつも飲んでるから安くておいしいのもいっぱいあるよ」

「ふーん・・・・・・。」興味津々のベーベ。飲んでみたいのかな?でもお砂糖を入れないでお茶を飲むなんて考えられない人たちだから、この緑茶は飲みにくいだろうけどなあ。お砂糖入れてあげようか・・・?

「ベーべ、飲んでみたい?これお砂糖入れないで飲むのが普通なんだけど」

「いや・・・。ていうか、それ飲むとやせるんでしょ?」

はは~~~なるほど!やせ薬を飲んでると思ってたらしい。確かに私はやせてるがやせ薬は飲まないよ~(笑)。

「う~ん、まあ水代わりにコーラ飲んでるよりはお茶の方がいいだろうけど、これを飲んでるからってやせるわけじゃないよ~」と私が笑って言うとベーべも「なんだあ~いっつも飲んでるからそれ飲むとやせるのかと思った~」と笑った。

「どうやってやせたらいいかわからないんだよ」とベーべ。確かにお腹がぽっこり。すごい太って見えるわけじゃないけどお腹は完璧メタボだねえ。

「やせるにはねえ、運動と食事両方やらないと、どっちかだけだとなかなかやせないよ」

「どうやるの?」モルディブ人は栄養学の知識がほとんどない人が多いので、なにがなんだかわからないのに太る、と言う人が結構いるのだ。

「あのねぇ・・・まず、夜遅くに食べないこと」モル人は夜型なのでレストランやカフェはみんな夜中の1時まで開いている。で、夜11時以降にごはんを食べる人がとっても多い。そりゃあ太るわな。

「それから、油と砂糖を一緒に摂るのも太るよ。本当は自分が炭水化物で太る体質なのか、糖質なのか脂質なのか、それがわかってからの方がいいんだけど、それにしてもみんな油で揚げたヘディカ食べすぎ。で、一緒にすごい甘いお茶飲むでしょう~。まず、甘いもの飲まない。甘くないお茶は飲めないんだったら水!で、ヘディカはせめて夜は食べない!」

「夜って何時くらいまで食べていいの?」

ほんとは8時と言いたいところだけど、絶対無理だろうから「そうね、9時」と言うとベーべ、ビックリ。「じゃあ10時でもいいよ」とまた訂正(笑)。

「で、お野菜を食べないと。みんな魚がちょこっとのカレーとかでその塩味ですごいたくさんごはん食べるでしょう。お米と塩と油ばっかりじゃなくて野菜をたくさん食べないと。脂肪を燃焼するにはビタミンとかも必要だからビタミンがないと燃やせないんだよ」

「だからオレンジジュースとかフルーツはいいんだろう?」

「オレンジだったらビタミンCが多いでしょ、でも脂肪燃やすなら他のビタミンも必要なんだよね。しかも、果糖もちゃんとした糖分だからやっぱりやせないよ。だったら野菜でビタミン摂った方がいいんだよ」

「う~ん・・・・・・」

実はベーべは以前2~3回私の作った夜ごはんを一緒に食べたことがある。そのときは別にダイエット料理を作ったわけでもないから、普通にお肉と野菜炒めとか魚焼いたりとかで日本米のごはんだったけど、ゆでただけのブロッコリーを見てびっくりしていたのを覚えている。そして数回食べた後、私の作るごはんは誘っても食べなくなったのだ。ベーべ曰く、「水の味がする」のだそうで、しかも時間が早いし(いつも6時半頃)味に満足できないのでもう一回夜ごはんを食べ直さなきゃならなくて余計に食べる量が増えるのだそうだ。水の味って失礼な~と思ったけど、油っこくもないし、私は辛いのがダメなので辛くもないし、いつもすごく辛くてしょっぱくて油っこいものばっかり食べてるからもう味覚がダイナミックなものしか受け付けないんだろうね。そういえば、うちでごはんを食べた後ベーべは「こんなもんばっかり食べてるからヒロコはそんなにやせてるんだよ・・・」って言ってたっけ。ベーべにしてみれば私の食生活の方がひどいもの食べてると思ってるのかもね。

私のやせるため講義を聞いたあとベーベはため息。「そりゃ絶対無理だ・・・」

確かに、リゾートで働いていた頃からの知り合いのモルディブ人たちは当時から今8年くらい経って、みーんな太ってお腹がぽっこり。ロビちゃんの兄弟も親戚もみーんな太ってきている。一人だけ、一番下の弟がまだひょろっとやせてるけど、彼には太らないでいてほしいなあ。下から二番目の弟なんてすごいでっぷりしちゃってまるでおじさん。いとこも顔がまん丸。前はすごいハンサムだったんだよ~。まあ、生活そのものが太る生活一直線だから、それを変えるのって難しいよね・・・。

| | コメント (8) | トラックバック (0)
|

言ってたそばから

おととい、息子がテレビを見ながらソファで寝てしまった。つまらないテレビだったらしく、手にカードを握りしめたままのかっこで寝てしまっている。もう最近はあまりお昼寝をしないんだけど、つまらないときに静かになったな~と思うと床で寝ていたりする。

息子をベッドに寝かせてから、さて夜ごはんのしたく、と野菜を切り始めたら娘がすぐに「やりた~い!」と言ってやってきた。娘は私がすることはなんでも一緒にやりたい人なんである。私もなるべくお手伝いする子に育ってほしいのでできるだけ一緒にやるようにしている。でも、時間は倍以上かかるし、後片づけが大変だったり、忍耐がいるんだけどね。

で、この日も「じゃ、にんじん」といつものようににんじんを切ってもらうことにした。にんじんは今までも何度も切ってもらっている。「は~い!」と喜んだ娘は早速私の隣に来て包丁を握った。息子が寝ていると私を独り占めできて一対一で色々できるのでここがチャンスとばかりに寄ってくるのだ。

娘には子供用のプリンセスの包丁がある。のこぎりみたいな刃になっていて、一所懸命引いたり押したりしないと切れないようになっている。つまり、スパッと切れちゃうことはないのだ。ところが、ふと見ると娘はさっきまで私が使っていた包丁を手にもっている。この包丁は、切れない包丁を許せないロビちゃんがシャーシャーと研いで切れ味抜群になっているんである。「あっちょっと、気をつけてよ・・・」と私が言うのと同時に娘が指をスッと切ってしまった!

「あーーー!!!ママーーー!!!」指からは血がダ~~~~と流れ始めた。「キャーーー気を付けてって言ったそばからーーー!!!」「あーーー!!あーーー!!ママーーー!!あーーーん!!!」娘は大泣きを始め、私はプチパニック。だって、この前指をはさんじゃった怖い話を聞いたばっかりだから。神経が切れちゃってたらどうしよう、血が止まらなかったらどうしよう、とパニクりながらレセプションにいるロビちゃんに内線電話!「ロビちゃん~~~!Lちゃんが包丁で指切った~!」と私が叫ぶとロビちゃんは「ハッタッタッタ」とわけのわかんない音を発して飛んで来た。

大体いつもはロビちゃんが血に弱くて、誰かがちょっと怪我しても、その血を見るとフラ~~~っと気が遠くなっちゃって本当に貧血を起こしちゃうんだけど、この日は全然平気ですぐに娘の傷の場所をぎゅっと指でつまみ、血が出ないようにおさえ、そのまま片手で娘を抱っこした。「このまま押さえて病院行くから」と娘を抱っこしたままさっさと行ってしまった。息子が寝ちゃっているし、病院にあんまり子供を連れて行くのもいやなので息子と留守番をしていることにしたけど、いやはや、ちょっとドキドキした。息子は寝ているから部屋は一気にシーンとしていて、私は仕方ないので夜ごはんを引き続き作り始めた。

そんなに長くかからずに娘とロビちゃんは戻ってきた。指にはぐるぐるっとバンテージ。広い傷だったら縫ったかな、と心配していたけど、縫いもせず、ただきっちり包帯を巻いてくれただけだった。「そんなに広い傷じゃなかったし、大したことなかったよ」とロビちゃん。去年のちょうど今頃に娘は眉毛のど真ん中をすっぱり切って3針縫っていて、ちょうどそのとき縫ってくれた女医さんに今日も手当てしてもらったらしい。もーーーいやあねえ。病院以外でも偶然会ったりするので(マーレは狭いから)、向こうももちろん覚えていて「あら、今日はどうしたの~?」とやさしくお話しながら手当てしてくれたのだそうだ。そうそう、その女医さんともう一人の男の先生はいつもエマージェンシーにいるんだよね。だからエマージェンシーに行くと会うわけで。「あの男の先生もいたよ。二人にどうしたの~って言われた」とロビちゃんも笑っていた。「あさって消毒においでって」

というわけで、今日消毒に行ってきた。家でも濡らさないようにと言われていてもつい手を洗ってしまって濡れちゃったりして私が一度包帯を取り替えたのだけど、そのとき見ても傷もくっついてるし大丈夫そうだ。いやあ、よかった。娘は今までを見ても結構怪我をするタイプなんじゃないかと思う。息子は荒っぽいのに一度も流血したことがないのに対して、娘は転んでおでこから血が出たり、眉毛を縫ったりいろいろやっている。ちょっと心配である。あああ~また気持ち新たに、怪我には気を付けなきゃ・・・。

| | コメント (4) | トラックバック (0)
|

奥さん、今日の夜ごはん何?

自分の作るごはんに飽きた。

ただでさえレパートリーが少ないのに(自慢になりませんが)材料が限られているマーレでは、作れるものが本当に少ない!

毎日鶏肉と魚ばっかり。んで、野菜炒め。野菜もいつもある野菜は長持ちする根菜類が多く、それでもにんじんがふにゃふにゃだったり、じゃがいもが芽出まくりだったり、ブロッコリーがちょっと腐ってたりする。

でも野菜を摂りたいのでなるべく野菜炒めを作る。最近はもやしの缶詰が重宝しているけど、内容はほぼ同じ。で、鶏肉か魚。

あ~飽きた~!なにかおいしいもの食べた~い!

しかも毎日バタバタしていて気が付くとごはんの時間。でももうメニューを考え付かないんだよ~!もともと料理もべつに好きな方じゃないので興味がないのもダメなのかなあ。

ファミレス行きたいな~。

| | コメント (5) | トラックバック (0)
|

ふるさと便到着~!

今日、郵便局から荷物のお知らせが来た。日本の私の母からの荷物が届いたのである。

毎月、母が日本から「ふるさと便」を送ってくれていて、子供たち用に「たのしい幼稚園」とかの雑誌を送ってくれるのでうちのちびっ子たちは毎月首を長くして待ってるんである。

「お母さんから荷物が届いたって。郵便局に行く?」と聞くと「やったー!!!郵便局いこう~!!!」と踊りだす子供たち。喜びの舞?とにかく急いで郵便局へ。

郵便局では届いた箱を警察官の目の前で開けて中を見せなきゃならないので、一度開けることになる。箱を受け取って警官のいるテーブルに行ってそこにいつも置いてあるカッターでジャンジャンバリバリ開ける。警官もずっとそこでみんなの荷物を見てるばっかりだから飽きちゃっててつまんなそうに座って動きもしない。隣には荷物の番号と受け取り人の名前をPCに入れるおじさんが一人。子供たちも大興奮で一緒になって包み紙をビリビリバリバリ!PC入力のおじさんはおもしろそうに見ながらうちの息子のほっぺをむにゅっとつまんだりしている。

さて、やっと包装が取れて箱のフタを開けると子供たちが大騒ぎ。「ママー本はぁ?!本はどこ?!!」まず最初に乗っかってた新聞紙が目に入った。そこには「大河ドラマ主演妻夫木聡のインタビュー」という文字が。でもいかにも荷物を包むように乗っけてある新聞ですよ~みたいな顔をしてすぐにどかす。新聞だってビキニの写真でも載ってたら取られちゃいかねないからね。まあ最近はゆるいけど。さて、中にはおもちやふりかけ、野菜炒めの素など食べ物がいっぱい。おまわりさんはここで立ち上がって不思議そうな顔で「おにぎりのり」のパックを手に取ってしげしげと眺める。「あ、それね、日本の海草シート。おいしんだよ」とちょこっと説明するとさらにしげしげと見つめている。多分食べ物だとは思わなかったんだろうと思う。1冊子供の雑誌が出てきたので娘に手渡すと、息子が「ぼくのはぁ~!?ぼくの!?ぼくのどこ?!」とひっきりなしに騒ぐ。「ちゃんとあるよ~あった、ほらこれ」と底の方で見つけた「めばえ」を渡すと「ふわぁ~・・・・・・」と息子も笑顔。さらに箱を眺める警察官。私もなるべく説明する。「これ、日本のカレールー。バーモントカレー!あ、これきな粉。大豆の粉。それからね、」すると彼、手を前に出して「もういいよ」と私の説明をストップした。昔なら箱の中すみずみまで調べられてたけど、今は子供の本が出てくると「もういいよ」ってなるのでちょっと楽になった。まあ、確かに子供の本とかと食べ物しか入ってないんだけどね。

でも今回はちょっと自分に誕生日プレゼント、と思ってアマゾンで本を買って実家に送ってあったのだ。スピッツの新シングルも同じようにネットで買って実家に郵送。それを今月の箱に一緒に入れてもらったのだ。後、母からのプレゼントで大河ドラマの本が入っていて、それが写真がいっぱいなので取られちゃったら困るなあとちらっと思ったけど、まあ時代劇だからね、警官に見せても取られることはないと思う。でも、べつに根堀葉堀これ何?って聞かれなかったので私も見せなかった(笑)。そして無事全部受け取ることができた。

今回は本が数冊入っていてすっごくうれしい!やっぱり読むものがあるのっていいね~!もうどれから読もうか迷うなんて、すっごく幸せ~!とってもうれしいふるさと便でした。

さて、家に戻ったらもちろん子供たちは早速「ママ、ふろく作って~!」と、ママ争奪戦。や、ママは自分の本読みたいんですけど・・・でも、子供たちが寝るまではとても本なんか読めないわよね。というわけで、腹をくくってふろく作りに!毎月思うけどこのふろく考えて作ってる人たちってすごいよねえ!あの展開図がすごい!と感心しつつ、日本からのものを楽しんでいるよ!

| | コメント (3) | トラックバック (0)
|

指はさみにご注意

うちの隣のビルの5階に娘のお友達Sが住んでいる。というか、以前にもここで書いたけど、ベランダで隣同士大声でおしゃべりして友達になった子である。子供同士がしゃべり始めた数日後に外の通りでお母さんと一緒に歩いているところに会って、お互いの家を行き来する仲になった。Sのお母さんはオーストラリア人とモルディブ人を両親に持ち、オーストラリアで生まれて育ってモルディブ人と結婚し、モルディブに引っ越して来た人なのだ。だから、先月もクリスマスの日にばったり近所のスーパーで会ったときには「クリスマスターキーをどうしても食べたくて見つけて買ってきたの。クリスマスがなつかしいわ」とモルディブ人らしくない(笑)ことを言っていた。でも、だからこそ「うちの子供たちもクリスマスやりたいって言っててね~」と話が合ってすごくうれしい友人の一人なのだ。

その彼女がお店で会った時に「実は下の子がドアで指はさんじゃってね」と話し始めた。お友達のSは弟がいて、うちと同じ構成で上が女の子、下が男の子なんである。年もほぼ同じ。「え、どれくらいはさんじゃったの?」彼女の真剣な顔にちょっとドキドキしながら私も聞く。「それがねえ、閉まろうとしてたドアを止めようとして手を出したんだけどドアがそのまま閉まっちゃってね」「え~~~!」「小指の内側の肉の部分がほとんどはさまれちゃって」「きゃ~~~!」「すごい血が飛び散ってね、そこが真っ黒になっちゃったの」「ぎゃ~~~!!!」お、恐ろしい!「だから、ドアには気をつけてね!ほんとに危ないから。ドアなんてどこにでもあるし、開け閉めも毎日のことだしつい油断しがちだから。今、子供がいる友達みんなに私言ってるのよ」そう、日本でも同じくらいの子供を持っているママ同士でメールで色々回ってきてたっけ。こういう情報交換って大事なんだよね。「わ、わかった~気を付ける~・・・」話だけでもあまりに痛そうでぞっとした。

ところが数日後、彼女から電話がかかってきた。「あのね、実はバンコクに行くことになったの」「え?なんでまた?」ちょうどお正月の時だったのでお正月に?と一瞬思ったけど休日はどこにも行かないって言ってたのにな?「それがね、息子の指のはさんだ部分が黒くなったまま腐って落っこちちゃって・・・」「ギャ~~~!!!」「マーレのドクターに今すぐ手術できる病院に行きなさいって言われたの」そう、マーレではちょっと深刻なケースになると対応できる医者がいないんである。ここはそういう深刻な状態になったら手遅れも覚悟しなきゃならない怖い国なのだ。「それでね、向こうではずっと病院だろうし、手術の経過も見なきゃならなくて2週間は滞在するようになるから、Sを連れて行くのはむずかしくてね・・・」そりゃそうだよね、上の子を連れてずっと病院にいるわけにいかないもんね。彼女の家は二人お手伝いさんを雇っているし、彼女のお母さん、つまりSのおばあちゃんも同居しているからこっちにいる方が面倒みてもらえるんだよね。それに学校だって始まっちゃうし。「Sを置いて行かなきゃならないから、私が行ってる間たまに遊んでもらえるかしら」「もちろん、うちの娘だってSと遊びたいっていつでも言ってるし、うちに来てもらってもうちが遊びに行かせてもらってもどっちでも大丈夫だよ!とにかく、手術うまくいくといいね」子供が複数いるとこういうとき本当に大変なんだよね。連れて行くのも連れて行かないのも、どっちも心配だよね。「もうね、組織が取れてなくなっちゃってるから難しいかもって言われて・・・でも、唯一希望はまだ子供だから回復も早いだろうしこれから成長しながら回復できるだろうってことなんだけど・・・」そう話してくれた彼女はとても心配そうに下の子を連れてバンコクに行った。後からだんなさんもバンコクに追いかけて行った。

指は細いのに神経が集まっているから怪我をしたときは大変なんだよね。私の友人でも包丁で切ってしまった人がいて、料理していて切っちゃうのなんて初めてじゃないからそのままにしておいたらだんだんピリピリしびれるような感覚が出てきて、それが治らずにひどくなったので病院に行ったらなんでもっと早く来ないの!と怒られていた。結局その友人は一度切って中の神経をつなげてまた縫うという、結構大変な手術をすることになったのだ。つまり、切り傷が神経まで届いちゃってたのだ。う~ん怖い。

そして今回の男の子の話もめっちゃ怖い。特に同じ年頃の子供がいる身としては本当に恐怖。組織が腐って落っこちちゃったなんて・・・うちの息子より1歳くらい小さいのにと思うと涙が出そう(子供を持ったらやたらに涙もろくなってしまった)。

でも先日バンコクから「手術は無事にすみました。息子も元気で遊びたいと騒いでいます」というメールが届いた。や~~~よかったね~~~。まさに注意一秒怪我一生だ~~~とあらためて肝に銘じました。小さい子供がいる皆様、お年寄りがいる皆様、気を付けてください~!!!

| | コメント (4) | トラックバック (0)
|

シフトって難しいね

私は普段レセプションに座るのはほとんど夜である。子供たちを寝かせてからロビちゃんと交代するのが最近のパターンで、朝早いロビちゃんが寝られるのでちょうど良いのだ。私はといえばどうせいつも夜更かしだからそれなら仕事している方がいいしね。子供たちが寝ればやっと集中できるので私にとっても夜は仕事がしやすいのだ。まあ、子供が産まれてからは子供が寝てからしか自分の時間がないのは当たり前になっているしね。 で、夜中の12時にレセプションを閉めるまでいるわけだけど、先日ビルのオーナーのおじさんが何気なしに見に来てロビちゃんに物申した。「あのね、夜に女の子を一人で仕事させるのはやめなさい。昼間のシフトにして」。ロビちゃんが後から私に「オーナーのおじさんに言われちゃったよ。夜はやめなさいって。なんかすごく心配してくれてたよ」と言うので、なんかちょっと申し訳なくなった。リゾートでも夜11時までのシフトにも普通に入っていたので全然考えてなかったのだ。昼間はちゃんとレセプショニストがいるし、子供たちもいるので私もなかなかレセプションで集中して仕事するのが難しい。朝はロビちゃんが担当しているので私が夜レセプションをできればロビちゃんが夜寝られるというのもある。私も集中して一日のまとめをすることができる。

そしてまた夜レセプションにいたときのこと、宿泊していたリゾート時代からの友人家族が外から戻ってきてレセプションに立ち寄って私からカギを受け取り、ちょっと話して笑いながらおやすみ~と部屋に行き、次の日の朝またロビちゃんに物申した。「ちょっと、奥さん夜中にレセプションに置いとくのやめなさいよ。だからやせちゃうのよ」。や、やせてるのはホテルやる前からなんですが・・・。リゾートにいた頃よりも10kgやせたので、リゾート時代の友人はみんなたまげるのである。で、みんなロビちゃんに「ちゃんと食べさせてるの?」とか色々言うので、ロビちゃんが「もうぼくやだよ~」とよくもらしているんである。それにしても・・・ナイトシフト、不評だねえ。

ロビちゃんと「じゃあどうしようか」と考えていたところ、極めつけが出た。うちにもう何回も宿泊してくださっているリピーターの方でとっても気さくに話してくれる楽しいお客さまがいる。その彼が私に聞いたのだ。「そういえば、もう一人女の子で働いている子いるでしょ」「え?うちで働いている女性は私だけですよ」「いやいや、ほら、いつも夜レセプションに座ってる人」「ああ、そうそう私いつも夜いるんです」「いやあ、絶対もう一人いるよ、あのメガネかけてる人」「あ、そうです、私いつもはコンタクトで夜ははずしてメガネかけてます」「・・・・・・えーーーっ!!!すごい違って見えるね・・・」彼、しばし絶句。なんか幽霊部員みたい。やっぱり夜じゃない方がいいんですかねぇ・・・?

| | コメント (4) | トラックバック (0)
|

大河ドラマ

大河ドラマ第一回目、見ました~。

私は歴史物がとても苦手なので内容ははっきり言って全然予測がつきません(笑)。きっと、歴史に強い人は「ああ、このへんの時代の話ね、今度はこの人が主役か。じゃあ話はこういう流れだな」と読めるものなのでしょうが、私はさっぱりなのでストーリーが新鮮です(笑)。これぞまさに温故知新。え?ちょっと違う?

それにしても、何に見入ったかって、それは子役!そう、最初の頃は幼少期だから妻夫木くんはまだそんなに出ないんですねえ。なのでほとんど幼少時の与六ばっかりだったのですが、この与六役の男の子、すごい上手でしたね~!ビックリしました。子役といえば「エーンエーン」って泣くようなせりふ棒読みのが当たり前だと思ってたんですが、この与六の子はとっても自然に怒ったり泣いたりしていて見ていてすんなり話に入れました。

一番すごいなと思ったのは泣くのをこらえながらでも泣いちゃってお母さんに抱きつくシーンで、泣く前に口がへの字になって本当に小さい子が泣くのをこらえようとしてる表情で、そのあと涙がぽろっとこぼれたのが絶妙のタイミング!まあ、ちょうど涙が出るまで待ってシーンをつなげるわけで撮る方の手腕でもあるんだろうけど、あの泣く前の表情がすごくよかった。あんな小さい子なのになかなかの役者だね。

そんなわけで一時間終わる頃にはすっかり「与六ガンバレ!」ってなオバサンになっていました(笑)。それにしてもNHKが見られるなんて海外生活も変わったもんですねえ。日本のニュースも見られるし、もちろんネットもあるから昔みたいな浦島太郎にはもうならないですね。特にエンターテイメントの少ないマーレでの楽しみが増えてうれしいですわ。しかも大河は一年間だもんね。で・・・与六はダレになるんだっけ・・・。

| | コメント (2) | トラックバック (0)
|

アフタヌーンティー!

今日、いつも本当にお世話になっている友人がお茶会をしましょうと誘ってくれた。

うちの子供たちがとてもお世話になっている友人で、とても心のやさしい人で私もすっかり甘えてしまっていて、その彼女に「お茶会しましょうよ」なんて誘ってもらったらもう私は二つ返事でいそいそと子供たちと彼女の家に出かけた。

他にも共通の友達がもうすでに来ていて、もう話が止まらない。しょっちゅう会ってるのに、なんでこんなに話がつきないんだろうね~ってくらい、話して笑ってお茶飲んで、とっても楽しかった。しかも、彼女はケーキを焼いたりお料理が得意で、今日もこちらでは手に入らないシフォンケーキが!どうやったらこんなにふんわり焼けるの???と本当に不思議になるふわふわのシフォンケーキがおいしかった~!だって、材料はマーレのお店で買ってるんだから同じはずなんだよねえ。しかも、一番安い小麦粉は何の表示もないただのビニール袋に入れてあって1kgで売られているので、薄力粉なのか強力粉なのかなんなのかまったくわからない。もちろんわかったところでその特色を生かしてケーキを焼くなんてことは私にはできないんだけどね(笑)。同じく彼女の家に集まった他の友人もアップルケーキを焼いてきてくれていて、これまたおいしくてビックリ!なんかマーレのそのへんのお店で売ってるケーキよりおいしいんですけど?!や、私も何か焼いて行こうかな~なんて考えていたんだけど、止めといてよかった・・・。私のケーキなんてとてもお出しできません~。

楽しい時間は過ぎるのは本当に早くて、話がつきることもなくあっという間に数時間が飛び去った!や、お茶会楽しいね!この前の新年会みたいに大々的にやると準備も時間がかかるけど、お茶会なら手軽にできてでも楽しさは変わらずで、お茶会いいね!いやもう、堪能いたしました。招待してくれてありがとう!!!すごく楽しい時間を過ごせました!マーレで生活して早一年、なんて友達って大切なんだろうと身にしみる今日この頃です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

友達の結婚式

新年会の次の日、以前働いていたリゾートで一緒に働いていた友人がうちに来てくれた。なんと、明日マーレで結婚式をするんだって。え?!明日?もちろん本人たちは場所を探して予約したりしているから急じゃないんだろうけど、マーレではあんまり前もって招待すると忘れられちゃったりするので割りとギリギリになってから招待状を配るのである。それで「明日やるから来てね」ということになるのらしい。

彼と私は同じデパートメントで働いていて、彼は日本語対応モルディビアンスタッフなのだ。すごく発音が良くて、内線電話をかけても「もしもし、おつかれさまです」とまるで日本人みたいにしゃべる。真面目で仕事もきちんとできて頭の良い人で、今でもそのリゾートで出世して働いているデキるスタッフなのである。

奥さんになる人はすらりとしたスリム美人でとってもステキ。ちょっとぉ~良い奥さん見つけたね~と話に花が咲いた。

結婚式はマーレの端っこのビーチ沿いにあるレストラン。もちろん夜からなので夜家族四人で会場に向かった。

レストランは半分オープンエアになっていて、外に写真スペースが設けてあり、そこに新郎新婦が立って来客者と写真を必ず撮るしくみになっていた。なんか、日本の披露宴みたい。新婦はリゾートで仕事しているだけあってとってもハイセンスなヨーロピアンスタイルのマーメイド型ウェディングドレスを着ていてすごくキレイ。新郎もビシッと決めて、そんな彼を見たことなかったから見違えてしまった。

何度行っても結婚式っていいよね。幸せなオーラがいっぱいというか、こっちまで幸せをもらえるよね。一緒に写真を撮ると、当時一緒に働いていた他のすごく懐かしい人たちがやはりやってきてまるで同窓会みたいになった。まだそのリゾートで仕事している人、もう違うリゾートに移っている人、他の国に住んでいる人、結婚した人、それぞれが一同に集まって「ちょっと~最近どうよ~」ってな近況報告になった。みんなで固まってテーブルに座って話しているとまるで昔に戻ったみたい。あの頃仲良かった人も、ケンカした人も、みんな懐かしい。今は結婚してイギリスに住んでいるモルディブ人の女の子がたまたまモルディブに里帰りしていて出席していて「寒いのよ~!帰りたくないわよ~!」ととても流暢になった英語で笑って話していた。

うちの子供たちは子供好きのモルディブ人みんなにかまってもらって、しかもまたスペシャルの夜更かしでケーキは食べられるわジュースは飲めるわ、とってもエンジョイしていた。特に娘はパーティーや結婚式だとドレスが着られるのでそれが一番うれしいみたい。「ママ、ドレス着ていい?おけしょうしていい?」と大はりきり。女だね~。

そんなこんなでとても楽しい友達の結婚式だった。

おめでとう!末永くお幸せにね!

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

新年会

去年の年末から新年会をやりたいなと考えていて、やっと実現できた。

日ごろお世話になっている方々、モルディブで働いている友人たち、日モルカップルさんたちに連絡してうちに集まってもらった!仕事が忙しかったり体調が悪かったりと来られなかった人たちも何人もいたけど、思っていたよりも大人数のみんなが来てくれてすごくにぎやかで良い新年会になった!

もうその日は朝から何を順番に作ったらいいか考えつつず~っと料理。ていうか、普段料理がヘタクソだからこういうときに段取りの悪さが出ちゃうんだよね。一番時間がかかるのは何?置いておいてまずくならないものは何?と出来上がり予想図から逆算して朝考え込むことしばし・・・。おお!まず肉解凍でしょう!と最も基本的なところから悩みつつスタート!でも簡単なメニューばっかりになっちゃったけど・・・鶏肉のから揚げ(日本のから揚げ粉があった!よかった)、ちらし寿司(すし太郎がまだあった!よかった!)、タコさんソーセージ、サンドイッチ、ってほんとに簡単なものばかりだけど、ゆで卵で子供と一緒にサンドイッチを作ったり、盛りつけも娘が楽しんでやったりと準備から結構楽しんでできた。

普段は子供の寝る時間があるので昼間ばかり人に会っているけど、オフィスで働いている友人たちは仕事が終わってからの夜の方が集まりやすいので、この日はスペシャル!夜から集合のパーティーになった。子供たちは夜遅くまで起きていられるのでそれでも大喜び!まあ、一年に一回の新年会だもんね。それに、こんなに大勢の人数に来てもらうのはモルディブに引越してから初めて。日頃の感謝も込めて、たまにはいいよね。

参加してくれた友人がのり巻きすしや白玉もちとあずきを持ってきてくれたり、手作りケーキも持参してくれてか~な~り豪華な食卓になった!本当に楽しかった。たくさんの人といっぱいしゃべって腹から笑ってなんだかすご~くうれしかった。みんなの気持ちがあったかいよね。

最初は大人数を招待してのパーティーなんて自分でできるかなあって心配だったけど、やってみたらすごく楽しくてやってよかったなあとしみじみ来てくれたみんなに感謝した日だった。環境には悪いけど、この日は特別に紙皿に紙コップにさせてもらっちゃったので後片付けも楽だったしね。

またみんなでパーティーやりましょう~!みんなどうもありがとう~!良い年になりますように!

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

今回のことで考えたこと

オジサンが他のホテルに移ってから、ウソのように平和になった。多分、自分の気持ちが一番平和になったんだね。

ロビちゃんも、「なんだかすごく疲れたよ」と口数少なく、そして私も本当に疲れた。いくら今までにも経験があるとはいえ、やっぱり気持ち的に振り回されるというのはとてもエネルギーを消耗するよね。

でも、今回のことで考えたことがある。

最初、オジサンが出て行ってから、「もう日本からのお客さんはいいや」と思ったのだ。もともと日本からの観光客はリゾートに行く人が多く、マーレに滞在する人は少なくてうちもほとんど日本からのお客さまはいらっしゃらない。だから、これからも来なくても今までと変わりはないじゃないか、と思ったのだ。

でも、ふと考えた。「日本人」とひとくくりにしてしまうのってどうなんだろう。「日本人」って1億人以上いるんだし、嫌な人がいる反面、自分が本当に助けられているのも日本人だし、日本人のお客さまだってもちろん本当に良い人たちもいるし、大体自分だって日本人のくせに「日本人は」って言ってしまうのはきっとおこがましいことだよね。

とても良い人も悪い人もいるのは世界どこでも同じなはず。今回はたまたま大変なお客さまが日本人だったということなんだよね、きっと。「もうこれだから日本人は」ではなくて、「たまたまあのオッサンは」ということなんだよね。みんなをあのオッサンと同じにしてしまったら他の日本人に失礼だよ、と自分で反省いたしました。

そして、ああいう人には絶対ならないようにしよう、としみじみ考えた。嫌なことは反面教師にしてそこから学ぶくらいじゃないと、自分の気分を害してるだけじゃ時間がもったいないよね。今回は新年早々、気を引き締めろと言われた良い授業だったのだと思う。そういう風に気持ちを切り替えることにした!オジサン、ありがとう!オジサンはきっとまだふつふつと怒りがこみあげているかもしれないけど、私はこれをありがとうと思おう!どうだ!はっはっは!って、どうだ!とか思ってるんじゃあまだまだかな。

でも、自分の怒りをコントロールできるようになりたいと痛切に思う。どうしてもカッとなっちゃうんだよね。悟りをひらくにはまだまだ俗物でござる。これからは自分の気持ちに余裕を持って、問題が上がったときでもうまく対処できる人になりたいと思った。お?今年の目標か?や、きっと人生の目標だね。自分っていつまでたっても未熟者だね。

| | コメント (9) | トラックバック (0)
|

お待たせしました!続き!

はい、さっきオジサンが帰って来ました。

レセプションに来るなり「ご主人呼んでください」と一言。「はい」すまして電話でロビちゃんを呼んだ。「**さんがお話したいことがあるそうなので来てください」。階下からやってきたロビちゃんをそのオジサンは「こちらで座って話しましょう」と奥のダイニングテーブルに連れて行って座った。そして、「今警察に行ってポリスレポートをもらってきましたよ。ちゃんともらえるじゃないですか。なのに警察も呼ばずにあの態度はなんですか。あのね、サービス業としてあんな態度を客に取っちゃダメですよ」と私の文句をロビちゃんにえんえんと言い始めた。なんで私の見えるところで間接的に言う?きちっと本人に言えばいいじゃないか。

ロビちゃんはそれでもきちんと(私よりも冷静で怒らない)「警察は呼びましたが**さんが今日はかんべんしてくれとおっしゃったから来てもらわなかったんですよ」と日本語で説明した。すると「ああ、それは私も寝ぼけていて聞いてなかったんですよ。でもそれは置いといて」え、そこを置いておくんかい?「今日だって呼んでくれなかったじゃないですか」「だから、昨日”明日になったら来てもらえないかもしれない”って」と言うロビちゃんの言葉をさえ切って「大体ホテルとして警察も呼ばない、客への態度はひどい、あなたね、そんなんじゃサービス業の資格ないですよ。失格です」とまくしたてている。あまりの言いようにおとなしく聞いていようと思った私はもうぶち切れた。デスクからテーブルの方へ歩いて行きながら「じゃあ、今呼びましょう、警察。うちだって来てもらいたいんですから」と警察に電話をした。ちなみにマーレの警察は119番。今日初めて知ったよ(笑)。

警察が電話に出て、私が話してもらちがあかず、途中でロビちゃんにバトンタッチ。ロビちゃんが懸命に説明するも、やっぱり日数が経ち過ぎていて警察、来る気なし。も~警察も頼むよ、市民もとい、島民が呼んだら来ようよ~そんなに忙しくないんだろうからさ~。で、「警察、やっぱり来てくれません」と言うと、「私はね、証明書さえもらえればそれでいいんですよ。何も、あなたたちに弁償してくれとか何もお金を請求してないじゃないですか。それなのにあの態度はサービス業としてどういうことですか!」とわめく。なるほど、彼の中では私たちに金銭的な要求を何もしていないところがポイントなのらしい。当たり前だ。だって、ホテルの部屋から貴重品がなくなってもそれは客の責任であってホテル側が責任を負わなくて良いんだし、うちのレジストレーションカードにもちゃんとそれは書いてあって、彼もそのカードにサインしているわけである。

「こんな風にやってるんじゃね、とてもあんたたちホテルなんかやってけませんよ。突然ホテルをやろうなんて土台無理なんですよ」と言うので、「突然じゃありません。主人は15年以上リゾートホテルで働いていますし、私もリゾートで働いていましたから、いきなり始めたわけじゃありませんよ」と言うと、「どうせろくでもないリゾートでしょ。あんたたちが働いてたところなんて大したことありませんよ」と鼻息荒く言い、「あなたたちがね、真剣に経営してるとかなんとか私には関係ありませんよ。日本に帰ってぶちまけますからね。日本にはモルディブ大使館があるんだから、そこに言って話しますよ!」といかにも私たちを怖がらせようとして言ってるのがミエミエ。知ってるよ、大使館。だってオープニング・パーティーに招待されて行ったもん。当時外務省だった麻生さんに会ったもん。「どうぞ、お話しください」「私はね、旅行代理店で30年勤めてきたんだ。こんなことじゃね、ホテルなんてつぶれますよ」何十年勤めてようが、それこそこっちには関係ない話だよ。「ご安心ください、きちんと乗り越えてやっていきますから、ご心配無用です」

こういう人ってどうして同じ脅しを使うんだろうね~と私はちょっと昔を思い出した。日本で仕事をしていた頃、気に入らないことがあると「もうこの業界で仕事できないようにしてやる。どこのオーディションも受からないようにしてやる!」とか言うおエライさんがいたけど、一体どのギョーカイ?って感じだった。第一、一人の人が東京だけでスゴイ数ある代理店全部に「この子来てもオーディションで落としてね」なんて言って回ったってどんだけの効果があるのか。そんなこと言われたってその後にも仕事に困ったことはなかったし、第一他人をつぶせるほど自分に力があるわけがない。単なる脅し文句なんである。

だから今日このオジサンが「あちこちで悪評をばらまいてやる。それが怖いんだろ。だから逃げてばっかりなんだろ」と言ったときに、ほほ~なつかしいな~と思ってしまった。第一本当に逃げるんなら、「じゃあお金はいりませんからこのことはご内密に」とか言って隠そうとすることじゃない?はっきり言って私は全然逃げてるつもりはないし、簡単にすませようと思えばもっと方法はあるだろうしね。

「客に向かって」「客なのに」と何度もお客様風を吹かせるので、「それでしたらお客様、今日までの料金をお支払いいただけますか」とプリントアウトしておいた料金表を出した。そう、客客言うなら客らしくお金を払ってもらわないと。マーレでは一ヶ月滞在して毎日ごはんも食べてお金持ってなくて支払わずに逃げた、なんて話もあるので、長期滞在のお客様には3日おきとかに払ってもらうのは普通だし、大体他の国だってほとんど前払いだよね。でもオジサンはものすごくビックリした顔をして「追い出そうっていうんですか?!まだチェックアウトまで二日ありますよ?!」と声を上げた。「はい、今日までの分をお支払いいただいて、その後ホテルを変えられても結構ですし、どちらでも良いですよ」と言うとものすごい憤慨して「わかりましたよ!じゃああさってまで払いますよ!」と言うので、「いえ、今日までで結構です。これからの分まで支払っていただいてまた盗まれたと言われても困りますので」と言うと「あなた、私がウソついてると思ってるでしょう!私は被害者ですよ?!実際に物がなくなってるんですよ!」と激怒。でもさあ、ウソついてる人ほどウソついてないって言うよね・・・。ていうか、もうどれがウソでどれが本当かなんてわからないけど、たとえば彼が今日言い始めた「4~5本入ってるシャンプーボトルの袋が捨てられた」という話だって、実は上の客室のゴミはぜ~んぶ一度うちに集められているんだよね。で、それを私がゴミを取りに来てくれる人に手渡してるわけで、それは彼が宿泊してからも毎日私がゴミをゴミ屋さんに手渡していて、そんな重い、しかも日本のシャンプーが4~5本も入った袋なんて一度も見たことないんだよね。ベッドに置いてあったっていう電子辞書だって、毎日ベッドシーツを取り替えているわけで、しかもその取り替えたシーツやタオル類も全部うちに一度集められて、これもまた私が毎日枚数を数えてランドリーの業者に出してるんだよね。しかも数えるときは業者と一緒に一枚ずつ声に出して数えてる。これも毎日。だから万が一シーツと一緒に丸めちゃっても絶対にわかる。ロビちゃんだって彼が宿泊してから毎日部屋の掃除にルームボーイと一緒に入っていて、そんな電子辞書見たこともない。日本に住んでたからもちろん電子辞書を知っているし、小さなピアスじゃあるまいし、ベッドの上にあったら絶対わかるでしょう。彼のどの話を聞いてもつじつまは合わない。でも彼は「どうせ下の家にずっといるのにわかるはずないでしょう」と言っていて、私が客室のゴミを全部自分の手で一個一個ゴミ屋さんに出していることは知らないし、リネンは全部私が毎日数えていると言ったら意外な顔をしていた。だから、うちは家族経営だから全部自分たちでやってるんだって。そんなわけもわからず物は消えないって。「でも僕は世界中のホテルに泊まりましたがイタリアとかでも物がなくなったり、ホテルってのは不思議なことがいっぱい起こるんですよ!」と力説していた。なに、今度は超常現象ですか?

そして次には「大体このホテルだって知らない人が入ってきてるし」と切り口を変えてきた。「知らない人?」と聞いてみると「下のエントランスのドアから出ようとしたら知らない人が入ろうとしていた」と言うのだ。あのね~、知らない人って、ここ一応ホテルですよ?普通に入ってきて「今日部屋ありますか?」って聞く人だっているし、予約客しか入れないホテルって変じゃん。ちょっとあきれつつ、じゃあ私も切り口を変えて話しをしてみることにした。「知らない人というのはお客様の知らない人、ということですよね」「ええ、まあ」「この下の階にはこのビルのオーナー家族が住んでいますが、その人たちのお顔はご存知ですか?」「いいえ、知りません」「では、他の部屋のお客さま全員のお顔はおわかりになりますか?」「・・・いいえ」「では、そういう人すべてが知らない人になるわけですね」「そりゃそうですが、誰でも入れるじゃないですか」あのね~旅行代理店に30年いたんならわかるでしょう、ホテルは誰でも入れるよ。当たり前じゃん。「だから、外から誰かが入ってきて盗ったのかもしれないでしょう」「じゃあ、どうやってカギを開けるんですか?」「それはわかりませんよ」ほう、そこは丸投げなんだ。「合鍵かもしれないし」だから、なんで合鍵を持ってる人がいるの。「私もカギかけ忘れて外から来た人に盗られたのかもしれないし」・・・・・・自分でかけ忘れてたらそれこそうちとは関係ないじゃん・・・。「だから私は何もあなたたちを責めてるわけでもないし責任を取れとも言ってないんですよ!警察を呼んでもらって証明書さえもらえればいいんです!なのにどうして警察を呼んでくれないんですか!自分たちで評判悪くなるのがいやで呼びたくないんでしょう!」だ~か~ら~呼んだじゃん、昨日の夜・・・。もう私はあからさまにため息が出たよ。「ですから、昨日の夜お電話したら今日は眠いからもうかんべんしてくださいってお客さまがおっしゃったから来てもらえなかったんじゃないですか。昨日呼ばなかったら今日はもう来てくれないかもしれない、レポートももらえないかもしれない、って私お伝えしたじゃないですか」「だから、そのときは眠かったんですよ、それはすいません、置いといて」またそこ置いとくのかよ・・・ってもう、言ってることがめちゃくちゃ。自分の言ってる文章の中でもう矛盾があちこちにあるんだよね。

でも彼は「払えばいいんでしょう、払えば」と今日までの全額を払った。そして「明日の分はまた明日払いますから!」といきまいてエレベーターに乗った。そして、エレベーターの中で行き先階を押さずに黙って私たちの会話を聞いていたらしい。私が「日本であちこち悪口言うってさ。いいよ、もう日本からのお客さん来なくても。もともとうち日本からの観光客はターゲットにしてないし」と言い、ロビちゃんが「しかくがないってどういう意味?」と聞くので「資格ってね~ライセンスとか、アビリティとか、なんて言ったらいいかな~やる力がないってことかな」と言っていたらエレベーターから彼がスポーンと険しい顔をして戻ってきて「今からホテルを変えます!客に向かって”ああ言えばこう言う”なんてホテルには泊まっていられない!」と激怒してやってきた。さっき話していたときにすぐに「それは置いといて」とか言うから、「もう~ああ言えばこう言う~」と私が言ったのに対して思い出し怒りをしたらしい。でも今からホテルを変えると聞いて私はうれしくなってしまい、「そうですね、その方がいいですよ!」と思わず笑顔になってしまった。オジサンは「じゃあ他のホテルに電話して予約してください」と言うので、「私が他のホテルに電話したらまた”あなたが選んだホテルは~”なんて文句言われて後から責任取ってくださいとか言われるのも困るので私は電話したくありません。ご自分でお探しください」と言ったら目をひんむいて「あなたはホテルなんだから客の面倒を見る義務があるでしょう!!!」と大声で怒鳴った。でも、実際に「あなたがこうしろと言ったからしたのに」と後々文句につなげる人がいるのだ。次の橋渡しをしないのはクレーム処理では珍しくない。次の行動はお客さま自身にしていただくこと。「いいえ、義務はありません」もう、私もギロリとにらんだ。「お客さまには今日までのお支払いをすませていただきましたのでもう義務はありません。通常のチェックアウトは午後1時ですので、義務を発生させるとなるともうレイトチェックアウトですね」そう、今は夜。彼は目をまん丸にして「じゃあ、レイトチェックアウトの料金、払いますよ」と吐き捨てたので、「いりません」と私も吐き捨てると、「大体その態度はなんだ!」と怒鳴り始めた。実家の店でも、怒鳴って怖がらせて言うことを聞かせようとする客がいたっけ。「大声で怒鳴らないでください」と言うと、「あなたがあんまり非常識だからですよ!」と怒鳴るので、「私が非常識なら怒鳴っていいというわけではないでしょう。このフロアにもお客さまは泊まっていらっしゃいます。他のお客さまにご迷惑です」と言うと、彼は「そりゃあそうですけど、私は地声が大きいんですよ」だって。なんじゃそりゃ。すると彼は「じゃあ、ふたつだけお願いします、ホテルに電話するのでそこの電話を貸してください。リラックスインの番号は知らないんです。それからタクシーを呼んでください」「はい、どうぞ。でもタクシー呼んでお荷物今すぐできますか?」「あ、いえ、じゃあ・・・15分後に」というわけで、その場でリラックスインというホテルに電話をして彼に渡した。彼は今夜部屋があるかどうか聞いて「Ok, 2ナイト。ハウマッチ?」と聞き何度も「え?え?ハウマッチ イズ インポータント。ハウマッチ?」と聞きなおしてから、「・・・OK、1ナイト」と明日だけ予約を入れた。なんでだか、わかるよ。うちは今回最安値で彼に値段を提示しているから、それに比べて高かったんだと思う。そりゃ、高いよ、マーレ。だから、今どれだけうちがギリギリの安い値段を出してサービスしていたかがわかったでしょう。彼は受話器を置いてから「明日移ります。今日はこのまま泊まります。明日今日の分はお支払いしますから」と言って部屋に戻って行った。

はっきり言って、もうほんとにこんな人来なくていいって!リゾートで仕事していたときも、すごい文句言ってきてそれがめちゃくちゃ言いがかりのいちゃもんで本当にひどい人って日本人ばっかりだった。もちろん、本当に良い人の日本人もたくさんいた。でも、日本人でクレームつける人はとにかく陰湿だった。もちろん他のどの国のお客さまもクレームはあったけれど、ほとんど思い出せない。でも、日本人のクレームは本当にすごくて鮮明に思い出せる。第一、本人だってこの不況と言われている中、モルディブまで来ることができて、ダイビング三昧で、こんな文句言って嫌な思いしてたら全然楽しくないだろうに、と思う。何しにモルディブまで来てるんだろう?来てすぐの頃だって、ダイビングから戻ってきてからも「今日は全然何も見られなかった」とダイビングの文句まで言っているのだ。そんなんじゃあ、せっかく来てももったいないよね。

今だって日本からのお客さまはほとんどいないんだから、「僕が悪評をぶちまけますから日本人はもう誰も来なくなりますよ」とか脅されても(本当に一字一句こう言った)、考えてみれば変化はないんだよね(笑)。それならうちは日本からは一見さんお断りで友達とか、紹介とか、きちんとした選ばれし人たちしか泊まれないセレブ宿にしよう!

もう彼が行ったら塩まきたいけど、日本の母から送ってもらった自然の塩だからもったいなくてまけない(笑)!ていうか、リラックスイン、気をつけろ~!

| | コメント (8) | トラックバック (0)
|

2009年ブラックリストNo.1

去年の年末から、うちに泊まっているお客がいる。

日本からダイビングをしにきた日本人二人で、一人一人別の部屋、つまり二部屋でうちで泊まっている。

来る前から何度もメールで色々な確認があったので、そのつどメールでお知らせをし、わざわざ日本からいらしていただけるからと、私も出来る限りの最安値を提示した。

到着してからは毎日ダイビングに通い、ある日は魚を持ってきて刺身で食べたいと言うので、ロビちゃんがさばいてうちのルームサービス用のお皿にきれいに並べておしょうゆを付けてお出しした。もちろん、魚切るだけなんてお金取れないよ、とロビちゃんは無料でサービスしたのだ。

大晦日には空港ホテルのバーに飲みに行きたいというので、空港の島までのフェリーの時刻表を渡し、バーに電話でこれから行きたいんだけどと連絡までして送り出した。帰りは戻ってくるまで私はレセプションでもちろん待っていた。これが大体夜の1時過ぎ。

そのお客さんの一人、中高年の男性が昨日の夕方、私と話がしたいと言うのでなんでしょう、と二人でダイニングテーブルに向かい合って座った。すると彼は「部屋から物がなくなっているんです」と言うではないか。私は一瞬自分の耳を疑った。物がなくなってる?どういこと?すると彼曰く、「昨日ダイビングから戻って来て、ダイビングに使うコンピューターウォッチ(腕時計みたいにはめて深度とか計れる機器)を洗って、その日のダイブの記録をして置いたんですが、今朝探したらない」のだそうだ。それと電子辞書もベッドの上に置いておいたのにもう2日くらい見ていないと言う。それからあさって食べようと思っていたお菓子もないし、飲んだ後も使おうと思っていたミネラルウォーターの空きボトルも捨てられてしまった、と言うのだ。ちょっと待て?あさってのお菓子?なんか変な感じ。たとえば、帰りの飛行機で食べようと思ってたお菓子、とか、明日食べようと思ってたお菓子、とかならまだわかるけど、「あさって」食べようと思ってたお菓子???しかも、ミネラルウォーターの空きボトルが置いてあったら普通捨てるよねえ・・・。「多分いらないと思って捨てられてしまったんだと思います」と彼は言うので、もし捨てられちゃうかな、と思うような物だったら自分のカバンの中に入れておくとかしておけばいいのに???

そしてそのダイビングのコンピューターだけど、彼の言うとおりだとすると、夕方戻って来てそのダイビングコンピューターを洗っておき、夜飲みに出かけている間に盗まれたのだ、と言うけど、その間はもううちではルームボーイは仕事が終わっていていないのだ。うちは従業員も少ないから、ルームボーイはたったの一人。お客様の部屋に入れるのはルームボーイとロビちゃんだけだ。そして彼の言う時間にはルームボーイはもう仕事を終えて帰っていていない。彼らがダイビングから戻ってきたとき、私は友達と紅白を見ていて、呼ばれてレセプションに行き、自分が持っていた空港行きの時刻表を彼に渡し、彼らが18時台のフェリーはもう間に合わないから19時30分のにしよう」と言っていたのでみんなで一緒に時計を見ているのである。それも何度も。なので、時間には絶対の自信がある。その時間にはうちのルームボーイはもういなかったのだ。

ルームボーイがいなかったらじゃあ誰が部屋に入れるのか?それはロビちゃんのみ。なんでかというと、彼らはカギを預けずに空港の島に行ったのである。ということは部屋に入るにはスペアキーを使わなきゃならない。で、私は実はこのスペアキーは一度も使ったことがないので、どのカギがどの階のどの部屋のかはまったく知らないのである。

その日は彼らが飲みから戻ってくるのを私がレセプションで待っていて、ロビちゃんが子供たちと一緒に下の階で寝ていた。悪いけど、私はロビちゃんを200%信用している。第一、二人で多大なる借金をして二人の人生を賭けて(というか子供の人生だって賭かかってるよね!)あんなに苦労してやっと始めたホテルなのに、ロビちゃんがどうしてお客さんの部屋に入る必要がある?しかもダイビングウォッチに電子辞書、いらねーって!

というわけで、私は途中からこのオジサン胡散臭いなと思い始めた。私が夜はルームボーイもいないと話すと、彼はこともなく「じゃあ同じ階に泊まってた人でしょう」。って、じゃああなたは同じ階に泊まってたらどの部屋のカギも開けられるんですかね?と思ったが、その同じ階に泊まっていたお客様だって実はその日出かけていて、彼らが帰ってくるのとほとんど同じ頃の1時過ぎに戻って来て、レセプションで会計をすませていったので、これまた私も時間はばっちり覚えてるんである。そんな短時間にカギのかかっている他の部屋のドアを開けて物色して盗んで自分の部屋に戻れるか?第一日本語・英語電子辞書なんていらないでしょ~。

彼は「とにかく警察を呼んでください。ポリスレポートがあれば保険に入ってるので」ときた。な~んだ、私は納得がいった。日本の海外旅行保険はポリスレポートがあればこちらの申請しただけの金額を簡単に現金でくれるのである。海外で「あれもこれも盗まれた、買った金額はいくらいくら」と言ってポリスがそのままレポートを作ってくれれば日本で全額もらえるので、それが目当てなんだろう、きっと。

途中で下から「どうしたの?」とやってきたロビちゃんが「見つからないなら今からお部屋に行って一緒に探しましょう!」と言ったら、その人はピョンと飛び上がって「いえいえ、全部自分で探しましたから!」と断った。え?なんかこれも変。リゾートで働いていた頃は、お客様が本当に大事な物を失くしたときはお客様ももちろん立会いでスタッフも何人も一緒に手伝ってみんなで探したものなのだ。同じ人が探していると同じ場所を見落とすので違う人が捜索に加わると見つかるのである。お客様だって見つけたいからみんなで大捜索して見つけて一緒に喜んだりしたものなのだ。今まで一緒に探しましょうと言って拒んだ人はいない。「でも、ベッドの隙間とかに落ちてるかもしれません。一緒に探しましょう」と言うと、「いえいえ、ベッドの下も全部僕が自分で探しました!とにかくないんです!」の一点張り。そして「ポリスレポートさえもらえればいいんです、警察を呼んでください」と言う。

その場ではじゃあ警察を呼びましょう、ということで私とロビちゃんが電話をしに階下へ行っている間に彼は自分の部屋に戻ってしまった。私はその場で待ってるものだとばっかり思っていたので、え?!部屋に戻っちゃうの?!と思ったが、まあこちらで警察に連絡した。警察の話では窃盗の疑いがあるなら指紋を取る検査をするとのこと。あの白い粉をふりまいてポンポンするやつだね。で、彼が盗まれたと主張する時間はもう前日の夜なので時間も経っているし、今すぐ検査をしないと明日になったら警察も来ないよ、と言うので、その場ですぐに彼の部屋に電話をした。「今から警察が来れるそうですが」と言うと、「もう疲れているので明日にしてください」と言うではないか。私はちょっと驚いて「でも明日だと警察も来てもらえないかもしれないし、ポリスレポートももらえないかもしれません。今来てもらわないと」と私が言うと、「今疲れて寝てるんです、かんべんしてください、具合悪いんですよ」とすごいぶっきらぼうに言われた。かんべんしてくださいって・・・だって、あなたが欲しいんでしょ?ポリスレポート?かんべんしてくださいってまるで私がディスターブしてるみたいじゃん・・・。

別にそれならうちは何もできないよ、とその昨日はそのままで、彼らは朝何も言わずにダイビングに出かけて行った。そして今日の午後、ダイビングが終わって戻って来て、レセプションに現れ、「バスルームに置いておいたシャンプーがないんです」とまた言うじゃないか!!!これにはたまげた!昨日そんな風に言われたから、今日はカギもレセプションで預からず、ダイビングに行くときに一緒にお持ちくださいと言って持って行ってもらい、こちらもお部屋の掃除もせず一歩も部屋には入らなかったのだ。「今日はお部屋に入ってませんが」と言うと、「そうなんです、掃除してください」と言うではないか。そして「シャンプーはこちらの部屋にはないと聞いていたので日本から4~5本持って来てビニール袋に入れてバスルームに置いておいたんです。もしかしたらゴミとまちがわれて捨てられたんでしょうか」と言う。でも、持ってみて4~5本もある空じゃないシャンプーだったら重さがあるから絶対ゴミと思って捨てたりはいないはずだ。「こちらでも確認しましたが、お部屋の掃除にはルームボーイだけではなくて必ずうちの主人が一緒に入って掃除しております。ルームボーイが一人で何もわからずそこまでやっていることはありません」と言うと、「いえいえ、気づいたのは今日ですが、置いたのは初日なので初日にきっと捨てられているんです!」と力説。でもさあ、初日に置いて今日気がついたんなら、今日まで気がついてなかったわけで、それならどうして初日に捨てられたんだ、と断言できるの?だって、今の今まで気がついてないわけでしょ?「初日だからルームボーイだけだったのかも」ということらしいが、すみません、実は年末からお正月にかけて、うちガラガラなんですね~。うちはリゾートで働いているスタッフの利用が多いので、年末年始はリゾートが忙しくてみんなマーレに来ているヒマなどなくて、実はうちはガラガラなのだ。だから、ルームボーイが掃除するのにも、いちいち全部ロビちゃんがくっついて行けたくらいだったのだ。だから、初日だろうが2日目だろうが、ルームボーイだけで掃除していた日はないのである。つまり、彼が言いたい「ルームボーイが怪しい。もしくは同じ階の人がアヤシイ」というセンはありえないんである。

もしそこがありえないとしたら、後は私とロビちゃんということになる。これはもっとありえない。だって、私たちはこのホテルをやって生きていこうと思っているのに、そんな電子辞書くらいで評判を落とすようなことをするわけがない。第一、お客様の部屋に入って「これいいな」と思っていちいち盗むような人だったらモルディブのリゾートでも、日本のホテルでも、どこでも仕事なんてやっていけないじゃないか。一体誰があなたの「あさって食べようと思ってたお菓子」を食べるのよ?!部屋に入るたびにお客様のもの食べたり持ってったりしないって!ロビちゃんは15年以上リゾートホテルで働いている。私だって実家の商売すら、人さまの物を預かる仕事だ。そんなことしねーよ!言いがかりもはなはだしい。

私は今日レセプションでシャンプーもなくなっていると言われて、キレた。そりゃあそうだ。しかも彼は「じゃあ警察呼んでください」と言うので、「今日になったらもう時間が経ちすぎて警察も来てくれないと昨日お話しましたが」と言うと、「そんな!じゃあポリスレポートはもらえないんですか?!それは困る!」ときた。私は目の横をぴくぴくさせながら、「だから昨日お電話差し上げてそうお伝えしましたが」と言うと「そんなのは聞いてない」と言うではないか。私はマジ切れ一分前で深呼吸して「いいえ、私は自分ではっきり覚えております。これには確固たる自信があります。昨日私は”今警察に来てもらわないとポリスレポートがもらえなくなるかもしれません”とお伝えしたらお客様は”寝てるんだからかんべんしてください”とおっしゃいました」と目ヂカラをこめて言うと、彼は「そうですか?!いや、私も寝入ってすぐだったので・・・」となんだかごにょごにょ言い、「じゃあなんで私が寝てしまってからじゃなくてすぐに呼んでくれなかったんですか?!」と言うのだ。あのね、警察を私は動かせませんよ。勝手に部屋に戻って寝てたのは自分じゃないか。「警察は政府の管轄ですから私が動かしているわけじゃありません。電話して向こうがじゃあ今から行くと言ってきたときにすぐにお客様のお部屋に電話したんです」と言うと、彼は少し考え「警察ってここから近いんですか?」と言う。「一個しかありません」と場所を説明するとじゃあ自分で行くからと私の顔を見て言う。多分、うちが警察を呼びたくなくてこう言ってると思っているのかもしれない。自分で警察に行くと言ったら私がビビるとでも思ったのだろう。いやいや、うちだって来てもらいたいですよ、警察いる前できっちりやってもらいたいから、うちだって電話したけど「そんなに時間が経っちゃってたらもう行かないよ」と言われたのだ。そして彼は今から行ってくるから部屋を掃除しておいてくれと言うではないか。「うちとしましてはこれ以上物を盗られたと言われるのも困りますので、お客様が一緒にいらっしゃるときにお掃除いたします」と言うと、「そんな時間ないですよ、やっておいてくださいよ」ときたもんだ。やだよ、部屋に入ったら絶対また何かなくなったって言うに決まってる。

すると彼は「わかったよ。こんなホテルってわかってたら来なかったよ」と吐き捨てた。私はぶっちんと切れた。「うちも客商売です。お客様は物がなくなっているのを私どもに言う前に他の場所で自分の部屋から盗まれたと言いふらしていらっしゃったのは、もう私の耳に入っています(事実友人からこういう話をしていた、と聞いた)。ここは狭い世界です。私と主人は人生賭けてこのホテルをやっています。はっきり申し上げて悪評を言いふらされるのは営業妨害です。うちもいてもらわなくて結構です。他のホテルにお移りください」もう本当にうちのビルの中でこの人が寝るのもいやで、出て行って欲しい気持ちで私もバシッと言った。すると彼は「そんな時間ありませんよ!もうあさってチェックアウトするんですよ!何言ってるんですか!」と向こうも切れたようす。「時間ありますよ。よろしければ荷造りお手伝いいたしますよ」思いっきり皮肉を込めて言うと、「私は被害者ですよ!?!そんなの、移りませんよ。あ、これランドリーしておいてください」と自分の洗濯物の入ったランドリーバッグを私に差し出すではないか。ちょっとおかしくないか?この人?私は両手を広げて拒むしぐさをして「これ以上何かなくなったと言われるのはこちらも心外ですのでランドリーはできません」と突っぱねた。彼は「あっそう」と言って行ってしまった。

私はもう本当に出て行ってほしい、それだけになった。冗談じゃない!泥棒扱いされて悪評言いふらされてまだうちに泊まってるなんてゾッとする。もう、今までの日数分きっちり払ってもらって出て行ってほしい。新年早々本当に嫌な気分でいっぱいだけど、でもホテルをやっていくならきっとこういうことは立ち向かわなきゃならないんだろうと思う。

今彼は外に出かけて行ったきり、まだ帰ってこない。同行しているもう一部屋の人はさっき戻ってきてもうお部屋にいる。どうやらそのお客様は知らなかったようすで、さっきの私との言い合いを見て「どうしたんですか?」とオジサンに聞いている声が聞こえた。もう、そのオジサンがたとえば「こんな状況になったんだから宿泊料を安くしろ」とか言ってきても、ビタ一文安くしてやんない!今日までの宿泊料はさっきプリントアウトして準備万端、もし払わないって言ったら、そこでもう警察を呼ぶ!これは違う物件だから警察は来てくれるしね。負けるもんかあ~~~!!!

次の報告乞うご期待!

| | コメント (3) | トラックバック (0)
|

謹賀新年

みなさま~明けましておめでとうございます~!

2008年はみなさまに多大なる応援をいただきありがとうございました。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年はケーブルのNHKワールドで紅白を見ながらお茶を飲んで大晦日の午後を過ごしました!マーレ在住のお友達も来てくれて恒例の小林幸子で一緒に盛り上がりました!思い返せば去年の今頃はデング熱で入院してたんだよね・・・。うう~最悪だった~・・・。あの年末年始に比べれば、今年はなんて良い暮らしになったことやら!まずちゃんと住む場所がある(笑)!自分でごはんが作れる!お正月用の錦玉子も作った!そして何よりもデング熱じゃない(笑)!や、デング熱ってコミュニティを作りたくなるほどひどい経験なんですよ・・・。でも今年は自分は元気だ(笑)!家族みんな元気だ!良いことですね。

そして何よりもホテルがオープンできたこと・・・。

これはもう本当にみなさまの応援のおかげです。ありがとうございます。

もちろんまだまだ心配なこともたくさんあるけれど、とにかくオープンできているんだから大きな進歩ですね!

さて、今年はどんな年になるんでしょうか・・・。

みなさまにとっても、良い2009年になりますように!

Happy New Year!!!今年もよろしくねっ♪

| | コメント (2) | トラックバック (0)
|

« 2008年12月 | トップページ | 2009年2月 »