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情けは人のためならず、めぐりめぐって・・・

昨日の夜、ロビちゃんが私にポーチをひとつ持ってきた。

「はい、おみやげだって」

「おみやげぇ?誰から?私に?」

「うん、マダム・ボスはどこ?って探してたよ。ほら、○○リゾートから予約の電話、ヒロコ受けたでしょう」

「ああ、うんうん、予約取ったね。でも初めてのお客様じゃない?なんでかな」

「初めてだけどさ、ほらこの前ヒロコが化粧品あげた女の人いたでしょう。あの人の上司だって」

「えーーー!!!」

ビックリした・・・。

シンガポールから来て商売道具の化粧品を忘れてきちゃったあのビューティーセラピストさんだ!彼女の会社の上司もこのたびモルディブにやってきてリゾートに行く前にうちに宿泊してくださったのだ。そして彼女からマダム・ボスに(なんかマフィアっぽいね)と持って来てくれたのだそう。

もらったポーチを開けてみると・・・中にはクレンジング、フェイシャル・ウォッシュ、モイスチャー・クリームが入っていた。全部フランス製。

確かに私は自分のクレンジングと洗顔フォームとファウンデーションをあげたけど・・・クレンジングなんてジャスコのトップバリューだったし!洗顔フォームはビオレだったし!こんなフランス製の高そうな化粧品、マーレじゃ手に入らないよぅ~。

すごいビックリ&とってもうれしい・・・。この、心遣いがうれしい・・・。

ありがとうございます!

そして早速朝モイスチャークリームを塗ってみた!おフランスの上品な香り~♪そしてとってもモイスチャー♪お肌つるつるになっちゃうかなあ♪

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つける薬ありません

今まで自分でなんとなく「やめとこ」と思ってやめておいたことがある。

それはYou Tube。

だってさ、見始めたら止まらないよねええ、きっと。

しかもここはスピードが遅いからなのか、途中でブチブチ切れてすっごく見にくい。真ん中に円が丸くなっている印が出てきてそれがクルクルと回ってて5分くらいの映像を見るのにめちゃくちゃ時間がかかるのだ。

でも、なんか新しい映像を見たくなったんだよね。日本から持って来たDVDしかないから新しいのが増えなくて、しかもミクシイで足しげく妻夫木くんのコミュに通っていたら「動画をどうぞ」ってのがあって・・・ついに解禁してしまった!なんで足しげく通ってコミュに入らないのかというと、もしコミュに参加したらミクシイの自分の入っているコミュ一覧にその写真が出るかと思うとなーんかこっ恥ずかしいんだよー!でも入っちゃおうかなあー入ってもいいかなー?←アホは放っておいていいですからね。みなさん、これは「まーたこんなの書いて~」と思ってる方は読まずに飛ばしてくださいね。

さて、You Tubeを見始めたらまあ~~~自分の他の機能ストーーーップ!ガスパッチョのCMがいっぱい、何年も前だけどいいとものテレフォンショッキングに出たときのやつ、それから他の番組にゲストで出たのが数本、ケツメイシのPV。多分ケツメイシだったと思うんだけど妻夫木くんばっかり見てたからうろ覚え(笑)。昔に出た「世にも奇妙な物語」の「美女缶」という話が元になっているんだけど、この「美女缶」を見てないとわからないんじゃないかなあという内容で大丈夫か?と思うがしかし妻夫木くんがステキだったからいいや♪「美女缶」はビデオやDVDがどこにも見つからず、私もYou Tubeで見たんだけど他にも探しているファンがいるんだよねえ。私もとっても内容が好きだったのでDVDでもビデオでも欲しいなあと思っていたやつで、それをリメイクしたらしい。やっぱりいいなあと思う人が他にもいたわけだね。

夜中までクルクル回る丸の円を辛抱強く待ちながらいっぱい映像見ちゃった~!!!

も~~~キュン死にや~~~!!!

わかってる、わかってるのよ、これは現実逃避なんだ、って~。子供の世話して家でいろんな用事してるとテレビで何か見るくらいしか娯楽がないんだよねえ。だから主婦がはまるんだと思うのよ。私もあんまり芸能人に興味なかったけど子供産んでからなんだよね~。テレビ見るくらいしかできないんだよ~。わかっちゃいるんだよ~。

日本にいた頃韓国ドラマにはまっていたママ友がいて、「妻夫木くんばっかりDVDで見てるからロビちゃんがいやがるんだよねえ」と話したら「何言ってんの!当たり前じゃない!私はだんなが帰ってきたら”ハッッ!!!”ってリモコンで消してるわよ!」って言ってて大笑いしたことがあった。世のだんな様方、奥様が素早い動きでリモコンでシュッと何か消して「おかえりなさーい」と言っても大目に見てやってねん。

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煩悩はつきず・・・

先日、日本からのお客様がおみやげを持って来てくださった。日本食のいくつかの中にカレールーが入っていた。

「ブログでカレールーがもうないって書いてあったので」とお客様。

ひゃ~~~~~すみません~~~!

実はその前にも日本からの別のお客様が同じブログを読んで「カレールー持って来ました」とおみやげにくださったことがあったのだ。もちろんいただいてすぐに食べてしまったのでもうカレールーはないから、またいたいだいてすっごくうれしい!でもなんかすご~く申し訳ない気持ちが・・・。

昔、氷川きよしがテレビで「今欲しいものはなんですか?」と聞かれたときに掃除機だか自転車だか(忘れちゃった)って答えたら事務所に何台も届いてしまって、事務所から「自分の発言に責任を持て!」と怒られたという話をしていたのを思い出した。もちろんきよしと並ぼうなんて思ってるわけではないけど、自分もたとえしがないブログであろうとも気をつけなければとあらためて実感・・・。

そして今日も来月いらっしゃるリピーターの日本からのお客様から心やさしいメールが!「ヒロコさん、なんでもいいから欲しいもの言ってくださいね。子供用品でも食べ物でも持って行きますよ!」あああああ~~~なんてありがたいやさしいお言葉!でも、でも、あんなものやこんなものが欲しいなんてとても言えない!!!訳①あんなもの=お酒。訳②こんなもの=日本のドラマや映画のDVD。お酒はもちろんイスラム国家なのでNG!密輸入になる。DVDも性的描写などがないかどうか確認してからではないと国内持込禁止なので見つかれば没収。これも密輸入となる。とてもお客様を運び屋にはできないですから~。

来月いらっしゃるお客様はこのブログはご存知ないのでこれを読んで「ヨシ!それなら!」なんてことはないだろうけど、これを読んでくださってる皆様も没収されたらもったいないのでトライしないでくださいね(逮捕はされない・・・と思う・・・)!みなさんお気を使わずにハウスクローバーにお越しください~!!!

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盛りだくさんの土曜日

昨日は娘の学校でシンギング・コンペティション、歌のコンテストの本番の日だった。

私はてっきり先週やったのが本番かと思っていたんだけど、先生いわくあれは予選だったとのこと。エントリーして先週歌った子の中でカラオケCDを持っていた子20人くらいが予選通過して、本番となったわけだ。日本は何のCDでもカラオケバージョンが付いてるから楽だけど、こっちでは探すの大変なんだよね。それでCDなしでアカペラで歌っていた子も何人もいたんだけど、そういう子は全員予選を通らなかったわけなのだ。それなら最初から参加条件としてそう言えばいいのにねえ。

しかも本番の時間がちっともわからず、先生に何度聞いても「追って連絡します」ばかり。実は私は昨日の土曜日、予定を入れていたので早く知りたかったんだけど、きっと学校側でも全然決まってなかったんだろうねえ。でも先週の予選のときは朝10時からだったのでまた午前中かな~なんて思っていたら木曜日になって「夕方4時からです」ときた。

なに~~~!!!もう~~~早く言ってよね~。

実は昨日、ここマーレとフルマーレに住む日本人奥様たちと会う約束をしていたのだ。いつも会っている人もいれば初めての方もいて、私はとっても楽しみにしていたのだ!それもずいぶん前から私たちは予定を立てていたのだよ!!!っていうか、きっとモルディブ人のお母さんお父さんたちは予定なんかないんだろうねえ・・・。

てなわけで私は一人ご立腹だったんだけど、なんとかみなさん時間を調節してうちに来てくださった。もう~Mさんなんて早めに来て握り寿司まで作ってくれてたくさん手伝ってくれたのよ!Mさんどうもありがとうね!

そして集まった奥様たち。モルディブ人のだんな様の人もいれば違う国のだんな様の人もいて、子供いる人、新婚さん、妊婦さんと状況もそれぞれ。でも、なんと言っても女同士で集まって母国語でしゃべる!これが楽しい!しかも子供たちは子供同士で遊んでてくれたので私も珍しく中断されることなくおしゃべりできてすっごい楽しかった~!いやあ~~~ストレスが空気中に吐き出されて飛んで行くのが見えるようだったよ・・・。みなさん、昨日は来てくれて本当にありがとう~!

でもそんな楽しい時間はあっという間に過ぎ、4時には学校へ急がねば!ごめんね~みなさん、次はゆっくり開催いたしましょう!ということで、うちはトトロのCDを持って学校へと大慌て。公園でも違うイベントをやっていたのでタクシーがなかなか捕まらず、大幅に遅れてしまったけど順番は来てなかったのでセーフ!なんとか会場の体育館にすべりこんだ。

確かに今日は本番だけあって、出場する女の子たちの気合が違う!みんなものすごいヒラヒラキラキラのドレス!ドレス!チュチュ!えっチュチュ?って、そうなの、まるでバレエの発表会のような白タイツにチュチュの子までいたんだよね。あれはバレエというものの衣装だって知ってるのかな?とも思ったけど、とにかくみんなすごいドレスにお化粧バッチリ、頭にはお花の輪っかが乗っかって妖精みたいである。

うちの娘はというと、いつもと同じお気に入りのTシャツにお気に入りのスカート。「私もあんなドレスがよかった~」なんて言われたらどうしようかなと密かに心配になったけど、娘は逆に「なんかみんなスゴイねえ~わたしはああいうのはすごすぎてはずかしいな」と言っていたのでちょっと一安心(笑)。

さて、しばらくしてからようやく娘の出番がやってきた。娘は「まだかな~もうはやくうたいたいよ~」と言っていてすっかりダレちゃってる様子。まあ、幼稚園児だからねえ、行事もサクサクやってもらわないとつらいところなんだけど、もちろん段取りは悪いからね。名前を呼ばれてステージに上がり、前奏を聴いてからさらりと歌いだした。今日は本番なので一番前に審査員が5人座っていて聞いている中、すっかり慣れた様子で歌う娘。もう慣れすぎちゃって流して歌っちゃってるのがわかる。ま、しょうがないよね、長すぎだよ。

考えてみれば、予選の前の週から毎日放課後練習があって、うちはそれにまめに通っていた方だった。だって練習のときに見たこともない子がいっぱい予選で歌ってたからねえ~エントリー数は多くても練習に来てたのは少なかったんだね。もちろん私もとても毎日は連れて行けなかったけど、それでも時間のある日はがんばって行ってたんだよね。で、練習で会うのはいつも同じ子供たちとお母さんたち。つまり真面目な人たちなのかな。

で予選、本番と2週間以上かけてきて娘はすっかり飽きちゃってるんだよね(笑)。そらそうだ。そんなわけでさらっと歌って本番終了。まあ、よしとしよう。私は逆にもう慣れすぎちゃってステージ上で歌詞を忘れちゃうかなと心配していたんだよね。実は自分がそうだったし。ナレーターやってた頃、会期中の真ん中で慣れてきたあたりが一番飛びやすいんだよね~。内容が飛んでっちゃって頭の中が真っ白になっちゃうの、何度もやってるのでそうならなきゃいいなーと思ってたんだけど、何も間違えずに失敗せず歌い終えたのでそれはスゴイなあと感心した。

さて、それからがまた大変。他の子が歌ってる間はまだいいんだけど、全員が歌い終わってから採点の結果を出して表彰するまでが長かった!!!もう、段取り悪すぎ!!!息子なんて「もうかえろうよ~!!!もうやだ~」と大泣きで大変。幼稚園のイベントは子供が小さいから余計にさっさとやらなきゃなのにねえ。まあ段取り良いところなんてこの国で見たことないけどさ。

そう言えば以前英語塾に娘を迎えに行ったとき、モルディブ人の女性に「どうしていつも下の子も連れて歩いてるの?大変じゃない?」と不思議そうに聞かれたことがある。上の子の習い事の送り迎えにいちいち下の子供を連れて来るのが理解できなかったらしい。「だって家に一人で置いておけないじゃない」と言ったら「えっ!?家に他に誰もいないの?!」とマジで驚かれたことがある。モルディブではみーんな大人数で一緒に住んでるからねえ。家に自分たち家族だけで子供を見ていられる大人が他にいないなんて考えられないんだよね。でも、それで考えるとモルディブでは下の子はいつも誰かと一緒に家にいることになるよねえ。私は下の子はどうしても上の子のいろんなことについて行かなきゃならなくて確かに大変だけど、それで我慢するということも覚えられる場面があるし、社会性を早く知ることができると思うんだよね。練習にも毎回息子を連れて行っていたので息子は途中で飽きちゃって(自分が歌うわけじゃないもんね)泣いたり怒ったりしていたけど、だからこそ「僕も一所懸命Lちゃんの練習のときに我慢してくれてたからLちゃんが練習できたね」と娘も「誰かのおかげさまで自分がある」ということをわかってくれたらなと思うんだよね。そりゃもちろん置いて行けたら私が楽だけど、「誰か見ててくれるから置いて行こう」がいつもいいとは思わないしね。もちろん、たまには私だって誰かに見てもらって羽を伸ばしたい日もあるけどさー(笑)!

そんなわけで息子をなだめつつ必死に待っていた表彰式。三位から発表で娘は一番最初に名前を呼ばれた。そう、三位だったのだ。ステージに上がって賞状と商品をいただいた。席に戻ってきた娘はぽつりと「一番かと思ったのにな」。確かに予選のときにはあまりの娘のできのよさに私も感激し(親バカですんません)、こりゃ、優勝かな♪なんて思ったけど、今日はさらりと軽く歌っちゃってたので審査員にももちろんそれは伝わってるんだよね。まあ、長すぎだよね、予選から本番までが。まあでも三位でも賞がもらえてよかったよ!よくがんばりました!

賞品は息子が早く開けたくてしょうがなくて大変だったけど、家に帰って開けたらピースの大きいでっかパズルが入っていて二人とも大喜び。早速二人でパズルに夢中、「ママ、これもらってうれしい。三番でよかった~」と言う娘に「予選ではうちの子が一番上手だったのにな」なんて思っていたバカな母は反省したしました(笑)。

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みんなこの話題で書いてるんだろうなあ~

今ネットニュースでも草なぎくんの話ばかりなので、さぞや日本はスゴイことになってるのでしょう・・・。

私は草なぎくんのファンでもなければSMAPのファンでもないですが、なんかとってもかわいそうな気分でいっぱいになります。騒ぎすぎじゃないですかね?

お酒飲んだらみんなそんなもんでしょ~。楽しくなってなんか解放されちゃったんだよねえ。からんだりするわけでもなく楽しいお酒でいいじゃないですか。まあ、深夜の公園で大声で騒いじゃダメでしょうけど。裸もダメなんでしょうけど。普通留置場で一泊したらOKって感じじゃないのかなあ。

やっぱり有名人ってのが、イメージを売っている芸能人だからってのがダメなんでしょうねえ。だって、彼がやっていたCMの会社の株が落ちてるってんだから、驚きだよ!経済まで動かすんかい、ある意味大した影響力だよね・・・。そんなにSMAPってスゴイってことなんでしょうかね。特に好きでもないのでよくわかりませんが、新横浜でひとり暮らしをしていた頃、夏休み最後のジャニーズのコンサートは確かにすごかったねえ・・・。確か10日間くらいやるんだけど、も、駅も周辺も歩けませんから。ギャルもOL風も主婦っぽいのもあらゆるタイプの女性が新横駅周辺に大量発生してレストランもカフェもあふれかえり、地元民の立ち入るすきがなかったですよ・・・。そしてその間を縫うようにして立っているダフ屋のおっちゃんたち。「お姉ちゃん!チケットなければ売るよ!あったら買うよ!」と呪文を唱えながらみんな寄ってくるんだよねえ。「や、地元民ですから」って言ったら「いいじゃなーい!夜、気にしないでいいんだから、買いな買いな!」と笑顔で言ってくれたっけ(笑)。確かに新横プリンスも満室になるジャニーズ(宿泊しないと時間的に帰れないから)。新横の経済だって動かしてたんだもんねえ~。

それにしても今はネットがあるから浦島太郎にならないなあとしみじみ思います。リアルタイムでニュースが入ってくるもんね。昔カナダに住んでいた頃に、日本に先に戻っていた当時の彼氏に電話で「こっちはバブルが崩壊して大変だよ」と言われてバブル???日本で何が起こってるんじゃ???とたまげたけど今はそんな距離も感じないですわ。でもこの前「アラサー」ってのにビックリしたっけ(笑)。アラサー???なんじゃそりゃ???しかもアラフォーとか新作も出てきて友人のコメントについていけませんでした。ていうか、「30」って、さ行じゃないから、サーティーって。Thirtyをカタカナの「サ」に直してしかもそれを略されるとまったくわからん。スゴイぞ、日本語。めちゃくちゃだ。

ちと話がずれました。

や、お酒って楽しく飲んで羽目をはずすのなんてみんな同じ経験ありなんじゃないですか、と。それだけです。

私も色々飲んで失敗もしてきましたが、私は記憶がなくなるということがなかったのでどちらかと言うと次の日になってからすべてを思い出しては「あ~~~~~恥ずかしい~~~」というのが多かったですね。も、記憶がない方がいっそのこといい!と思ったこと何度もありますですよ。でもお酒も自分で限度を知って飲んでいるつもりでもある日突然そこに「年齢」が加味されてそれまで平気だった量でもどかんといっちゃうことがあるそうですから・・・。気をつけないとですね。私なんてもう二度の妊娠&授乳、妊娠&授乳で全然飲めなかった後、息子の断乳をして「あ~~~やっと飲める」と思った途端にイスラム国に来てしまったからま~た全然飲めてないんですねえ。やっぱりお酒も慣れもあるからちゃんと練習してないとねえ。もうすっかり弱くて飲めない体になってるかなあと心配です。あ~今度練習しに行かなくちゃ!

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従業員ナヤン

先日従業員Mの話をここに書いたので今度は違う従業員の話。

まだうちがホテルをオープンしていない頃、オープンに向けて毎日それはそれはたくさんの作業があった。で、ロビちゃんは近所にあるレンタル工具屋さんから毎日いろんな工具を借りていた。電動ドリルとか電ノコとか。いつも工具を借りに行っていたので工具屋さんで働いているバングラデッシュ人が「何をやってるのか」と聞いてきて、ロビちゃんがゲストハウスをオープンすることを話すと、彼が自分の弟を使ってやってほしいと言ってうちに連れてきたのだ。それがナヤン。

実際、本当に弟なのか、いとこなのか、親戚なのか、はたまたただの友達なのかはわからないんだけど、彼が言うには、弟だか甥っ子なのらしい。ナヤンはそのときモルディブに来てまだ一週間くらいで、ディベヒ語はもちろん英語もまったくわからなかった。多分外国に来たのも初めてなのだ。年は18~19歳くらい。お兄さんはディベヒ語がしゃべれるのでお兄さんとロビちゃんがディベヒでしゃべっているのを、口を開けてぽかーんと眺めていた。

一目見てすぐに悪い子ではないことは明らかだったので、スタッフは確かに必要だし、私もロビちゃんもいろんな人に採用してもらって仕事をしてきたからなるべく自分たちもそういう、チャンスをあげられる人でありたい、そう思ってその日に採用することに決めた。ある意味まだ何も知らない、真面目そうな子だからこれから教えれば大丈夫かもしれない。ということでロビちゃんが一からハウスキーピングを教えることになった。

しかして、このナヤンは大変だった。だって言葉が全然通じないんだもん。私たちにバングラデッシュ語ができるわけがない。そしてナヤンは来たばかり、ディベヒができないのは当たり前だけど、英語もABCすらわからない。英語教育なんて受けたことがないのだ。

部屋の中の掃除の仕方をロビちゃんがまさに手取り足取り毎日毎日教えたが、昨日言ったことがまた今日もできない。言っても言っても伝わらない。うっかりミスがいっぱいでうっかりというよりは頭に入っている項目の方が少ないんだな、という感じの大変さだった。私とロビちゃんは何度も夜寝る前に話し合った。

「やっぱりナヤンはちょっと・・・なんていうの、頭のネジが足りない子なのかなあ」

「今日も昨日教えたばっかりのことができてなかったよ。頭にきたよ」

「うーん・・・覚えられないのかなあ。それとも言われてるときに英語やディベヒが理解できなくてそもそも何を言われてるのかまだわかってないのかなあ」

二人で毎回すごく悩んだ。何度も「もうダメだ。クビにしようか」とも話合った。でも、彼はとても真面目で毎朝遅刻せずに必ず早くやってくるし、とにかく一所懸命働いている。言葉がわからないから文句も言えないんだろうけど、何も文句を言わずに言われたことを必死にやっている。それは仕事をする姿として好感が持てるので、いつもロビちゃんが「でも最初からできる人はいないからねえ。僕だって最初は英語もドイツ語もわからなかったし仕事もいっぱい間違えたよ」とフォローし、私も「確かにがんばってるよね」と同意してクビにせずに様子を見てきた。

そんなこんなで数ヶ月。

だんだん言葉を覚えてうちで必要なディベヒ&英語の単語がわかるようになってきた。それから朝一番には「グッドモーニング」とあいさつをすること、制服として渡してあるポロシャツは毎日洗うこと、自分も毎日シャワーを浴びてお客様の前に出ても平気なように清潔しておくこと、など生活の面でも色々教えてきた。じゃないと本当に何も知らないのだ。ナヤンはバングラデシュの人たちが固まって一緒に住んでいるアパートで雑魚寝しているので油断すると制服が臭くなる。どうしてだろうと思っていたらある日、気が付いた。そう、きっと洗濯機なんてないところで、手で洗っているからなのだ。もちろんそれでは汚れは落ちきらないので、臭いがしてくるんである。それに気が付いてからはうちで仕事が終わったらうちで自分の服に着替えて、制服をうちの洗濯機で洗って干してから帰るようにさせた。それなら次の日きれいな制服を着られるからね。また、バングラデシュの家には冷蔵庫もなかったのだろう、冷蔵庫と冷凍庫の区別が付いてなくて何でも冷凍庫に入れちゃったり(この前はケチャップが凍ってた)、シフト表を作って渡してもシフト表の見方がわからず休みの日も出勤してきてたりしていた(これは説明しなかった私が悪いよね)。でもそんなナヤンもいろんなことがわかるようになってきた。

たとえば、「明日休みだからね」と言っても「明日、いそがしい。やすみ、なし」なんて自分で言うようになった!最初の頃はロビちゃんがずっとついて回って何でも一緒にやっていたけど、今ではお客様がチェックアウトした後の部屋を、次のお客様を入れられる状態にまで一人で掃除できるようになった。何よりも!顔が変わった!最初の頃は目がぼんやりしていて口がポカンと半開きだった。ほんとに大丈夫かな~・・・って表情をしていたのだ。それが、いまや目がしっかりしてきて、口はもう開いてないし顔全体がしまってきた。スゴイ、スゴイねえ。精神がここまで顔を変えるんだねえ。朝来るとちゃんと私に「グッドモーニング」と言うようになった。自分から積極的にお客様の荷物を運んだりできるようになった。ものすごい成長した!!!

そしてこんなナヤンを見て、突然お兄さんが「自分もここで働かせてくれ」と言いにうちにやってきた!これにはビックリした!実はモルディブは外国人労働者を安い賃金でこき使っているところが多く、つまりはモルディブ人がやりたがらないような、昔流行った3Kの仕事を休みなしでやらせているんである。うちが頼んでいるランドリーの業者で働くバングラデシュ人も、5年間休み一日もナシ!なんていうひどい労働条件の元で働いているのだ。それでも、自国で仕事を探すよりずっといいのらしいからなんとも悲しい。

うちはナヤンにもきちんと一ヶ月に四日休みをあげているし、給料も他のバングラデシュ人の給料よりずっといい。ハウスキーピングの仕事はガテンワークなのでそれに見合った給料をちゃんとあげよう、と最初からロビちゃんと決めていたのだ。そんなナヤンを見て、お兄さんはレンタル工具屋で働くよりもうちで働きたい!と言い出したのだ。ロビちゃんは困ってしまって「そんなに人ばかり増やせないし、同じ家族の人間を二人雇うのもできないから、ナヤンがうちにいるならお兄さんは雇えないし、お兄さんが仕事をやりたいならナヤンが辞めるしかない」と言ったのだ。そうしたら、なんとナヤンが「いやだ、やめたくない。ここではたらく。お兄さん、ダメ」と自分でロビちゃんに言ったのだ。これにも驚いた。だって連れて来られたときは一言も話せず、ただお兄さんに連れて来られるままにやってきてうちで仕事を始めたってのに、今はちゃんと自分で「自分がここで働きたいからお兄さんはダメ」と主張できるようにまでなったのだ。本当に成長したね。

このとき実はナヤンというのが彼の名前ではなくてファミリーネームだったことがわかった。ナヤンというのがかわいらしいからてっきり名前だと思って呼んでいたんだけど実はファミリーネームだったので、どうやら日本で言う「タカハシ!」みたいな感じだったのかもしれない。で、名前の方はもっともっと女の子みたいにかわいらしい名前だった。そっちで呼んでもよかったね。

今日、ナヤンはうちの給料で買ったという自分の携帯電話を私に見せてくれた。ナヤンはもちろん携帯なんて持っていなかった。私が持ってるような、電話とメールができればいいや、なんてやつではなくてすっごくかっこいい新しい機種の携帯だった。「これ、200ドル。自分の、200ドル」と輝くような笑顔で私に携帯を見せてくれた。「買ったの?よかったねえ」と言ったら「イエス!」と大事そうに携帯を抱えて音楽を聴きながら帰って行った。最近はタコ部屋に戻りたくないらしく、うちで何かやる事を見つけては残業していつまでも仕事をして、ロビちゃんに「がんばりすぎちゃダメだから、もう帰りなさい!」と怒られている。

一人はダメでクビにしたけど、一人は良い従業員に育った・・・。最近ロビちゃんと「あきらめないでよかったよね」と話していて、そんなときなんだか日本昔話のばあさんとじいさんになったような気分になるよ。でも、良い人材は宝だね。

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寝てる間に子供王国・・・

今日はお昼ごはんを食べたらどうにもこうにも眠くなっちゃって、幸いロビちゃんもいたので(レセプションにはロビちゃんの友達が座っててくれてた)、ちょこっとベッドに横になった。もちろん子供たちはなかなか寝かせてくれない。

「ママー、かるたやろうよー」

「ごめん~ぼく~、ママちょっと寝かせて」

「え~かるた~」

「ほんと、ほんとちょっと、え~っと、10分(軽くウソ)」

「じゃあぼくおやつたべていい?」

「いいよいいよ、なんでも食べな」

私は眠くてこうやって寝たいときつい「いいよいいよ」とOKを出すので息子もチャンスをよく知ってるんである。その後も何回か「&@%していい?」と聞きに来たけど、私は眠くて「はいはい」と生返事をしていたので一体何の許可を得に来たんだかさっぱり覚えていない。でも一時間半は寝られたかな・・・。ロビちゃんも気を使って子供の相手をしてくれていた。ロビちゃんの方がわたしより眠いはずなのにね~。スンマセン。

さて、夕方飛び起きて娘を学校の歌の練習に連れて行ったり帰りに買い物してきたりしている間に、今度は息子がバトンタッチで昼寝してしまった。

さあ、夜ごはんの準備をしようか、と家に戻ってきていつも部屋の中ではいているビーチサンダルをはこうとしたら・・・片っぽがない。モルディブの家はどこも床がタイル敷きで、タイルは硬くて毎日生活してるとすっごい足が痛くなる。しかも暑さで頭はぼーっとしてるのにタイルは冷たくて足は冷えるというまさに頭暖足寒なのだ。めっちゃ体に良くなさそうなので私はいつも室内ではやわらかいビーチサンダルをはいているのだ。本当は日本のスリッパが欲しいけどここではなかなか見つからないしね。

で、やわらかさで選んだ黄緑色のビーチサンダルなんだけど、これがどこを探してもない。あっれ~~~おかしいな~~~と家中を探したんだけどこんなに見つからないってナゼ???

「ねえ、ママのお部屋のサンダル知らない?」

「あ、きっとぼくがしってるよ。さっきぼくが遊んでたから」と娘が教えてくれた。なるほど。しかし息子は大の字になって寝ているので起きるまで仕方なく裸足で料理していた。

今日は久しぶりに夕方時間があったので鶏のから揚げとレタスでシーザーサラダを作った。そうしたらふと、これから揚げ物をしようとしている自分に気が付き、クルトンも一緒に揚げればいいんじゃん!と食パンを小さくダイスに切ってクルトンまで作った!スゴイじゃん~!今日ったら私こんなに料理してほんとにお母さんみたいだわね!とこの程度でか~な~り自己満足しながらごはんを作った。←いかに普段やってないかわかるねえ。

ちょうど肉が全部揚がる頃に床の上で寝ていた息子がムックリ起きた。さすが、肉大好きだけある。揚げたてにはきちんと起きるね。そこで早速聞いてみた。

「ねえ、僕、ママのこのサンダルの片っぽ知らない?」

息子、眠そうな目をシバシバさせながら二つ返事。「うん、しってる」

そしてトコトコとおもちゃ箱のところに歩いて行き、おもちゃ箱の上に山積みになっているおもちゃのてっぺんにある黄緑のプラスティックのおもちゃの上に黄緑のワニのおもちゃと一緒に乗っかっている私の黄緑のサンダルを「はいこれ」と取ってくれた。・・・・・・保護色でしたか・・・・・・。ほんとに、まったく見えなかった・・・。なんで三つも黄緑の物が固まってるかな・・・。しかも、そのワニは車輪が付いていてひもで引っ張るとカタカタと後をついてくるワニなんだけど、そのひもがビーチサンダルの鼻緒(って言うの?)にぐるぐる巻きになっているのだ。

「ぼく、むすんじゃったんだよ」

なるほど、息子はこのサンダルをはいて歩いてワニをカタカタ連れて歩いていたのだね・・・。

ちなみに、ドレッサーの椅子の下は電車がきちんと一列に並べて収納されていてプラレールの車庫になっていた・・・。一時間寝ただけで、サンダルはカタカタワニお散歩サンダルに、ドレッサー下はプラレールの車庫に・・・。もちろん、チョコレートの包み紙もソファの下に落ちていた。もし三時間寝たらどうなっちゃうだろう・・・?あれ?でもロビちゃん一緒にいたんじゃなかったっけ・・・?

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ぶどうジュースに罪はないのよ

子供たちが寝たので、こっそり起きて家のすぐ目の前にあるお店に買い物に行ってきた。

子供たちの通っている幼稚園ではお弁当じゃないけどおやつ程度のものを持って行くことになっていて、何を持って行くかは幼稚園側から2週間分のメニューを渡されていて決められているんである。して、明日はツナサンドイッチの日なのにツナ缶がない!ということで慌てて買いに行ったのだ。こういうとき、マーレのお店は11時くらいまで開いてるから便利。

さて、もうお店のスタッフも全員顔見知りの近所のお店ソーサンプラザでツナ缶を二つカゴに入れた。それから~・・・なんかこれだけじゃさみしい。そうだ!と思いたち、グレープジュースとスナック菓子を買った。スナック菓子はその名も「チーズマニア」!私は日本でもあんまりスナック菓子は食べないんだけど、こういうジャンクってたまにすご~く食べたくなるよねえ。日本を離れている今ならかっぱえびせんとかエビ満月とか(エビばっかりじゃね~か)食べたいなあ~とも思うけど、マーレではチーズマニアが精一杯じゃ。

ということでお菓子とジュースを買ってきて、ただいま一人擬似飲み会実施中!!!

ていうか、さみしい部分は「一人」じゃなくて「擬似」だよ「擬似」!

今チーズマニアをバリバリ食べてからジュースを飲んでみたんだけど、いくらぶどうジュースを買ったところでやっぱジュースは甘すぎだね!ひとくちでもういらないや・・・ってがっかり感満載。昔一人暮らしをしていた頃、部屋にある酒類を全部飲み干して料理酒を飲んだときよりさみしいぞ!料理酒は酔いもさめるほどマズかったけど(さましちゃダメじゃん!)、でも一本飲んだら一応酔えた(どっちやねん)!しかしてぶどうジュースはあくまでジュースだね・・・・・・。このままほったらかして置いといて発酵しないかな?とか思った自分もヤバイ。

何が悲しいってシラフなのにこの文章!誰か止めてくれ~。

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シンギング・コンペティション本番

今日は前にもここに書いたシンギング・コンペティションの本番。

朝10時に学校に集合だった。

学校は私が思っていたよりも熱心で毎日放課後、体育館のステージで練習させてくれた。私はレセプショニストが突然いなくなってしまったので(前号参照)ロビちゃんと二人で家に釘付けの日々なのだけど、行けるときはなるべく毎日、夕方の4時からの練習に通った。

娘は練習のたびに慣れてきて、歌詞も覚えて緊張せずに歌えるようになってきた。家でもたまにCDをかけたりしてなるべく耳に入れるように私も気をつけた。まあ、なんにしても本人が楽しくできればいいんだけどね。

そんなこんなで迎えた今日の本番。娘は今週買ったばかりの新しいTシャツとお気に入りの白いスカートをはいてパパのオーストラリアみやげのコアラのネックレスをした。いつもお世話になっているYさんも見に来てくれることになって、一緒に出かけることにした。

さあ、出発。

いつもの練習は夕方だけど、今日は午前中だから正直言ってあんまり声出ないかな~と私は思っていた。起きてから時間が経ってる方が声もよく出るんだけど(寝起きって声出ないもんね)、今日は起きたのもいつも学校に行くよりも遅い8時半。家を出るまでにCDはかけておいて耳では聞いてるけど歌は練習してないし、小さい声になっちゃうかな、とちょっと思っていた。

会場の体育館にはたくさんの椅子が並べてあって、娘は「こんなに来るの~?!」とちょっと緊張気味。でも仲良しの子が来たらなんだかすっかりいつもの調子になっていた。そして、いよいよ娘の番が来た。

娘はさっさとマイクを受け取ってトコトコとステージの真ん中へ。そこであんなに回数やった練習のどれよりも上手に振り付けつきで歌った!正直、ビックリした!!最近は練習しすぎちゃって適当に歌ってたり、振り付けに夢中になって歌がおろそかになったりしてたのだ。それが今日だけは歌も途切れることなく、振り付けもきちんとAメロやサビで変えている!あんなの練習でやってたっけ???

なんか・・・本番に強いね・・・。

もう、親バカ炸裂!!!私はすごい感動してしまった!まさかこんなにできるとは思わなかった!早いもんだねえ・・・。おしゃぶりが大好きで「トゥン~!」(ディベヒでおしゃぶりをトゥンと言う)って泣いてたのがついこの前な気がするんですけど・・・。えっまだ5歳でそれは早いって?

ビデオカメラ片手に見てたロビちゃんもたまげてました。一度も練習も見たことなかったからね。

とっても楽しいシンギング・コンペティションになってよかったよかった!

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従業員M

うちの従業員にMというモルディブ人のレセプショニストがいる。

うちがオープンして最初の募集にやってきた人なので結構長くレセプションをやってくれている。彼はでもどちらかというとオフィス事務ができる人であまりレセプションという感じではなかった。というのも、英語がひとりよがりで自分の言いたいことだけバーっと言い、人の話はあんまり聞こえてないんである。そしてお客さまが来ると軽くパニクっちゃうんである。でもまあ、毎日レセプションをやってくれていた。

しかし、私から見るとどうにも仕事態度に問題があるのだ。まず、レセプションにいる時間帯にしょっちゅう席を立って後ろのベランダでタバコを吸う。そしてお客様用の無料コーヒーをお客様用のテーブルに座って飲んでいる。それもしょっちゅう。もちろんソファに座って新聞も読んじゃう。あんた仕事中じゃないっけ?と思うくらいくつろいじゃってるんである。

また彼は夜の11時半まで仕事なので夕方に二時間、休憩を入れてあるんだけど、これが時間ぴったりには戻ってこなくてグズグズである。しかも仕事自体も、誰かがチェックアウトでお支払いをするときにわざわざ私とロビちゃんを内線電話で呼んでいたのだ。一度なんかは私がはるばる呼ばれたから日本人のお客様がお支払いなのかと思って慌てて行ったらモルディブ人のお客様でビックリした!なんで私を呼ぶんだ?!と思い、その場はお会計をしてから彼に「なんで自分でやらないの?そのためのレセプションでしょ?」と言ったら逆に向こうがビックリ、そしてまあそれからは私もロビちゃんも呼ばずに自分でやるようになった。

モルディブ人は親がしつけというものをあまりしないで育ててしまうのが多くて、自分でしっかりやらなきゃという状況に置かれた事が少なく、しかも甘やかされてきてるのでとても打たれ弱いんである。なので私が何か言うと驚き&大激怒なんである。多分女性の上司に何か言われるということも少ないんだと思う。

あまりに目にあまったのでスタッフミミーティングを開いてまずレセプションでの態度を話した。制服を着たままデューティー中にレセプションのすぐ後ろのベランダでタバコを吸うのは非常識なこと。従業員だからテーブル席にもソファにも座らない。コーヒーは飲んでもいいけど奥でなるべく見えないように飲むこと。そしてこれからはレセプションフロアは禁煙にするのでどうしも吸いたくなったら他の誰かに言ってレセプションをカバーしてもらって下まで降りて外で吸うこと、と話した。すると予想通り、彼は大激怒!

「俺たちスモーカーは吸わなきゃならないんだ!吸う場所を提供するのは職場として当然だろう!」

「だから外で吸っていいって言ってます」

「そんな、いつも誰かに頼めないだろ!!」

「じゃあ一体どれくらい吸ってるの?」

「・・・20分に一本」

「は!?」そんなに休憩してんのか、いつも!「まあ、どうしても我慢できなくなるまでがんばってください。大体、どこのホテルに行ってもレセプションエリアで従業員が制服のままタバコを吸ってるところなんてありませんよ。あなたは今までラッキーでしたね」

「俺はすごい若い頃から吸ってるんだ!急にやめられないんだよ!!」

「あなたが何歳から吸っているのかは関係ありません。私たちに関係あるのはあなたがどこで吸うか、です。うちのレセプションはスタッフカフェテリアじゃありません。あなたがコーヒーを飲んでタバコを吸って新聞を読んでくつろぐためにあるんじゃないんです。オン デューティということは仕事をするためにオンにするんです。勤務中は仕事をしてください。そのために二時間休憩時間があるんですから」

彼はものすごく怒ってそれからは口もきかずにだんまり。他の従業員はシーン。

「はい、ではとにかく今日から5階は禁煙です。うちはホテルです。ゲスト・ファースト、でみなさんお願いします。ではスタッフミーティングはこれで終わりです」

実はこのミーティングの少し前、支払いをすませたお客様のクレジットカードを、彼がお客様に返し忘れた、という出来事があった。彼は機械に差し込んであるカードに二時間くらいまったく気が付かず、気が付いてからもすぐに私たちに連絡もせず、ロビちゃんがレセプションに上がっていったときにやっと「これゲストが忘れていったよ」と教えたのだ。ロビちゃんは真っ青!だってそのお客様は今日は国際線に乗って帰るのだ。「いつ?!何時に出て行ったの?!」「え、えーと・・・2時間くらい前・・・かな?でも平気でしょ、リゾートに送れば」「はあ???!」

このお客様はリゾートに来たんじゃなくて違う国からビジネスで来ていてうちにもう何回も泊まってくださっているリピーターさんなんである。レセプショニストなのにあんなに何回も来ているあのお客様を覚えてないわけ???しかも勝手にリゾートに行くだろうと決め付けてそのリゾートに送りつければいいと言うのだ。しかし、ただの忘れ物じゃない。クレジットカードだ!これは人のお金だ!口座だよ?!

いつもは私がこの彼の仕事態度に対して怒っているとロビちゃんが「まあまあ、彼もちゃんとやってる部分もあるから」と言っていた。確かに彼は書類面ではきちんとさまざまなことをやってくれていた。でもこのときはさすがにロビちゃんも怒った。

「なんで気が付いたときにもっと早く言わないんだよ!?国際線に乗るんだから(国際線は2時間前に空港に行くから)早く言ってくれれば追いかけられたのに!!!」

すると彼は「あのお客さんがすごい急いでて俺をせかすから俺も慌ててお会計したし、第一彼が自分でカードを取らずに忘れて行ったんだ!彼の自分の責任だよ!」と言い訳してきた。でも、でもである。クレジットカードでお支払いしていただいたお客様にカードをお返ししたかどうか確認するのはレセプションの責任である。これにはいつもかばっていたロビちゃんもさすがに「・・・・・・(怒)!」となったのだ。そんなこともあったので、禁煙の件で彼が「それなら辞める!」と言い出しても仕方がない、と私もロビちゃんも思っていた。

レセプションフロア禁煙制度を始めてからも彼は意外にも黙って仕事をしていた。ところがおととい、休憩時間に休憩に行ったまま戻ってこないんである。実は以前にも二回、休憩に行ってそのまま仕事に戻って来なかったことが二回あったので、そのつど、とにかく仕事に戻って来られないなら電話連絡をするように言ったのである。で、またである。「さっき電話あって10分遅れるって言ってたよ」とロビちゃん。時計を見る。彼の勤務時間から1時間以上経っている。やれやれ、と私は彼の携帯に電話した。

「あのね、何時に来るの?」

「あ、今日はもう行かない」と彼。はーーー?!なんじゃそりゃ?!

「じゃあ何で電話しないの!」

「さっき電話して言ったよ」

「あなたは10分って言ったでしょう。今何分経ってるのよ」

「だって、子供が病気なんだよ。それも言ったよ」

「それはかまいません。それなら今日はもう無理だと思ったときにもう一回電話してくれないと」

「今しゃべってる時間ないんだって、ははは」と彼は笑って電話をブチっと切った。

私も何かがブチっと切れた。もう一回電話。

「私あなたに話してる最中なんだけどなんで電話を切るの?!」

「だから話してる時間なんてないんだってば」とまたブチ。

私は自分の携帯をドガーン!!!と投げた。幸い壊れなかったので拾ってメールした。

「あなたは話し方も知らなければ態度もなってません。もう明日から来ないでください。クビです」と書いて(来ないでというのをDONTと大文字で)送りつけた。そしてロビちゃんに電話。

「ロビちゃん、Mはクビにしました」

「はいよ」

仏の顔も三度まで、そして私は仏でもないのに三度目まで我慢した。十分すぎだ!

そして頭を冷やしながらレセプションにいるとMがすっとんで来た。

「Mr.(ロビちゃんのこと)はどこ?」

「彼と話しても何も変わりませんよ」

「いいんだ、俺はただ給料をもらいに来ただけだから」

「あら、仕事には来られないのにお金はすぐに取りに来れるのね。病気の子供は今どうしてるの?」

「そうだよ、だから言ってるだろ?子供が病気で来られないだけなんだ!」

「あなたも知ってるように私も子供が二人いるんだからわかります。子供が病気になって身動き取れなくなるのはしょうがない。でも、電話一本できるでしょ?それを言ってるんです。来られないならたった一本の電話連絡をしてくださいと」

「電話なんかできないよ、子供が病気で!」

「じゃあ電話一本もできない状態で今その子どうしてるの?!あなたここにお金取りに来て、どうするの?」もちろん、この人奥さんも家にいる。奥さんが見てるからここに来られるわけだよね。

「と、とにかく俺は給料もらえばいいから!」

「どうぞ、お金もらってさっさとお帰りください」

彼は下の住居の階に行ってロビちゃんからその日までのお給料をもらって帰って行った。

別になーんにも特別なこと言ってるつもりもない、まったくの仕事の基本なんだけどできてなさすぎだよねえ。いつもうちのメインテナンスを手伝ってくれているロビちゃんの親戚が「あれ?Mどうしていないの?」と言うのでことのあらましを説明した。すると彼は「たとえばさ、サッカーの試合があるだろ?」え?サッカー?「もうそれは一生に一回くらいのどうしても見たい試合だから、仕事があってもたとえばヒロコみたいに女性はサッカー見ないから仕事変わってもらうだろ?」は?変わってもらっちゃうの?女だから?「で試合見た後”あ~疲れたな~今日は仕事もう戻れないかな”って思っても電話すればいいんだよな、なんでそれができないんだろ」って、あーた!!!それ自体もうぜんっぜんダメっすよ?!?!?!「電話すればいいのにな」じゃなくて、最初っから間違ってるよ、もう???サッカーの試合って一生に一回が何回あるんだ?!っていうか仕事変わってもらってサッカー見に行っちゃダメだろー?!?!?

教訓ー!差別だなんだと言われようとも、もうモ人は雇いませーん!

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エッグハント

日曜日、友人のアメリカ人Kから携帯にメールが届いた。

「今日の4時から公園でエッグ・ハントをやります。集合~」

そっか~、イースターだ!

マーレで知り合ったママ友&パパ友はいまやかなりの人数になり、しかも誰かしらがこうやって集合をかけてくれる。毎週誰かの家でプレイ・デートという子供を遊ばせるデートを開催してくれて都合が合う人が集まるんだけど、私はこれがすっごく楽しい。子供たちはお互いに遊んでてくれるし、大人同士では楽しくおしゃべりができて本当にストレス発散できるのだ。しかもみんな楽しい人たちばかりで私はここでこうやって友達がいっぱいできてすっごくうれしいんだよね。プレイ・デートのお誘いがあればできる限り参加してるんだけど、一度もうちで開催してないのでちょっと申し訳ないんだけどね・・・。

そんな中の一人、Kが公園でイースターエッグ・ハントを企画してくれた。「忘れずにバスケットを持ってきてね」とメールに書いてあったんだけど、うちにはバスケットなんてないし、近所のお店にもないのでこれまた友人にいただいた布のキンチャク袋を二つ持って出発することにした。

「ロビちゃん、公園でエッグ・ハントやってくれるんだって。行って来るね」

するとロビちゃん「え~・・・それ大丈夫なの?あそこって一応政府運営の公園だし・・・」

そう。ご存知の方はもうおわかりでしょうが、イースターはキリスト教の行事なのだ。日本語では復活祭。イエス・キリストが復活したことを祝うお祭りなんだよね。そんなキリスト教のお祝いを堂々と公園でやって平気なの?と心配してるんである。

「大丈夫でしょう~。子供がたまご探すだけだし~。第一、誰もイースターってわからないよ」

「まあね~・・・」

そう、モルディブは100%イスラム教として国民=全員イスラム教なため、イスラムの教育しかしないので、悲しいかな他の宗教の何をやっても気が付くことができないんである。知識って大切だなあと思うよねえ。クリスマスさえ知らないんだから、イースターなんてもっとわからないと思う。ロビちゃんはリゾートでずっと働いてきたし(リゾートではお客様用にクリスマスやイースターのイベントをやるので)、日本でも住んでいたのでわかるけどね。ちなみにイースター・エッグハントは隠してあるイースターエッグやお菓子やおもちゃを子供たちが見つけてバスケットに入れていく、というイベントだ。

ロビちゃんの心配をよそに、子供たちはそれぞれキンチャク袋を手にウキウキ出発!

日曜日はよい天気で公園にはもうみんな集まっていた。いつもママ友&パパ友で会う親子が7~8組はいる。オーストラリア、イギリス、アメリカ、フィンランド、ドイツ、カナダ、そしてうちの日本と、出身国もそれぞれ。いつも図書館の絵本読み聞かせに来ているモルディブ人の親子もいる。

最初に公園の右端で子供たちにスプーンでプラスチックのたまごを運ぶゲームをやらせている間、父母チームAが公園の左側のあちこちにハントする宝物をばらまく。砂の上に置いたりブランコの上に置いたり木の陰にちょっと隠したり。イースター用にプラスチックの卵型の入れ物で中にお菓子が入ってるやつや(もちろん今回は彼女がマーレの外から入手してきた)、彼女が自分でペンとか鉛筆削りとかお菓子を買ってキレイな包装紙で包んでくれたものが公園にいっぱいちりばめられた。

さあ!子供たちを公園の左側に連れてきてハント開始!!!

最初意味がわかってなかったうちの子供たちも私が最初の一個を「ほら、あそこにあるよ」と教えるとそれから猛ダッシュ!ひとつでも多く見つけようと公園中をものすごいスピードで走り始めた。でも走りすぎて全然見えてないんだよね~。子供の視野ってほんとに狭くてちっとも見えてなかったりする。もうどの子たちも大騒ぎであっちこっちと宝物を集めている。

中にはちゃんとバスケットを持って来てる子もいたので「ねえ、どこで買ってきたの?」と聞いたら「マーレで売ってたのよ!しかも見てこれ!」とそのママが見せてくれたバスケットの持ち手部分にはちゃんとイースターエッグの飾りが付いている。本当にイースター用のバスケットなのだ。「お誕生日パーティーグッズ売ってるお店あるじゃない?そこで買ったのよ。イースターとかって知らないで仕入れて売ってるのよね」。マーレのお店はマレーシアやタイから仕入れているところが多いのでクリスマスの飾りとかもたまに売ってたりするのだ。きっとただキレイとかかわいいと思って仕入れてきてるんだよね。

すると今日の企画者のKも言った。「私、今日みんなにメールしたときも”イースター”ってひとことも書いてないわよ。ただのエッグ・ハントだから(笑)」

そう!モルディブ人の親子だって来ていて、彼らも楽しんでいる。みんなでこうやって集まって子供も親も楽しい時間を一緒に過ごせるんだからそれでいいじゃないねえ!事実、うちの子供たちはすっごく楽しかったらしく、後で袋をひっくり返して戦利品を眺め、お菓子はほおばり、みんなでどれくらい自分がたくさん取ったか自慢し合ったり交換したり。二人とも「ママ、これほんとにたのしかった!こういうのまたやりたい!」と満面の笑みで夜寝るまで話ていた。こういうのが大事だよね。と私は本当に思う。イスラム教のお祭りだってみんなで楽しめばいいし、みんなでこうやって仲良く過ごせることが大切だよね。

というわけで、とても楽しい日曜日を過ごさせてもらった。次日本に帰ったら100円ショップとかで細かいものをいっぱい買ってきて、うちも宝探し企画しようかな、と思ったよ。いっつも招待してもらってるばっかりだからさ~。Kさんありがとうね~!

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伝染パニック

私が夜レセプションに座っていたとき、新しくオープンするリゾートへスタッフとして行くお客様が二人、いらっしゃった。国際便でマーレに夜到着したのでうちで宿泊して翌日の早朝にリゾートに出発するのだ。うちに到着したのが11時過ぎだったので早朝の出発まで4~5時間くらいしか寝られない。

ロビちゃんがお部屋にご案内して私がPCに入力していたら女性のお客様がすぐにレセプションに降りてきた。

「I need your help!」(助けてほしいの!)

どうしたんだろう?と思って聞いてみると、「メイク道具を置いてきちゃったの!どうしよう!今からどこかで探せないかしら!?」と必死な様子。

「メイク道具ですか?」でももう11時半近く。いくら遅くまでお店がやっているマーレでも、もうみんな閉まっている。「もう買えるお店はないですが・・・」

すると彼女、かなり取り乱し「あああ~!今まで忘れたことなんてなかったのに!どうしよう!シンガポールから送ってもらったらどれくらいで届くかしら?!」

ふむ・・・シンガポールから荷物を郵送・・・したことないし聞いたことないからまったく見当がつかない。日本からだときっちり一週間で届くんだけど・・・。

「それなら、必要なものを書いてリストにしていただいて、明日私がマーレで買ってリゾートへお送りしましょうか?その方が早いと思います。ブランドとかおわかりになりますか?」

「そう?それできるかしら?ちょっと待って・・・」彼女はペンと紙を取ってからまたしばらく考え始めた。「でもいっぱいあるから・・・」

「そんなにたくさんですか?」

「そうよ、だって私それを教えに来たんだから」

「え!」

そう、彼女は新しいリゾートがオープンする、そのオープニングスタッフに身だしなみ&メイクを教えに来た先生だったのだ!!!

「え~~~!!!それじゃあこれ、こういう」私は手でよくメイクさんが持っているような3段に開くメイクボックスを開ける仕草をして見せた。「こういうボックスにいっぱいある・・・!」

「そう!それを家に置いてきちゃったのよ~!!!あ~~~なんてバカなのかしら!!!今まで一度もこんなことしたことないのよ!ほんとにバカだわ!!!」

彼女はすっかりパニックである。確かに、商売道具を置いてきちゃったんだもんね・・・。そして彼女はリゾートに一週間ほど滞在してみんなに教えたらまたシンガポールに帰るのだそうなので、つまりはこの短期間に商売道具がなかったらお話しにならないのである。

「キャ~~~~!ど、どうしよう!?」パニックとは移るものである。私もパニーーック!!なんでまたそんな大事なものを~!!!

そこにロビちゃんがやってきた。「どうしたの?」

「あのね、シンガポールから荷物送ったらどれくらいで届くのかなっ?!」

「エアメイルの速達で送れば次の日には来るよ。何回もやったことあるから確かだよ」

「そうなの!?」彼女は大喜び!「ごめんなさい、ちょっとインターネットやらせてもらってもいい?友達にメールしてすぐ明日送るように頼むわ!!!」

そしてレセプションのPCで焦りまくってメールを打った。それからふと、私に「あなた!あなたファンデーション持ってる?!」と突然聞いた。

「は、はい、一応持ってますけど・・・」

「それ、それなんとかお借りできないかしら」

「私のファンデーションは日本から引越してきたときに買って持ってきたものだからもう一年以上前のものなんですよ。しかもここに来ると日焼けしてしまって色が合わなくなるので全然使ってないんです。だから品質がいいかどうか・・・」実は私は以前ファンデーションをずっと使わないでカビさせたことがあるのだ。ところが彼女。最後の「品質」のところはまったく気に留めなかった。

「使ってないの?!じゃあ私それをあなたから買うわ!」

うぇえええええ~!あんな使いかけをですか~~~?!私はボトルに入ったリキッドを使っていて、まあ一応指は突っ込まずにヘラで取って使ってたけど・・・(前回は指の雑菌でカビが生えたらしいから)。

「あと、シャンプーはある?それから・・・メイククレンジング!歯ブラシも!」

要するに・・・それ系のものをまとめたバッグを置いてきちゃったんですね・・・。それは女子として確かに大変です・・・。

私は急いで下の住居に行ってあちこち探してみた。シャンプーは以前予備用に買っておいた小さめのボトルが使わずにある。歯ブラシも買い置きがある。ただ・・・クレンジングと洗顔フォームは使いかけしかない。うーん・・・と考えて結局全部持って行った。

「これ、ファンデーションです」とボトルの蓋を開けて中を見せると彼女はにっこり。

「ありがとう!これ、いくら?」

や、いくらって・・・。そんなこと言われても困っちゃうよな~・・・。ファンデーションっていくらしたっけ?4000円?5000円?敏感肌用のちょっといいやつだったから・・・でも値段なんて一年以上前だしまったく覚えてない。しかも使いかけ。彼女は私が50ドルって言っても100ドルって言っても払うだろう。それもまたなんか悪いし・・・。

「いいです、お持ちください」

「え?!」

「あげます。だってどうせ使ってないし」

「え~~~!じゃ、じゃあこれは!値段ついてるわ!」

シャンプー、12ルフィヤ。「12ルフィヤのシール付いてますね」

「それって何ドル?」

「1ドルです(笑)」

彼女はお財布から急いで1ドル取って私にくれた。

「他の、このクレンジングとか洗顔フォームはいくらかしら?」

「それも半分以上使ってるしやっぱり日本から持ってきて古いやつだからいいですよ」

リゾートに行ってしまったら島ではクレンジングなんて買えない。この日もきっちりメイクしてあるから、その荷物がシンガポールから届くまでの間メイクが落とせなかったら顔がゴワゴワだろう。洗顔フォームなんてほんとあとちょっとしか残ってない。これはマーレのどこでも買えるやつだから、私は明日にでもそのへんで買えばいい。

「ああ~ほんとにありがとう、ごめんなさいね、バカよね~私はビューティーセラピストなのに~!」

「明日早いですから早く寝た方がいいですよ」

「今日は寝られないわよ~!でも5時半にモーニングコールお願いね!」

なんかオモシロイ人である。中華系のシンガポーリアンで、見た目は日本人と変わらないので余計に親近感がわく。

次の日の早朝、彼女は無事にリゾートへ出発して行った。デパーチャーをしたロビちゃんが私に「これ、彼女がヒロコに、って置いて行ったよ」とシンガポールのキーホルダーとお花の髪飾りをくれた。きっと何か私に置いていけるものはないかと探してくれたのだろう。キーホルダーは息子が喜んでおもちゃに付け(マーライオンが描いてある)、お花の髪飾りはポニーテールの上にかぶせるやつで娘が「かわいい~♪」とブレスレットにしている。

彼女が行ってから2日経ったけど・・・荷物、ちゃんとリゾートに届いたのかなあ・・・?

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ママも知りたいよ

日本から届く荷物にいつも入っている子供向けの雑誌に、DVDのふろくが付いてくることがある。いまどきはふろくもDVDなんて豪華だなあと私は感心。子供たちは大好きで繰り返し繰り返し見ている。

特に息子が好きなのはヤッターマンやレスキューフォース。本当は本に載っているシンケンジャーとかウルトラマンとかが見たいんだけどそのへんはふろくのDVDには載っていない。きっと版権が高いのかな~。

朝からヤッターマンを見ていた息子。テレビでガンちゃんが言っている。

「みんなも困ったらオレたちを呼んでくれよなっ!!!」

息子。「うん、よぶよーーー!!!」

「ねえママ、ヤッターマンってどこにすんでるの?」

「え~~~日本だね」

「・・・・・・大人がやってるの?」

「え~~~声はね」

「ママ、ケイタイのばんごうしってる?」

スイマセン・・・知りません。最近の子供は妙なところが現実的で・・・。

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ピアノレッスン

ちょっと前に、キーボードを買った。

日本から引っ越してくるときに送った電子ピアノが行方不明で届かなかったので娘がず~~~っとピアノが欲しいと言っていたのだ。でもマーレの楽器屋さんでは信じられないくらい高い値段でしかもあんまりよくないのが売っている。どうしようかな~と悩んでいたら、いつもお世話になっているYさんから「安いキーボード見つけたわよ!」と情報をいただいたのだ。

行ってみれば何のことはないうちからすごい近所の家電製品屋さんで、でも一階の外から見える場所にはずらーっと洗濯機が並んでいるので私はてっきり洗濯機屋さんだと思っていたのだ!ところが二階に行ってみると、ありました。安めの、でもそんなに悪くないキーボード。うちの子供が楽しむだけなんだし、そんなにバカ高いのなんて今はいらないからね。

というわけでカシオのキーボードを買った。ピアノが行方不明になってから1年以上。子供たちはもちろん大喜びだし、私もなんだか適当に弾いてみたりして楽しい。そしてせっかく買ったんだから、キーボードとはいえどこかピアノ教室がないか探してみようと思うようになった。

毎週日曜日に子供図書館で絵本の読み聞かせがあるのでそれに行っていて、そこで知り合ったインドネシアの女性に道路で会って立ち話をしていたときに、ふと思いついて聞いてみた。

「ねえ、どこかピアノ教室知らない?」

というのも、彼女も娘さんと息子さんがいて、娘さんは9歳なのでちょうどピアノとかやってそうだなと思ったからだ。すると意外な返事が返ってきた。

「ピアノ教室・・・じゃないんだけどねえ・・・実は私、前ピアノの先生してたのよ」

「え~~~!そうなの~!?」

彼女はだんなさんがリゾートで仕事を始めたので一家でモルディブに引越してきて、だんなさんは普段リゾートに住み、彼女と子供二人はマーレに住んでいるんである。まあモルディブではリゾートで働くということは大抵そのリゾートの島に住み込むわけで単身赴任なんである。でもモルディブとインドネシアよりはリゾートとマーレの方がまだまだ会える機会が多いので家族揃って引っ越してきたのだ。でも彼女いわく「マーレに足止めよ」なのらしい(笑)。

「じゃあ、うちの娘にピアノ、教えてもらえる?なんてお願いしても平気?」

「いいわよ。今のところ自分の娘しか生徒はいないから」

「やったー!!!」

というわけで、いとも簡単に先生が見つかった。持つべきものは友達である。ほんとに。

そして毎週木曜日、彼女がうちに来て教えてくれることになった。五線譜のノートを買ってきちんと音符から教えてくれる。娘はまだDO、RE、MI、という英語が読みにくいので先生が色を決めることを教え、娘が「じゃあドは赤」と自分で色を決めて塗り、ドレミファソラシド全部を違う色で塗ったらなんと!その音符を見て弾けるようになった!!!子供ってスゴイ!!ていうかきちんと教え方を知ってる先生ってやっぱりスゴイ!

みるみる上達する娘を見て感心しながら私もお茶を淹れて、ピアノレッスンが終わると先生というか彼女と一緒にお茶を飲んで少し話しをする。これが私もとても楽しい。やっぱりどうしても学校と買い物と家の往復になりがちで友達となんてことない話をするってのに飢えてるんだよね。

そんなわけで娘がピアノレッスンを受けるようになってから二ヶ月くらい経った。彼女が「そろそろキーボードでも大きいのを買う用にお金を貯めた方がいいかもよ。もうすぐ両手で弾くようになるから」と言うのでビックリ!そうだよね!ピアノは両手で弾けるようにならなくちゃだよね!じゃああのバカ高いキーボードを買わなきゃかしら・・。

そんなことを考えつつ今週の木曜日もピアノレッスンをしてもらった。いつものごとく、お姉ちゃんが真剣に先生とピアノをやっているので息子はつまらなくてとっても不機嫌。「どうしてLちゃんだけなの?ぼくもせんせいとピアノやるー!」と怒り出した。「いいよ、じゃあ僕も先生に習おうか」こうやって下の子って色々早くやり始めるんだねえ。なるほど。息子はふてくされてソファに座ってテレビを見始めた。テレビの音がピアノの邪魔にならないかな~と思ったけど、そんなことを言ったら息子はもっとぶんむくれるだろうなと思って何も言わずにそうっとしておいた。ま、静かにしているし。

娘はレッスンをしているから、私はここぞとばかりにたまっていたルームサービスのお皿をジャンジャン洗っていた。ほんとに山積み。お皿を全部洗って先生と自分のお茶を淹れて「はあ~」と一息ついて見てみたら息子がソファの上でコロンと寝ていた。動物クッキーを食べながらテレビを見ていたので顔も床もクッキーの粉だらけ。最後の食べかけがぽとりと床に落ちているので本当に食べながら寝てしまったらしい。

無事レッスンも終わって先生も帰り、息子はベッドに寝かせて私は今度は夜ごはんを作りにかかった。レッスンが終わるのは大体5時過ぎ。夜ご飯は6時半。さて、どうしよう???まずゴチンゴチンに凍っている鶏肉の骨付きもも肉しかなかったのでそれを解凍。でもうちは電子レンジがないので解凍といってもチーン!とすぐできるわけじゃなくてボウルの中に水を入れてそこに肉を入れてやわらかくなるまで待つしかない。鶏肉は強引に解凍して何も思いつかなかったので味付けもせずそのままオーブンへ!さて、これで肉は勝手に焼ければOK。あともう一品。もう一品何か・・・。で思考がストップしてしまった。なーんにも思いつかない・・・。

なんか、数分機能が止まっていた。ほんっとに何をどうしていいか考え付かないので冷蔵庫にあるものを出してみた。ナス、にんじん、チキンソーセージ・・・まあいいや、とこれを全部切って瓶詰めのスパゲッティソースで炒めてそこに先日超お買い得だった巨大チーズをこれでもかとふりかけた。なんとなくラタトゥイユのまたいとこ?みたいな物体ができあがった。時計を見れば6時45分。ま、オッケーか。

さ!と思ったらあらら・・・・・・?娘がいない。どこ行っちゃったの?!と焦って部屋を覗いたら、息子と並んでベッドで寝てるじゃん~!!あああああああ~子供の睡魔に間に合わなかった~~~・・・・・・。作りがい、ゼロ(笑)。ここは金曜日がお休みなので木曜日は一週間の疲れ&早起きの寝不足がたまってるんだよねえ。で、二人とも沈没・・・と相成りました。

夜ごはんだよ~と内線電話で呼ばれて降りてきたロビちゃん、「子供たちどこ行ったの?」「寝た」「二人とも?!」「うん」・・・・・・・・・。

ダッシュで焼いた鶏肉は最後に醤油をかけてオーブンで焼いたので思ったよりも普通にグリルチキン風に焼けた。突然の夫婦二人だけの夕食。

「静かだねぇ~~~」

「いかにいつもがうるさいか、だよねぇ~」

モグモグ。モグモグ。

「子供いないと、さみしいねえ」

「でも普段子供がいるからそう思うんであって、最初からいなかったらきっと思わないよ。だってこれが普通なんだもん」

「そっかなあ~」

結局娘はそのまま翌日の朝まで寝ていたけど、息子は9時頃むくっと起きてしっかり夜ご飯を食べた。まあ、食いしんぼうの息子が夜ご飯抜きってのは辛いよね。しかも一度寝てるもんだから食べた後、妙に元気になっちゃって最悪のパターン!これって一番寝るのが遅くなるのよねええ。

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起きてホッ

久しぶりに昔の仕事の夢を見た。

モルディブのリゾートで働くことになる直前まで、イベントとかのナレーターをやっていて、この記憶力の悪い私が原稿全部丸暗記の仕事をしていたのだ。

みなさん、ご想像がつくかと思いますが・・・。

毎回原稿をもらうたびにあたふたして死んでたっけ・・・。

そして夢の中ではリハーサルなのに原稿に一度も目を通してないという恐ろしい状況だった・・・!夢なんだけど超~焦りまくり!しかも原稿はビッシリ11枚もある(微妙な枚数)!私はいつも「10枚以上の原稿はできません」とオーディションで堂々と言っていたくらいデキの悪いナレーターだったので夢の中ではそれを上回る11枚っていう枚数だったんだろうね。

大抵シフトで交代するので1ブースにナレーターが最低二人はいるもんなんだけど、もう一人の女の子は余裕っぽくて余計に焦る!しかもクライアントが見に来ている!リハってことは明日が本番、あああ~どうしよう~~~とパニクってるうちに目が覚めた。

や、夢でよかったね。

ちなみにもしこれが現実だった場合、あんまりナレーションができないと「きみ、もういいよ」とその場で降ろされることもあるので暗記苦手な私はもう必死!毎回アドレナリン出まくりの仕事だったのよね・・・。でも思い出すのは楽しかったことばっかり。

みんな元気かなあ~。

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これでも一応奮闘記?

子供たちが二人とも学校に行くと、レセプションに集うロビちゃんと私。

ロビちゃんがぽつりとつぶやく。

「予約ないね~・・・」

「ないね~」

うちは旅行代理店と提携してトゥーリストを入れてるわけではないので予約ってほどんど入らない。

「誰か来ないかな~」

「予約来ないかな~」

そんなんでいいのか?!自分ツッコミを入れるもないものはしょうがない。

入り口に付けてあるセキュリティカメラで出入りする人が見えるので二人でモニターをぼんやり眺めていると、初めて見る白人さんがでっかいバックパックをかついで入ってきた。

「ん?これ誰だろう?初めての人だよね?」

背が高いのでモニターの上の方に頭がはみ出してしまって顔がよく見えない。

その人はまっすぐエレベーターで私たちのいるレセプションにやってきた。

「お部屋ありますか?」

「はい!はい!ありますっ!」急に機敏に動くロビちゃんと私(笑)。

やっぱりうれしいねえ~。

その後もポツリポツリとお客様がやってきて、私がレセプションに座っていた午前中に何部屋か埋まった。

あーよかった。←そんなんでいいのか?!

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公私混同?育児参加?

モルディブでは、日本人が考えられないようなことが普通だったりします。

たとえば、警察官のノーヘルのバイク二人乗り。

ま、ヘルメットをかぶってる人自体が一人もいませんが。

私が特に気になったのは制服ですね。今はすっかり慣れましたけど。制服のままみんな平気で自分の用事をします。日本では公私混同で大問題だけど、ここでは「一体何が問題なの?」と逆に理解されないんですね。

日本では「制服を着ているときは勤務中」だからだけど、ここでは勤務中でも自分の時間との区別がない人がほとんどですね。

てなわけで、制服のまま、父ちゃんが学校の送り迎えに来ます。まあ、お父さんが送り迎えとかを積極的にする、という育児参加と思えばすばらしいですね。特に送り迎えはバイクが多いのでバイクの運転ができるのはお父さんの方が割合が高いわけで、お父さんとお母さんほぼ半々で学校に来ます。日本では幼稚園といったらほとんどお母さんだもんね。

いろんな人がいます。多分空港で働いているので空港内のIDパスカードを首からぶら下げてエアラインらしき制服を着てるお父さん。もちろん名前も番号も丸見えです。リゾートスタッフで空港お出迎えをしてるママもリゾートの制服のまま駆けつけ。こちらも胸にネームタグ付けたまま。そして毎日来る立派なヒゲのお父さんはカスタムス(税関)の制服をビシッと着て来ます。肩には二つの金の星がキラリーン。街中でも同じ制服を見たことがありますが星は付いていなかったので、このお父さんはなかなかエライ人なんでしょうか。親はもちろんお互い毎日会うので、目が合えばちょっとにっこりしたりするんだけど、このお父さんは険しい顔をしていてなかなかにこりとしません。その威厳ある顔がまた制服に合ってたりするんですねえ。

でも終了時間になって教室のドアのところに行って窓ガラス越しに子供の顔を見ると、どのお父さんもお母さんもみんな顔がふにゃ~んとなって「お迎えに来たよ~」ってニコニコしてます。飛びつく子供に靴を履かせながら「今日は何したの?」「どうだった?」と聞くお父さん、きっと仕事の顔と全然違うんだろうねえ。かくいううちのモルディブ人レセプショニストもうちの制服であるポロシャツを着たまま子供のお迎えに仕事中一時休憩タイムとして出かけます。子供にたくさんお父さんが関わるが普通なのって良いよね。

ちなみに今、うちもロビちゃんが学校に迎えに行ってくれました。私はレセプションに座ってます~。

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ウキウキ雨季~!

雨が降っている。

涼しい~~~・・・。

モルディブの雨大好き。

日本では雨が降ると「やだなぁ~」って思ってたけど、ここはなんと言っても涼しいからね!気持ちいい!

それに少ない変化でもあるし。四季がないから変化がない。移り変わりがない。わびもさびももちろんない!でも雨になると空気が変わる。色も変わる。雰囲気も変わる。

今月まではとにかく暑かった~・・・・・・。毎日毎日これでもか!な紫外線、頭はクラクラするし汗は流れて目に入るしじんましんが出てかゆいし。私は暑いとじんましんが出ちゃうのでここ数ヶ月ず~~~っとじんましんがブクブクできていた。かゆくてたまらないんだよね~。日本の皮膚科では「じんましんは薬を飲んできちんと治してしまわないと長期化するしずっと出るようになる」と言われて薬を飲みたかったんだけど、その頃はまだ授乳中だったんだよねえ。もう、今その薬をガーっと飲みたい!と思っていたら雨が降り始めた。

最初はちょこっとだけ。それからだんだん曇ってる時間が長くなって降る回数も多くなってきた。雨が降る直前に涼しい風がわ~~~っと吹いてくるのが大好き。空が暗く灰色になってきてひんやりした風が吹いてきて「わ~来るぞ来るぞ来るぞ~!」って思いながら慌てて雨宿りできるところまで走るのが楽しい。子供の頃も、台風が来るとなんかワクワクしてたよね!えっ私だけ?

娘を迎えに学校に行ったら雨が降りだしたので、娘のクラスの先生に「雨季がスタートしたんですかね~」って聞いてみたら「そうね、Jun、Julyは雨季だからね」と笑顔で答えてくれた!って、今JunでもJulyでもないんですケド???ほんとにここの人たちはテキトーだ。

昔リゾートで働いていた頃くらいから雨季と乾季がきちんと分かれなくなってきていて、通常は乾季で雨なんか降らない12月に一週間も雨が続いたり、雨季と言われる時期にカンカン照りだったりして、「地球は本当にヤバイね」とスタッフのみんなで恐れていたりしたけど、お客様はもちろんガイアなことなど眼中になくて、そういうときにはよくクレームをいただいた。そりゃ、高いお金を出してしかも計画を立てて休暇を取って来てみたら雨ばっかり、じゃあ頭にくる気持ちもまあわかるよね。「雨ばっかりのロンドンからやっと抜け出してきたってのになんでここまで来て3日も雨なんだ!!!」ってレセプションで怒られたことがあるけど、気持ちは本当にわかる。わかるけど、ロンドンの雨もモルディブの雨も私にゃどうにもできないよぅー・・・。と泣きたくなったもんである。自分は数少ない天候の変化だし涼しいから雨が好きだけど、顔は一応すまなそう~な顔をしてレセプションに座ってないとなんである。

人の感じ方というのは本当にさまざまなんだなあ~とリゾートにいた頃はとても勉強になった。あんなに世界各国から多数の人々が集まる場所もなかなかないもんね。大柄な男の人に「ベッドがやわらかすぎて腰が痛いんだよ!」と怒鳴られたこともあれば、「こんなに高いお金を払ってバカンスに来てなんでこんなに硬いベッドに寝なきゃいけないの!!」と怒られたこともある。もちろん両方とも同じベッドである。私たちの中で特に話題になっていたのはイタリア人の苦情で、大人気で予約が取りにくい水上コテージに宿泊されて「波の音がうるさくて寝られなかったわよ!」と言われたクレームだ。日本のお客様に「部屋の中で悪霊が戦っているからいられないわ!」と言われたこともある。これはマネージャーに説明してわかってもらうのに時間がかかった。「日本には悪霊がいっぱいいてこういうクレームはよくあるのか」とマネージャーに聞かれ(ドイツ系アメリカ人)、「や、私日本のホテルで働いたことないですから」とお茶を濁してしまった。でもとりあえず違うお部屋をご用意したら「今度の部屋はすごく快適よ」と喜んでくださったのでホッとしたっけ。

とにかくお客様の苦情は

対応鉄則その①話を最後まで聞く

なので、レセプションで必死にお話を聞く。間違っても途中でさえぎって自分がしゃべってはいけない。とにかくお客様が気の済むまで最後まで話していただいて、聞く。すると、話をしている間にお客様も筋道立ててもう一度考え直すことができて気持ちが落ち着いてくることもある。話をして聞いてもらえるだけで気が済むこともある。

対応鉄則その②相手の言葉を繰り返す

繰り返すことで、相手は「聞いてもらっている」という確信を持てる。「波の音が思っていたより大きくて寝られなかったんですね。それはつらかったですね」と繰り返すと「そうなのよ、わかってるじゃない」と相手も「伝わった」という気持ちになる。

これってほとんどカウンセリングと同じなんだよね。あと、子供にも同じ。「ママー!DVD見たいの!」「はいはい」ってな感じに返事をしていると、子供って百万回でも同じことを言うけど、「DVD見たいのー!」「DVD見たいの?」と繰り返すと「うん、ポケモンしばらく見てないからね」と会話が先に進むのだ。でも「はいよ」とか「ええ~うん」とか生返事をしているとずっとリピートしてるんである。

あら、ずいぶん話がそれちゃった。

そんなわけでしとしと降る雨を見ながらリゾートを思い出したりしたんである。一番みんなで驚いたクレームは、お客様が帰られるときに書いて置いていくコメントカードに書いてあったクレームで、「頭の上にココナッツが落ちてきた!ものすごく痛かったぞ!どうしてくれる!」というコメントだった。っていうか、頭にココナッツ直撃したら死ぬ場合もありますから・・・。「このお客さん、機内で倒れてないよね?!」とデスク一同心配しました・・・。リゾートでは雨が続くだけでも大変よね。

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息子が転んだ

ロビちゃんは昔からサッカーが大好きで、リゾートにいた頃は休憩時間に毎日サッカーを友達とやっていた。でも、日本に行ってからは仕事の合間にというのもなかなか難しく、コンラッド東京で働き始めてからコンラッドの仲間で作ったフットサルチームでやっていたくらいだった。

マーレに引越して来てからはそれこそ仕事で忙しかったけど、最近やっと夕方サッカーに参加できるようになってきた。マーレでは毎日誰かしらやっているのでグラウンドに行けば毎日プレイすることはできるんだけど、さすがに毎日は行けない。ので、今はなるべく週に一回、行っているのだ。毎週行けるようになったら少しずつだけど体が動くようになってきて、そうなると余計におもしろいらしくてロビちゃんの毎週の楽しみになった。コンラッド東京のユニフォームを着て嬉々として出かけていく。

サッカーの時間は夕方でちょうどうちのレセプショニストの休憩時間なので、私が代わりにレセプションに座り、ロビちゃんのお姉さんの娘(子供たちにとってはいとこのお姉さんね)が来て子供と一緒にいてくれるのだ。

昨日もロビちゃんがサッカーに出かけ、いとこのRお姉ちゃんが来たので子供たちに「仲良く遊んでね」と声をかけて上の階のレセプションに行った。やれやれ、と椅子に座って宿帳を開こうかなと思った瞬間、下から「ギャーン!!!」とものすごい息子の泣き声が聞こえてきた。普段あまり聞いたことのないすごい叫び声。ええ~まだ一分も経ってないのにどうしたんだろ~?と思って慌てて階段を駆け下りると、下から息子を抱えたRちゃんが駆け上ってきた。息子の口からは血がぽたぽたと・・・。

「どうしたの?!」聞いても息子は大泣き、Rちゃんはおろおろ。とりあえずレセプションの明るい場所で息子の口を見てみると、くちびるが切れて血がダラダラ出ている。Rちゃんに「転んだの?」と聞いてみても「うんうん」、「ぶつけたの?」と聞いてみても「うんうん」、完全にパニクっている。まあ、18歳の女の子には無理か・・・と考えつつ、あれ?Rちゃんって学校の先生になりたくてマーレの専門学校に来てるんじゃなかったっけ?と思ったけどまあ、普通パニクるわよね。でも状況を知りたいので次は娘に聞いてみた。「Lちゃん、見てた?」「ううん、わたしはちょうどみてなかったの。Rちゃんもね、イスにすわってケイタイでメールしてたからみてないよ」・・・なるほど。「たぶんね、はしってたから本の上ふんじゃってすべってころんだの」なるほど。ティッシュで血を拭いていると、息子は泣きながら上の歯をティッシュで抑えている。「なに?上も痛いの?」と聞くと、「うえがいちばんいたい」と言う。ちょっと見てみると上の前歯の一本の根元に血がにじんでいて、上の歯ぐきも少し出血している。多分、上の歯は床にぶつけてそのときにくちびるが歯と床とではさまって切れたのかな・・・。という感じ。とにかく泣いて泣いて泣きすぎてむせちゃってゴホゴホ咳をすると私の顔にも血が飛び散る。うーん・・・とりあえず泣き止んでもらわないと。

と思っていたらレセプションの電話がピロピロピロピロ!あわてて電話を取ると「ごめん!802に泊まってたんだけど、カギ持って来ちゃったよ!ほんとにゴメン!」と外からのお客様からの電話。「返しに行きたいんだけど、もうボートに乗っちゃったんだ!」そうだ、サファリボートに乗るお客様だった。「来週ボート降りたらまた泊まりに行くから必ず持って行くから!」まあ、確かに困るけどスペアキーはもちろんあるので持って来てもらえるなら問題ない。「大丈夫ですよ。それでは来週お待ちしております。わざわざ電話ありがとうございました」と電話を切る。もちろん電話中息子はまだ泣いている。どうしようかな、病院連れて行った方がいいかな、と考えているとまた電話。今日はそんなに宿泊客はいないし、いつもは全然忙しくないんだけど、こういうときに限って重なるものなのよね。電話を取ると今度は内線電話。「あのね、テレビが映らないのよ。どうやるのかしら」「はい!私今参ります」と慌てて上の階へ。ケーブルテレビなのでテレビとケーブルの二つのリモコンがあってちとややこしいのだ。テレビは無事に映り、また急いでレセプションに駆け戻ると息子はさらに大泣き!「ママ~!どこ~!」「はいはいはいはい!」

ちょっと落ち着くまでは無理かなと思ったので息子を抱っこしてレセプションに座り、娘はRちゃんと下の住居で遊んでてもらうことにした。レセプションの椅子はオフィス用なのでくるくる回るため、ちょっと揺らしながら抱っこしていたら501のお客様が外から戻ってきて子供を抱っこして座っている私を見て「ん?」って顔をしたけどニコニコ笑ってお部屋に戻っていった。も~ほんとにファミリービジネスですみません・・・。次に先週も来てくださったお客様がカギを取りに来て息子を見て「あれ、今日は泣いてるの?いつも元気なのにねえ」と声をかけてくださった。「さっき転んで大泣きなんですよ~。すみません」と言うと「子供はそんなもんだよ」と笑って息子のこともなぐさめてくれた。本当にうちは寛容なお客様が来てくださるおかげで成り立ってます。感謝です。

こういうときに限ってお客様が次から次へといらっしゃって、子供を抱っこしたまま私はちょと申し訳なかったのだけど、抱っこしたから落ち着いたのか、泣き疲れたのか、息子が寝たので抱っこしたままそ~っと下の階に行って寝かせ、やっとレセプションで私も落ち着いて座った。それからロビちゃんがサッカーから戻ってくるまでレセプションにいて、ロビちゃんが戻ってきてレセプションを交代してから下に行った。息子はもう起きていて顔を見てビックリ!くちびるが赤紫に腫れあがってるんである!しかも歯が3本くちびるに当たって刺さったのがくっきりわかる切れ目がこれまた3本走っている。血はもう止まっているし、切れているところもふさがっているけど、こりゃあ~・・・すごいなあ。ちょっと上の歯を見てみても、やっぱり歯の根元にも血がにじんで固まっている。歯は欠けてもいないし、ヒビも入ってないけど・・・。どうしたもんかな。

Rちゃんは怖かったらしくてピューっと帰ってしまった。まあ、外国人の叔母さんに怒られるかも・・・って思ったら怖いよね。ちょっとRちゃんもかわいそうだったなと思った。子供を預かるというのは大変なことだ。もちろん、見ててもらわなきゃ困るけど、どうしても防ぎようのないことなんていっぱいあるよ。子供なんてさー、何するかわかんないから。でも彼女は特に私が怒ってるかもと思って怖かっただろうね。

とりあえずごはんを食べさせながらロビちゃんと相談して、やっぱりちょっと病院に連れて行くことにした。まあこんなときでも大好きなペンネだと「ちょっといたいの」とか言いながらもぐもぐ食べているので、食いしん坊は助かる(笑)。食欲があるうちは安心だからね。

「明日からまた学校だから(こちらは日曜学校スタート)、今日は早く寝ないとまた起きられないよ」なんて言いながら早く寝かせるはずだったのに、8時過ぎに病院に急ぐ羽目になった・・・。うちはなるべく9時にはベッドに入って寝るようにしているのだけど、どうも子供というのは予定通りにはいかないもんである。もし病院が混んでたら何時になるかなあ・・・。タクシーの中でそんなことを考えつつ、病院に到着した。

受付はカウンターになっていて小さい息子はカウンターの向こうの受付嬢には見えないので、びょーんと持ち上げて息子を見せ「転んでこんななんですけど何科でしょうか?」と聞いてみると、息子の口を見てお姉さんビックリ、「エマージェンシー(救急)へどうぞ!」ということでかつて知ったるエマージェンシーへ。私もデング熱のときはここにお世話になり、娘もここで3針縫ってもらったことがある。娘と息子の手を引きながらエマージェンシーのドアを開けると、中には以前息子がぜんそくのときに診てくれたジーザスが!おお、今日の救急担当はジーザスでしたか!ナイス・トゥー・ミーチュー・アゲイン!である。エマージェンシーはすでに数人いてなんだか忙しそう。ジーザスは私たちをちらちら見ながらすでにいる患者さんを終わらせて処置室から出て来て私に聞いた。「患者はあなた?」「いいえ、息子です」と息子を見せるとなるほど、という顔をして救急ベッドに座らせるようにと言ってからゴム手袋をして戻ってきた。「どうしたの?」「転びまして」「アゲイン?!(また)」や、また?!って、前お世話になったときはぜんそくだったじゃん・・・それともそのときなんか転んだ傷とかもあったっけ?転ぶのなんていちいち覚えてないし・・・でもジーザス他の患者とごっちゃになってないか?と思ったけどまあいいや。

ジーザスは慎重にあちこち調べてくれて「まあラッキーなことにね、人間の歯には感染するような菌はないからこうやって歯で切っちゃっても大丈夫。歯自体も3歳ならどうせ抜けちゃうから割れようが何しようが大丈夫」そんな乱暴な・・・。「で、くちびるはアイスクリームをいっぱい食べさせて」「は???アイスクリーム???」「そ、特にコーンがいいね」「コーン???デスカ・・・?」「コーンを手に持ってなるべくゆっくりくちびるにくっつけるように彼に食べさせればアイスクリームで冷えて痛くないから」え~~~・・・それって単に氷で冷やせばいいんじゃないの~~~。「じゃ、アイスクリームね!」とジーザスは去って行った。「ママ、アイスクリームたべなだって!」そういう英語はちゃんとわかる息子。「いまからたべる?」と息子は目がキラキラ☆「もう夜だから食べません」救急料金は通常料金の倍。でアイスクリームを食べるようにって・・・や、まあいいんだけどね。子供を病院に連れてくるようになってから思うのは、病院ってのは安心料を払ってるようなもんだなってこと。「大丈夫」とドクターに言われるとホッとする、それで行くようなもんなのだ。感染するようこともないだろうと言っていたし、とりあえずはよかったよかった。

家に戻ってから氷で冷やそう、と氷をくちびるに付けたら息子が「いたいからやだ!」と言うのでビックリ。気持ちいいかと思ったのに~。どうやら氷は冷たすぎで、しかも硬いので角があるし、気泡があるところとかもギザギザしているので傷のあるところに直接付けると痛いらしいのである。Oh~ジーザス!それでアイスクリームでしたか・・・。確かに冷たいクリーム状のものなら痛くなく冷やせるんだね・・・。「じゃあ明日のおやつはスクープにアイスクリーム食べに行こうか」と言いながら子供がやっと寝たのは10時半過ぎ。

あああああ~明日また起こすのがたいへん。

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小さな幸せ

最近ふとしたときに思うのは、ずいぶん生活が安定してきたなあということ。

もちろんいろんなことがまだまだなのだけど、たとえばタクシーに乗ってハウスクローバーと言ってもまだ運転手さんに「は?!」と言われるとか、ていうか全然まだまだなのだけど、それでも気持ち的にすご~く変わった。

思い返せば去年はこのビル工事の遅れでまず住む場所がなかった(笑)。もーこれだけでエライ違い!10ヶ月くらい住む場所がなくて転々としていたんだけど、その間半分くらいはキッチンがなく、洗濯機もなかった。子供二人いてキッチンないのは厳しかった・・・。自分とロビちゃんの二人ならなんでも我慢できちゃうところでも、子供がいるとそうはいかない。この「三食どこかで食べなきゃ」という状況は辛かった。そしてこのクソ暑い国で洗濯機がないってのもさらに厳しかった!汗だくで洗えないとあっという間に手持ちのカードならぬ手持ちの服が足りなくなっちゃう。

途中なんとか間借りできたアパートの一室にいたとき洗濯機を買って自分で洗えるようになって生活が一変したもんね!服だけじゃなくてとても困ったのが実はタオル。タオルは日本から送った荷物を作ったときに、梱包材で包んでマーレでゴミとして捨てるのは無駄だしと思い、いろんなものをタオルで包んで箱に詰めたのだ。タオルなら絶対こっちで使えるもんね。でも、住む場所が決まらずに転々としていたから日本からの荷物を開けることができず、10ヶ月間日本から来たときのスーツケースの荷物だけでほとんど生活していて、ハンドタオルは3本しかなかったのだ。私は同じタオルを次の日も使うのが実は大嫌いで、トイレでもキッチンでもタオルは毎日取り替えたいんだけど、3本しかないとキッチン、トイレ、予備、で終わりなんである。つまり、毎日洗わないと回せないわけで、でも洗濯して干している間はタオルがないという状態だったのだ。何度も買おうかとも思ったけど、日本からたくさん持って来ていたのがわかっていたので買いたくもなかったし、かといって毎日不便で不便で仕方がなかった。だって二日目のタオルはたとえ使っていない夜の間に乾いているとしても、前の日に拭いた手の雑菌が何度も染み込んでそれが乾いてるわけで・・・と考えるとどうしても次の日同じタオルで手を拭きたくない!のである。

それが、今はちゃんと住む場所もあって、日本からの荷物も全部開けて使うものはちゃんと家の中に納まったし、キッチンもあるし、タオルも戸棚の中の一区画にずらっと山積みにできているんである。ちゃんと洗ってソフトナーのいい香りがして乾いているきれいなタオル。今のを取り替えてもまだまだいっぱいある・・・と思うとほんとに小さな幸せ。しかも今はキッチンとトイレに一枚ずつの他、トイレのドアノブにハンガーで子供用にアリエルの絵とかが描いてあるちびっ子タオルまで常備できている。トイレのタオルかけは上の方にあるので子供が手が届かず、いちいち「ママ~取って~」と呼ばれていたのだけど、届くように低い位置にぶら下げたら自分でちゃんと手を拭くようになったのだ。そこでかわいいタオルばかりを「ちびっ子タオルね」とかけるようにしたら「ママ、おうちについたら手あらうね」と私が言わなくても楽しみにするようになった。子供用にタオルを別に分けるなんて今まではできなかったからねえ。

ホテルはまだまだ起動に乗ったとは言いがたく不安もある毎日だけど、とにかく家賃が払えて生活していければいい。ごはんが食べられて子供が学校に行ければいい。山積みのタオルはなんかそのへんのちょっと出てきた安心感を代表してる感じがする。

あら~もうすぐ2時。さて、今日のを洗濯カゴに入れて、明日用の新しいタオルを出すとするかね。

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ことわざの呪縛

この頃、息子がしりとりに参加できるようになった。娘は前から好きでよくやっていて、息子も一緒にやりたがるんだけど、もちろんしりとりとはどういうものかがわかってなかったのだ。ところが、最近急に理解してできるようになった。できるようになると楽しいもので、当然しょっちゅうやりたがる。

「ママ、しりとりやろう~」

「いいよ」

相手が二人とも幼稚園児なのでただしりとりをしていても楽勝になってしまうため、私は自分でなるべくしりとりの一文字を聞いた瞬間に何も考えずに頭に単語を浮かべる、という速攻しりとりをやるようにしている。だって、ダラダラ無駄にやるよりも楽しいし、ちょっとは脳の活性化につながるかと思ってさ。

娘「さとう」

息子「うー・・・、うた」

私「他殺死体!」

ちょっと刑事モノのDVDなんか見るとこうなってしまう。

娘「たさつしたい???ってなあに?ママ」

私「誰か人に殺された死体のことだよ。はい、気にせず”い”」

娘「いー・・・いー・・・」

という具合にしりとりは続く。

娘「いか!」

息子「か、か、か・・・・・・ぼく、わかんないよ」

私「ぼく、じゃあほら、背中に固い甲羅がある動物いるでしょう。ビックリすると頭とか手足が甲羅の中に引っ込んじゃうやつ。公園にもいるよね」

娘「あっわたしわかったぁ~!」

息子「まって!ぼくのばんだから!か・・・か・・・わかった!カニ!!!」

娘「えー!?ちがうよー!」

息子「だってぼくわかんないんだもん」

私「いいよいいよ、カニだって”か”で合ってるんだから。ちょっと頭は引っ込まないけど(笑)。はい、次”に”」

娘「じゃあ~肉!」

私「くるみ!」

息子真面目な顔をしてぽつり。

「み・・・みからでたさび」

「おおお~?!」

そう、息子はことわざかるたが大好きなのである。これは日本を出るときに実家のお向かいのおばさんがくれたかるたで、いもとようこさんのかわいい絵が付いていて子供たちはこれでいつも遊んでいるのだ。「身から出たサビ」のカードなんて、コロッとした柄の錆びたナイフの絵が描いてあってなかなかすてきなんである。

そしてまたある日、毎月送ってもらっている日本からのふるさと便の中にいつも幼稚園児用の雑誌を入れてもらっていて、そのふろくを作っていた。ふろくはシリコンスタンプで、ひらがな50音と数字と記号のシリコンスタンプがあってそれをひとつずつはさみで切り離してスタンプ台にくっつけてぺったんと押す、というやつだった。スタンプ部分はひとつがとても小さくてそれを「保護者の方が切ってください」と書いてあってはさみで丁寧に切りながら「日本人は細かい作業が得意になるわけだよなあ。幼稚園からこんな手先を使うふろくが付いてくるんだもんなあ」なんて思いながら切っていると、切り離した「や」を手に取ってじーーーっと眺めていた息子がまたぽつりと言った。

「や、やまいはきから」

ほええええええ~・・・。

そしてまたまたある日、幼稚園から家に帰る途中、三人で手をつないで歩いていたのだけど、狭いマーレの歩道、しかもブロックがところどころガタガタになっているのでとても歩きにくく、息子がけっつまづいて転びそうになった。手はつないでいたので私がとっさに引っ張り上げ、膝小僧はすりむかずにすんだものの、驚いて本人は一瞬泣きそうになった。「膝すりむかなかったよ。大丈夫だよ」と泣かないように声をかけていたら、道路に突っ立って見ていたオッサンが「Baby Jamping~」と笑って話かけてきた。娘はオッサンのヘラヘラ笑いを見て「ママ、あの人なんで笑ってるの?ぜんぜんおもしろくないのに」と言った。娘よ、あなたは正しい!子供が転んで泣きそうなのをこらえてるのに笑うことはないよね!まあ普通モルディブ人は子供が大好きなので大体はうちの子供が転んで「まあこれくらいなら自分で起きましょう」と思って手を貸さないでいても、私より遠くから走ってきて起こしてくれる人がほとんどなので、このオッサンは珍しい部類だと思うけど、でも確かに失礼なモルディブ人が多いのも事実である。

すると息子、むっくり顔を上げて誰にともなく言った。

「ゆだんたいてき、ひがぼーぼー」

おお!使用用途まで合っているではないか!・・・・・・ん?火がボーボー?

かるたは「油断大敵」だけで「火がボーボー」はない。そう、「火がボーボー」をいつも言うのは私の母である(笑)。きっと母が来てくれていたときに一緒にかるたをやって母が言っていたのを覚えたに違いない。

しかして・・・・・・なんか毎日ことわざが繰り広げられて呪文のよう。

今日は夜ごはんにエビが食べたくなってエビの殻をむいていたら娘がやってきて笑顔で叫んだ。

「エビでタイをつる!!」

・・・はいはい。

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どっがに働げるおなごはいねか~

うちは二人、レセプショニストを雇っている。一人はモルディブ人で一人はパキスタン人。朝番と夜番のシフトで働いてもらっているのだけど、今月パキスタン人の彼が国に里帰りすることになった。最初は10日間と言っていたのだけど、飛行機の都合で15日になってしまった。彼はその休暇を作るために先月と先々月は休まずに働いて休日を貯めているんである。

彼は時間通りに来て遅刻もしないし真面目に働いてくれるとても良い従業員なので、彼が15日間もいないのは非常に困る。というかやっていけない。15日間、朝の間私もロビちゃんもびっちりレセプションに座っているのは不可能なので誰か人を探すことにした。

前回もレセプショニストを探すときに新聞に求人を出したんだけど、これがまあ、ロクなのが来なかった。ロビちゃんが「レセプションの電話に出るのは女性の声の方が印象がいいよ」と言うので女性レセプショニストと求人を出したときには電話はかかってくるけど誰一人として面接に来なかったのだ。たとえば電話で「じゃあ11時に来てください」と言うと「はい」と言うのにだーれも来ないんである。それなら電話の時点で「はい」って答えるなよ!と私は思うのだけど、電話で断る勇気もないので「はい」と言っておいて現れないのだ。

そういう嫌な思い出があったので私は女性のレセプショニスト求人を出すのはもうやだと思っていたんだけど、ロビちゃんが絶対女性がいいと言う。そういえば以前にもホタ(定食屋)をやっている知り合いが「思ったよりもお客さんが来てくれない」と悩んでいたときにロビちゃんやその場にいたモ人全員が「女の子のウェトレスを雇えばいい」って真剣にアドバイスしていたので驚いたことがある。「女の子働かせれば来るってもんじゃないでしょ」と言うと、みんなして「いや、絶対来る!」と言うではないか。「じゃあみんな女の子がいるホタの方が行こうと思うわけ?」と聞くと「そりゃそうだ!」と・・・・・・。あのねえ~・・・。ま、そりゃみんなの嗜好に私はとやかく言えませんが「そんなもんかよ」と思ったのは確かである。そしてロビちゃんは「みんなそういうもんだから、電話を取ったときにレセプションの声はやっぱり女性の方がいい」と言うのだ。

私は本当~にしぶしぶ、また新聞屋に求人広告を出しに行った。前回は「レセプション・ガール」と出して失敗だったので、ちょっとでも大人が来てくれたらいいな、と無駄な抵抗で「レセプション・レディー」と書いた。も、全然期待してないけどさ。

そして2~3回電話がかかってきたものの、やっぱり誰も面接に来ない!「じゃあ2時に来てください」と言ったらやっぱりその時間にこちらは待ってるじゃないですか!でももちろん誰も来ない!もーーーこれだからイヤ!!一体ちゃんと面接に来て仕事ができる人はマーレにいないわけ?と思いつつ、今日、新聞広告最後の日となった。どこかに誰かいい人いないかなあ~と考えていると、レセプションから電話がかかってきて、「さっき面接に来たいっていう女性から電話がありました」と言う。「3時に来るそうです」と時間も指定してあったのだけど、どうせいつものパターンだろうとすっかり忘れていた。すると、なんと2時半にレセプションから電話がかかってきた。「面接の人、来ました」えっ?!まだ30分早いのに?!こ~れはイケるかもしれない!私はかなり期待をして階段を上ってレセプションへ。

ソファには細くて小さな女性が座っていて私を見るとにっこり笑った。私が「ハロー」と言うと「ハロー」と彼女も笑って答えた。そして隣には男性がニコニコしながら座っている。ん???お客さんかな???でも今こんな宿泊客いたっけ???まあいいや、と気を取り直して履歴書や卒業した学校の証明書、成績表なんかを見せてもらっていたら・・・・・・ん?ちょっと成績表をよく見てみると・・・EnglishがEとある。EってABCDEのEだよねえ・・・・・・。そしてScienceにいたってはFだよ、F。FってことはFailってことで落第、つまり単位は取れてないってことなんだよね。終了過程でFってことはそれは取得できてないわけだよね?と、成績でかなり気になる点があった。だって全部E、E、F、F、Dってな感じで、一番良い成績がDなのだ。Cすらない。勉強・・・・・・苦手なのかな???うちは別に学歴主義じゃないけどさ、ちょっと・・・ていうかやっぱり気になるよねえ・・・。それに英語がEってのも痛い。うちは英語ができないと困るからである。

まああんまり学歴ばっかり気にしてもしょうがないので違うことを聞いてみた。「家はどこ?うちから近いんですか?どうやって出勤してくるつもりなの?」すると彼女は「ああ、バイクで」と言う。おお、バイクがあるのか、それなら便利だわ。「自分でバイク運転できるのね。便利よね」と言うと「いいえ~、運転なんてできません。彼が」と隣の男性を指差した。彼が、って・・・ああ、彼が運転して彼に乗っけてきてもらうんだ・・・。「・・・そう、ご主人?」「やだ、いいえ」彼女は恥ずかしそうに笑った。「ボーイフレンドです」・・・・・・・・・はあ!?!?ボーイフレンド????面接にカレシ?!んで・・・・・・これからもずっと乗っけてきてもらって乗っけて帰ってもらうつもりなのね???いやーーー・・・それって・・・。私は自分の職場にくらいは自分で来られる人がいいんですけど・・・・・・。っていうか、それって常識よね?!とは言ってもここはモルディブ、私の常識は通じないのはわかっているつもりなんだけどさあ。一人では外でタクシーも拾えないのがここの女性ですから・・・。でもそれじゃあ雨が降ったらきっとこの人来ないわね。

しかも話していても消え入りそうな小さな声でしかしゃべらない。「うちは外国人のお客さんが多いから自信を持って英語で話して対応してくれる人が欲しいんです。英語ではっきり話せますか?」と聞くと「yes」と小さなお返事・・・。や~~~面接に来てくれたのはいいんだけどねえ~。時間も遅れなかったし・・・。でもやっぱり、面接の場に彼氏も一緒にいて座ってるってのはどうでしょう?????

はい、不採用です。じゃないと彼氏も一緒にデスクに座りかねないし。や、マジでありえそうだから。

ほんとに、どこかに仕事できる人いないかな~・・・。

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♪シンギング・コンペティション

モルディブではシンギング・コンペティションなるものが大人気である。そのものずばり、歌のコンテスト。

ローカルの島でもやっているのかどうかはわからないけど、マーレではとてもポピュラーでどの学校でも行われる。そう、これは学校でやる子供のコンテストなのだ。

各学校でコンテストを行った後、選ばれた代表者が集まって大きな大会になり、そのもようはテレビで放映される。毎年(ていうか一年に複数回やってるのかもしれないけどよくわからない)、まず幼稚園のちびっ子からスタートして少しずつ上の学年にいき、全学年の選ばれた子供たちがいっちょうら(死語!)のドレスにMAXお化粧をして歌いまくる一大イベントで、それだけの子供たちを放映するから全日程4~5日かけて全員映すんである。もちろん子供だからみんな楽しく歌えればいいんだけど、一人や二人くらいはキラリと光る子もいてなかなかおもしろい。

さて、うちの子供たちの通っているインターナショナル・スクール、ビラボン・ハイでもシンギング・コンペティションが始まった。先生に「お宅のお子さんは出場しますか?」とひとりずつ聞かれるので娘に「歌のコンテストだって。どうする?」と聞いてみると、「やりたい!」の二つ返事。というわけでエントリーしてもらうことになった。

どれだけ参加するのかと思いきや、娘が仲良くしている子たちはみんな出ないと言うではないか。私はまたてっきりクラスのほとんどが参加するくらいなのかと勝手に思っていた。だって、テレビで見てるとほんとにすごい人数なんだよ!でもまあ、娘本人はやりたいって言うからね。娘は「きらりん☆レボリューション」を見れば「アイドルになりたい」と言い、ラブ&ベリーを見れば「モデルになりたい」と言う、まあ健全に育っている幼稚園児(笑)なので(4歳まで日本で育ってたからねえ)、歌のコンテストもやる気満々なのだ。ちなみに息子のなりたいものは「工事のひと」「電車のひと」、最近は「トミカヒーローレスキューセイバー」で、これまた健全(笑)。息子の組でももちろんシンギング・コンペティションはあるので息子に「やる?」と聞いてみると「やらない」とのこと。まあ、そんなもんでしょう。

先生が「じゃあおうちで歌を選んでくださいね」と言うので「Twinkle Twinkle Little Star」はどうでしょうかと聞くと、「ナーサリー(童謡)じゃない歌で」と言われてしまった。ナーサリーじゃない英語の歌なんてうちの娘歌えないよ?うちでいつもCD聞いて歌ってるのはスピッツだし(これは私のせいだが)。「じゃあ、日本語の歌でもいいですか?」と聞くと「英語かディベヒ語で」と言われてしまった。・・・・・・そんなこと言われてもねえ・・・。先生は明るく「アリエルの歌でもいいし、アラジンの歌もすてきよ」なんて言ってくれたけど、リトル・マーメイドのアリエルの歌はアカペラみたいなやつで難しいし、アラジンなんて「Whole New World」じゃん、ちょっと上級編でしょう・・・。大体インターナショナル・スクールなのになんで母国の歌じゃダメなんだ~と思いつつ、困ってしまった。

そのままずるずると日にちが過ぎてしまい、今朝先生から「今日の夕方4時からリハーサルをしますからCDを持って学校に来てください」と言われてしまった。はて、どうしよう。実はまだ歌を選んでないことを言い、これからCDを買ってきますけど4時には間に合うように学校に来ます、と正直に話すと、先生はビックリ仰天。「わざわざこのためにCDを買わなくてもいいんですよ。おうちにあるもので」と言ってくれて、それはありがたいんだけど、だから英語で娘が歌えるようなのなんてないんだってば。と思いつつ、「そうなんですけどないですから」と言うと先生が突然「ちょっと待ってて」と消え、誰かに相談してきたらしく、戻ってきてから「日本語でもいいですよ」と言ってくれた。

ーーーっていうか、それを早く言ってよ、お富さん~!

そこで急いで家で娘とCDを探してみると・・・あった!トトロのCD!これだよ、これ!これなら娘も歌えるでしょ~!娘も「あ~るこう~♪の歌にする!」と喜んで一緒に学校へと向かった。

体育館に入ってみると、多分娘のクラスの子と思われる子があと二人。えったったの3人?まあ、娘のクラスではってことなんだろうけど、ほんとに私はもっとみんな出るのかと思っていたのだ。最初に一人女の子がディベヒ語で歌い始めるのを聞いていると・・・ちゃんと伴奏だけのCDで歌っている!え~ディベヒCDでも伴奏だけってあるの?ビックリ。ていうか、うちのCDって大丈夫?と見てみると・・・そう、最近のCDはみんなカラオケバージョンついてるんだよねえ~。よかったよかった。

CDを先生に渡し、次は娘の番。ところがカラオケバージョンをかけて聞いてみると、「あ~るこう~♪」で始まる歌、「さんぽ」には子供の声のバックコーラスが入っていて、子供の娘が歌うと一体どれが娘の声なのかわからない。あらららら~。先生が「伴奏だけのはないんですか?」と私に聞くのを見て不安でいっぱいになった娘はステージで上がりに上がってカチコチになっている。「あ、じゃあもうひとつ歌入ってますから、そっちをかけてみてください」と先生に提案、急遽歌を変えてもらうことになった。もう一曲の「となりのトットロ~トット~ロ~♪」もカラオケバージョンがある。おお~ビバ!日本のカラオケ文化!そして体育館に響きわたるトトロの主題歌。「も~りのな~かに~むかしからすんでる~♪」娘も緊張しつつも歌っている。よかったよかった。

おかげでリハーサル(ていうか歌合せ?)は無事に終了。

さて、本番はどうなりますことやら。

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