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パリパリ その2

さて、パリの2日目は朝から美術館に行くと決めていたので、早起きした。朝ごはんは宿泊費込みなのでホテルの1階にあるテーブルとイスが並んでる小さいリビングのような部屋に行った。朝ごはんはバスケットにクロワッサンとバゲットがひとり一個ずつ。それからオレンジジュースとコーヒーか紅茶。でもホテルの人が娘には「ショコラ?」と聞いてくれたので、ココアもあるらしい。娘は喜んでショコラを頼み、あったかいミルクをそそぐだけのココアのパックを持ってきてくれた。私はミルクティー。クロワッサンは絶対そのへんのカフェかパン屋さんで買ってきたと思うんだけど、これがやはりおいしい!外側がパリッと、中がふわふわっとしててバターの香りがふんわり。でもけっこう大きいクロワッサンだから私も娘もこれ一個でお腹いっぱいになってしまい、バゲットは食べなかった。さて、朝ごはんも食べたし出発だ!

まずはパリに来た第一目標である、ダリ美術館から!
あらかじめ地図で見てメトロの駅を確認、ホテルからそんなに遠くないAbbessesという駅へ。
Metro_abbesse
駅から外に出て、そこからサクレ・クールの方角へ歩く。サクレ・クールの方が有名な観光地の教会なので、その案内板は出てるんだけど、ダリ美術館の方向を示すものがまったくない。うーむ。たぶん小さい美術館なのだ。しばらく歩いてみるもちっともわからない。坂道が多くて、上ったり下ったり、静かできれいな町並みなんだけどとにかくわからない。しょうがないので人に聞いてみると、一所懸命英語で右、とか左、とか教えてくれるんだけど、細かい説明になるとフランス語でバーっとの説明になっちゃう。うーんフレンチほんとにわからない(゚ー゚;)
Goto_dali1
歩き回る。
Goto_dali_3
あっちだよ、と教えてもらったそっちに歩くとよくガイドブックに載っているテルトル広場というところに出た。ここの近くのはずらしい。でもさっぱりわからない。テルトル広場は絵描きがいっぱいいて似顔絵を描いてくれるところである。広場だからまわりにぐるっと建物が取り囲んでいて、テラス席の多いカフェやレストランがつらなっている。とにかく人がいっぱいで、いかにも観光客な私と娘を見て絵描きさんが「コンニチハ〜!」とすり寄ってきて、あなたと娘さんの似顔絵を描きますよ、とジェスチャーで訴えてくる。広場にはたっくさんのイーゼルが置いてあってそこにいる絵描きさんの作品がずら〜っと並べられているんだけど、おおこれはうまい!と思う絵が全然ない!逆にこれで50ユーロ?!高!!と驚く作品の方が多い!これなら私ここで座って描こうか?!マジで?!と思いつつ、絵描きさんを断って歩くのが大変。大体、向こうから「描くよ〜描こうよ〜」としつこく言いよってくるおじさんたちがスリランカを思い出させる。スリランカも「これ買って〜」「お金ちょうだい〜」としつこい路上の人が多いんだよねえ。パリもコロンボも変わらないじゃん。
なんて思いつつ、さらに歩いて歩いてやっとダリ美術館を発見!わからないってこれ!思いっきり連なってる建物の一角で、しかも目立たない階段を上ってさらに上がったところだった。
Goto_dali_2
これがその階段。
いやあ〜ここ見つけるだけで、かなり歩いたよ!
Goto_dali_5
さて、念願のダリ美術館。ここはダリのリトグラフや彫刻作品が多いところ。油絵はフロリダのダリ美術館がたぶん一番多くの作品を所有してると思う。でもやっぱりダリ好きには一度は訪れてみたいところだよね。
チケットを買って中へ入る。すぐにおなじみのモチーフの彫像がある。リトグラフも見たことない作品がたくさんある。ダリは自分の気に入ったモチーフが繰り返しかたちを変えてまたは同じかたちで何度も登場するから、シリーズっぽくておもしろい。美術館は入り口は小さかったけれど、中は思ってたよりも広くてしかもなんか「どこに続くんだろう???」って不思議に思う暗い通路が奥に伸びてたりした。
Dali_musium_1
これがその通路。美術館の中に突然ドーンと存在している。この通路は通行禁止になっていて中には入れないようになっている。表から見たんじゃ絶対わからない間取りだなあ。
美術館には必ずと言っていいほどショップがくっついているので、このショップが危険。買っちゃうんだよね。もうどこでも買えるダリの香水まで買っちゃおうかと思ったけど(昔大好きでいつもつけてた)、今回はほんとに欲しいものだけにすることにした。一枚大好きな絵があってそのポスターか絵はがきが欲しかったけど、その絵の商品はなくて残念。そのかわり、画集を1冊買った。中を見て好きな絵がたくさん載っていたし、それで9ユーロ90セントだったからまあ安いよね。よかったよかった。
午前中ダリ美術館を見てまだ午後があったので、そのままルーブルへ向かうことにした。メトロでそんなに遠くないしね。ルーブルは迷うことなかった!当たり前か。もうメトロの駅から「ルーブルはこっち」という表示がずっと付いていて、駅から外に出ることなくルーブルまで行けちゃうんである。駅の名前も「ルーブル美術館」なので、美術館に寄り添って作った駅だよね、きっと。
Louvre_1
ルーブルのエントランス。
それにしてもまあ人が多い。観光客どっさり。自分たちもだけど。あらゆる人種の人たちがいっぺんにいる感じ。それから学校のスクールツアーの子供たち。いいねえ〜こんな子供の頃から遠足でルーブルに来れちゃうんだ。目が肥えるよねえ。
まずチケットを買ってから重たい荷物をクロークに預けて身軽になる。この美術館用に貴重品だけを持って歩けるように小さいバッグを買っておいたんだよね。サイフ、携帯、デジカメを持ってまずどのエリアに行くか決めないとならない。ルーブルは大きく3翼に分かれていて、さらにその翼の中でも地階・一階・二階と展示物がジャンルごとにわけられている。やみくもに歩いても広すぎて見切れない。私はまずサモトラケのニケが見たいので、地図で見てまずDenon翼へ。すると、あったあった、遠くからサモトラケのニケがそびえ立って見えている。
Nike_1
すばらしい!!!ヽ(´▽`)/
ずっと写真や画集でしか見たことがなかったサモトラケのニケ。本物だあ!!!
Nike_2
わーい!
Nike_4
反対側からもわーい!
次に娘がモナリザを見たいと言うのでモナリザはこっち、という矢印について歩く。幸いニケから近い同じ翼なので、途中にある油絵を眺めながら歩いてモナリザを発見。私はモナリザはそんなでもないんだけど、でもまあ本物だ。思ってたよりキャンバスサイズが小さい。他の油絵はもうじゃんじゃん壁に貼ってあるだけでさわれるくらいなのに(もちろん作品に触れるのは禁止)、モナリザはガラスの箱の中に展示されていた。そうだよなあ。知名度が違うもんね。
Monalisa_1
ちょっと遠い。ガラス越しだしね。
でも日本の美術館とは違って、フラッシュをたかなければ自由に作品の写真を撮れるのがこれまた驚き。みんなあちこちで写真を撮っている。私も撮っちゃう。でもなんかちょっといいのかな〜と罪悪感。なのであんまりバシバシ写真を撮らなかった。でも、見て懐かしかったのは日本で石膏像のレプリカが出回っている彫刻たち!学生の頃いーっぱいデッサン描いたよ!!でも本物を見ると石膏像よりも造型がこまかい。石膏像はずいぶんつるんとコピーしてたんだなあと本物を見たからこその発見があった。だって、絶対知ってる顔なのに、頭のヘルメットの彫刻とかは石膏像にはもっとおおざっぱなのしかなかったと思うんだよね。細部はいい加減だったのだ。たくさんの「見覚えある顔」に会ってうれしかった。
さて、次に私が見たかったのは「大工聖ヨセフ」。これはやっぱり学生時代に「火のイメージとふたつの幾何学型を用いて平面構成しなさい」という課題が出たときに、「火のイメージ」でこの絵しか出てこなくて、確か学校の美術の教科書に出てたはずだ、と探して参考にした絵なのだ。この絵のろうそくの炎を見て自分の火のイメージを描いて、講評で一番を取った思い出の作品だったりする。これはRichelieu翼から入ってSully翼の方に回った。
でもその間があんまり広くて長くて娘がすっかり疲れちゃった。私も足のふくらはぎはパンパンだし痛いしものすごく大変だったけど、ここまで来て見れないで帰るのはいやだったのでなんとか歩く。でも娘はグロッキー。もうやだ〜もう歩けない〜と言うのをなだめなだめ途中の絵なんか見ないで駆け足で進んでたんだけど、とうとうもうダメかというとこまで娘の機嫌が悪くなった。仕方ないのでじゃあ帰ろう出口はどっちかな、とくるりと次の壁の向こう側に行ったら、目の前に「大工聖ヨセフ」がかかっていた!
St_johane
おお〜見れた!本物見れた!!感激(≧∇≦)
さて、他にもたくさん見たいけど取りあえずはこれで帰ることにした。出口まで歩くだけでもまだまだあるし、そこからメトロに乗ってホテルまで帰らなきゃならない。メトロの駅からホテルは2分くらいなのでとても良い立地のホテルでよかったよ。でもやっぱり美術館はひとりで来ないと心ゆくまで見られないね。まあでも今回は娘と一緒に見たかった作品は見られたからよかったということで。

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コメント

すばらスィ~!!(≧∇≦)/
さすがパリ!! やっぱり歴史が違いますね。
その中でダリおじさんは相変わらず?ヘンなとこにいたわけですね。ま、しょうがないですな、ダリですから。ナゾの通路もダリらしいですよ、うん。
そしてルーブル。。。これはスゴイ!! 美術品がスゴイのはわかるけど、建物そのものがすばらしい!!じゃありませんか。ニケなんてもう、建物がニケのために存在してます的な、天窓の採光がため息者です。2枚めの写真のアングルがまたいいですよ。翼が素晴らしい。
そして実はいいかげんだった石膏像たちの元祖にも会えたようですが、ガッタメラータでしたっけ? 名前のインパクトだけ覚えてますよ。ヘルメットはマルス像かな? まあ学校にぽこんと置かれてる石膏像じゃ再現力もそんなものなんですかね。ふふ。
最後に大工聖ヨセフさんに会えてよかったですね。なんかルーペンスの絵を見たネルロ少年の気分? 確かに火のイメージがぐっと迫る陰影で、肝心のヨセフさんの顔がいまいちよく見えないんだけど、そこがよいんだろうか。。。ヨセフさんはイエスはんと血のつながりがないせいか、聖書の記述も少なくて、イエスはんが十字架にかけられた時にも、マリアさんは足元で泣いてんだけどヨセフさんはいないんですよね(^_^; なんかそのころにはもう死んでたとか、そもそもマリアと結婚したときからすでにだいぶトシヨリだったとか、さんざんな扱いですよ。ふう。私はこの絵は知らなかったですが、良い作品でよかったです。

ルーブルって写真オッケーなのか。確か模写もオッケーじゃなかった? 街の絵描きさんのレベルにはがっかりしたみたいだけど(^o^;) ルーブルにスケッチブック持ち込んでギャラリーの中で描くのは勇気が要りそう。。。

ああ~私もヨーロッパ行ってみたくなりました。2度チャンスがあって2度とも直前でコケたからその痛手が忌まわしくて、3度目の勇気が出ないんですが、せっかくキリスト教文化にも触れてるので、教会で売られてるメダイをテーマに回ってみたいかも。旅にテーマを設けると楽しさ倍増ですからね(*^^*) しかしルーブルのテーマがヨセフさんって人はたぶん珍しいですよ(^_^; 「

投稿: 辰巳 | 2013年6月 9日 (日) 02時21分

辰巳さん〜!

そうなの、次回に載せようと思ってるんだけど、ルーブルの建物自体もすばらしかった!特に天井絵が!あんな高いところにどうやって描いたんだろう〜って思いながら見ましたよ。ああいうのはやっぱり現地に行かないと見れないしね。それにあまりにも巨大だったり重要な美術品は運び出さないから海外にやってくる「○○展」とかの作品は小さい作品だったり若い頃の作品ばかりだったりして、やはり自分で出かけるしかないんですね。
そう、キリスト教は偶像崇拝バシバシなので絵画や彫刻があれだけ発達したと思います。仏教もね。とにかくジーザス、マリア、天使の多いこと!あれだけ描けば上手くもなるでしょう〜。ヨセフさんは日本語ガイドブックの解説にも「イエスの義父」と説明されていてたまげました。まあ一応マリアは処女だったわけだから義父になるんですね。でもなあ〜なんか不思議。ただ、知識を持って見るとストーリーがわかるのでおもしろいと思います。人だかりができていた2連作の絵で「なんだろう?」と思って題名を見たら「ダビデとゴリアテ」だったので「なるほど〜」と思ったけど、娘は「なにそれ?」な状態でした。ま、うちの子供たちは聖書って言っても「なにそれ?」って聞くので「イスラムのコーランみたいなやつ」と説明したら「ああ〜」って理解してたからちょっと特別かもしれませんが(^^;)このヨセフさんの絵は高校の何年か忘れたけど美術の教科書に載ってましたよ!だから絶対見たことはあるはず。ははは。私も「ああルーベンスの絵が・・・」ってフレーズを思い出してました。ルーブルではネルロな気分、街中では山から出てきたハイジな気分。「建物ばっかで海も山も見えない」んですわ。そしてあの街並みが、ハイジのフランクフルトを思い出させますよ〜。
しかしニケは感動したよ〜。そしてガッタメはどこかに銅像として立っているので、美術館にはないと思います。なんかヨーロッパの町の広場みたいなところに立っている写真を見たことがあるような・・・。それともあれ美術館の庭とかなのかな・・・。石膏像では肩までしかなくてトルソーですが、本物は馬に乗ってる巨大な像でした。マルス、ヴィーナス、シーザーっぽいのいっぱいいたよ!でもほんとにやつらだったのか定かじゃない〜。

投稿: ヒロコ | 2013年6月 9日 (日) 19時39分

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