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やはりキーワードはゲイだった

先日FBにも書いたんだけど、息子が学校で怒られて帰ってきた。

息子を迎えに行ったときに、まずクラスメイトの他の男の子が私を見つけて走りよって来て、「Rくんのママ、今日ねRくん先生にすっごくすっごくすっごく怒られたんだよ」と教えてくれた。本当に3回、very very very,と言った。そして「先生がRくんに”お母さんの電話番号を言いなさい”って言って、Rくんが077634の~って教えたんだよ。電話かかってきた?」と言う。ううん、かかってきてないよ、と言うとそっか、と言ってその子は行ってしまった。何で怒られたんだろう、と思いつつ、息子が来たときに「今日はどうだった?」と聞いてみた。ま、学校から帰ってきたら毎日「どうだった?」って聞くんだけどさ。すると息子は「うん、ふつう」と何も言う気配がない。どうしようかなと迷ったんだけど、「クラスの子からなんか怒られたって聞いたよ?」と聞いてみた。すると息子は「そうなんだよ・・・先生から電話かかってきた?」と同じことを聞いたので、いったいどうしたのか聞いてみた。

なんでも息子の話によると、クラスで文章を書いていて、息子が「TさんはYくんが好きなんだけど、Yくんはゲイだから付き合えないって言いました」というような文章を書いたらしい。そうしたら先生が怒ってお母さんの番号を教えなさい!と言ったから教えたの、と言う。ていうかさ、私の電話番号なんて学校はもちろんわかっているんだよね。スリランカに引っ越してきてから一度も携帯番号を変えたこともない。学校のオフィスにも保健室にも私の番号はあるわけで、わざわざクラスで息子に番号を教えなさい、と言わせることでもない。また、毎日親がサインする連絡帳もあるから、何かあったらそこに書いてもいい。いくらでも連絡をつける方法はあるはずなのに、他のクラスメイトの男の子が私の番号を覚えちゃうほどってことは、よっぽどクラスの中でインパクトのあった出来事にちがいない。息子はしょんぼりして「でもママ、先生と話さなくていいから」と言う。いやー、これ話すでしょう(-_-)大体なにがそんなにいけなかったのかがさっぱりわからん。ゲイがダメだったのか?でも私はゲイは悪いこととは思わないので息子が文章に書いたからと言って怒ることでもない。息子も、「なんで先生があんなに怒ったのかわかんない」と言う。なんか聞いてて私も「え~???」って感じだったので、先生と話をしてみよう、と思った。

そこで今日の朝、学校に子供たちと一緒に行って先生を見つけた。先生も私を見つけてあ、という顔をしたのでやっぱり話があるんだな、と思って聞いてみた。

「金曜日、一体どうしたんですか?」

すると先生は「クラスの中でRくんがYくんはゲイだから付き合えないっていう文を書いたんですよ」と言う。

「はい」

「それでゲイって言葉がどういう意味か知ってるの?って聞いたら、Rくんは”ボーイ ライクス ボーイ”って答えたんです!!」

や、意味ちゃんと合ってるじゃないですか。正しいですよ。

「それで、どうやってそれを知ったの?って聞いたらテレビ、って答えたんです!」

・・・( ̄Д ̄;;いいんじゃない?べつに。ここまで一所懸命聞いてみて、何をそんなに怒ってるのかさっぱりわからん。

すると先生、私をキッとにらんで言った。「一体なんの番組を見てるんですか?!」

私が「gleeじゃないかな?最近私と子供たちで見てるから」と答えると先生は「え?なに?」とわからなかったようなので、説明した。

「gleeっていうアメリカのハイスクールドラマで、gleeクラブの中にひとりゲイの男の子がいるんですよ。その子のことじゃないですか?」と言ったら先生は憤然として「あそう、それならいいけど」と言って歩いて行こうとした。てか、まだ話ぜんぜん終わってないよね?

そこで先生に聞いてみた。「なにをそんなに怒ってるんですか?」すると先生目をカッと開いて言った。

「怒ってないわよ!」と・・・。

それ、怒ってるっていうんじゃん・・・(゚ー゚;

そこで、私も説明をすることにした。

私はゲイを悪いこととは思ってないので偏見を持ってないこと。すると先生は「私だってそうよ!」となぜか鋭い突っ込みを入れる。ほんまかいな・・・( ̄_ ̄;) じゃあなんでそんなに普通にしゃべれないんだよ・・・。この前面談でしゃべったときとは別人のようだよ?そして私とロビちゃんがとても仲良くしてる友達にゲイがいて、家族ぐるみで仲良くしてるからもちろん子供たちも彼と仲良くしてること。するとまたもや先生が「その友達のことをRくんに話したの?!」と聞く。そりゃあ話すでしょう、べつに隠すことでもないし。子供たちが産まれる前からの友達で子供たちにとっては気がついたらもうそこにいたパパとママのお友達だし。彼は笑いながら「いま一番気に入ってるかわいい男の子、みせてあげる~♪」と写メを見せてくれたりするお茶目な友人である。「もちろん、彼がゲイだってことも子供たちは知ってますよ」と私が言うと、先生は「そう、オーケー」と何にオーケーなんだかわからないまま言う。「たとえ生徒があなたと違う価値観や意見を持っていたとしても、そんなにすぐ怒らないで普通に生徒と話をしてほしいんですけど」と言うと、「私は怒ってないわよ!」とまた怒る。「あなたがたとえ怒っていなかったつもりだとしても、うちの息子と私に教えてくれたクラスメイトの子は先生がすごく怒ってた、と受け取っていたから、そういう風に少なくとも2人には見えたんじゃないですか?」と聞くと、「その男の子はだれ?!」とすごい剣幕。私に教えてくれた子が誰か、犯人探しをするのが目的じゃないでしょう。それでなくてもいろんな国からいろんな考え方の生徒が集まってるインターナショナルスクールなんだから、先生という立場なら少なくとも教室内ではニュートラルな立場で子供たちに接してほしいし、同じことを言うにしても物には言い方があると思います、と私が言うと先生は「もちろん、だからオーケーだって言ったじゃないですか!」とわけのわからん答え。本当にオーケーならどうして「その男の子はダレ?!」とか聞くの?オーケーじゃないから聞いてるんじゃん。

そもそも、私の電話番号を聞いて一体何を聞きたかったのか。私に、じゃあこれから子供の前で見るテレビは気をつけます、とでも言ってほしかったのかな。はっきり言って私がなんのテレビを見ようと大きなお世話だ。担任の先生にどうこう言われる筋合いはない。なので先生に「いくら担任の先生でも私が子供たちとなんのテレビを見るかコントロールされたくないんですけど」と言うと、先生はすごい形相で「もちろんよ、そんなつもりじゃないし!」と叫ぶ。でもさ、一番最初にさっき私に聞いたのって「いったいなんのテレビ番組を見てるの?!」だったよねえ。「もちろんそんなつもりじゃないし」とか言いながらじゃあなぜ聞くのだ。

それに、gleeの中には確かにゲイの男の子がメインキャラクターで出てきているんだけど、とても良い表現のされ方をしていると思う。彼はとてもポジティブで、学校の中でも唯一のオープンゲイで、人と違うことを恐れずに自分に正直に生きていて、学校でいじめられても屈さない。このドラマは最初からいじめに屈さない、というメッセージを一環して通していて、でもシビアな課題に暗くならずに明るくポジティブにストーリーを進めている。とっても良いと思う。ミュージカル仕立てなので子供たちは一緒に歌を歌うしダンスもすばらしいし(アメリカのミュージカルってすごいよね)、私も子供たちもとても楽しんで見ている。娘はドラマを見て英語がぐんぐん良くなるし、こういう風に自然にオープンにゲイとか知ることができてすごく良いことだと思う。うちの息子にとっては普通のことだから、学校でも文章に書いたわけで、先生の方がよっぽど過剰反応してると思う。

でも先生は「もう時間がないから」と行ってしまい、それ以上話をしたくなさそうだった。もちろん、朝の忙しいときに行ったから時間がないのはじゅうぶんわかってる。でも今日先生と話した限りでは、どう見ても先生は「ゲイ」に反応して子供たちが「すごくすごくすごく」と感じるほど「怒った」としか取れない。先生キリスト教徒かな。ここのキリスト教徒はカトリックが多いのでゲイはダメなんだよね。聖書によるとゲイはソドム(地獄)に堕ちるんだな。もしかしたら違う観点から怒っていたのかもしれないし、と思って一所懸命先生の話を聞いたけど、どう見ても「Rが授業中にゲイという言葉を使って文章を書いたから」怒ったんだね。しかし親の前では怒ってないフリをするんだね。たぶん先生は私に一緒になって「まあゲイなんて言葉をテレビから覚えるなんて!これからテレビには気をつけないと!大変だわ!」みたいに同意してほしかったのかなあ。先生は「イッツ オーケー」ばっかりで逃げてしまって話にならなかった。もうひとり違う人を入れて(学年主任とか)3人とかで話した方がいいかなあ。でもきっとまた「怒ってない」の一点張りなんだろうなあ。ここの人たち先生でもこうやって嘘つくから困るよ(-_-;)正直にゲイ反対(英語ではホモフォビア、ゲイ恐怖症だね)って言ってくれた方がまだ楽な気がする。きっと自分にそういう偏見があることは隠したいんだね。私が「ゲイべつにいいじゃん」派だってわかったから話そうとしてた話の内容が変更になっちゃって困っちゃったのかな。それにしてもうちの息子、なかなかいい例文作るじゃんね。かあさんはいいと思うぞ。

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コメント

まあまあ(^o^;)人生いろいろありますね。Rくんも「こういう風に反応する人もいる話題」として認識してくれれば今後の糧になるかもしれないなと…
何にしても子どもと性の話題は難しいと思います。ストレートのセックスにしても口に出すのもとんでもないッって文化もあるわけだし、宗教も思いきり絡んでくるし。先生もきっと恥ずかしかったんですよ。すごく動揺したことが「怒ってる」という反応になって…子どもたちもさぞびっくりしたでしょうね。
でも子どもは時に大人がうろたえるようなことを言うわけですから、特に小学校くらいの教師では先生も場数を踏んでいればそこまでうろたえなかったでしょうにねえ(^_^; ま、先生もカンペキなイキモノではないんで、それ以上ゲイについて語るとバクハツするかもしれないんでそっとしといてあげるのが大人の対応かな。

ちなみに私は日本語教師時代に、「せんせい~ わたしはぁ~きのう、トモダチとぉ~カラオケに~いきま…した」なんてたどたどしく報告してくれてた学生がある日突然、「先生、オレさあ」って言ったことに動揺しました(^o^;) いきなり上達し過ぎても先生はオドロキます。

投稿: 辰巳 | 2013年11月11日 (月) 21時29分

辰巳さん〜!

私もそう思いました。人は恥ずかしくて動揺したときと図星を刺されたときにかなり怒りますよね。先生はゲイのことを子供とも親とも話す準備ができてないんだな、とこのたび思いました。宗教ももちろんですが、同じキリスト教なりイスラム教なりでも、やはり先進国の人は子供とわりとオープンに話そうとする人が多いように感じられます。途上国はどうしても保守的になってしまう面があるので、オープンに話す、という習慣がないところが多いですよね。朝先生と話して先生の顔を見ていた限りでは、結構動揺していたのが見て取れたし、その後も迎えに行ったときとか今日とか、先生は私の顔を見ると笑顔がひきつっています。彼女の目の奥に私に対する恐怖を感じます(^^;)私が「もう一度じっくり話し合いましょう」って言ったらどうしよう、と顔に書いてあるのが読めます。辰巳さんのコメントを読んで、確かにこれ以上話し合うと彼女のキャパオーバーでかわいそうな気がしてきました。第一、私がいくら話したところで今から彼女の考え方は変えられないわけで、私ができるのはせめて動揺したときにその焦りを子供たちに「怒る」というかたちでぶつけないでくださいな、ということだけなんですよね。ま、そのへんはちょっとでも伝わったかなあと思いたいので様子を見ることにしました。
それにしてもその日本語が上達した生徒さん、いいですね!「先生、オレさぁ〜」なんて言われたらでもうれしいかもです。生きた日本語、って感じですよね〜。

投稿: ヒロコ | 2013年11月12日 (火) 22時28分

 色んな人がいて世界が回ってるのに、これで怒ってるのはゲイ全員が悪いんじゃないかって何も知らない子供も思ってしまうかもね。ゲイにも良い人もいれば悪い人もいるってことを教えるんならわかるけどさ。
先生は自分の好き嫌いは別にして、子供に接しないとね~。そういう例文出してほしくなかったら、それなりに上手く言えば良いのに。皆の前でそんな事で怒るなんて、インターナショナルスクールなら、そういう世界的な常識をわかったうえで教えてくれないと困るね

投稿: きよこ | 2013年11月13日 (水) 12時35分

きよこさん〜!

そうなんだよね、先生であるなら、せめて教室内にいる間は自分の意見や好みや宗教的観測は横に置いておいてもらわないとねえ。せっかく子供たちが白紙なのにわざわざそこに偏見を植え付けてくれるから困るよね。インターといえどもスリランカ人生徒が半分以上だし、先生にいたっては外国人先生は学年にひとりずついるかいないかって感じだからなあ。外国に住んだことなくて自分の常識だけが常識じゃないって思ってる人少ないと思うんだよね。こことかモルもそうだけど、打たれ弱い人が多いのは経験値の少なさからもくると思うんだ。知識も少ないし経験も少ない。でもきっと一般のスリランカ人に比べたらできる人たちなんだろうなあと思う。やっぱり教育って先生を育てるところからやらないとだね。

投稿: ヒロコ | 2013年11月13日 (水) 17時37分

きつと 先生は痛い所をつつかれたのでしょうね 先生も良い勉強をしたと思いますよ  地球はひろい いろいろな人がいる
自分の視野を広げる事が大事ですね

投稿: ゆい | 2013年11月22日 (金) 18時02分

ゆいさん〜!

もしかしたら先生が一番驚いたのかもしれませんよね。きっと今までこういうことがなかったのかもしれないです。誰でも毎日勉強ですね〜。

投稿: ヒロコ | 2013年11月26日 (火) 16時33分

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