ハウスクローバー一周年記念

ハウスクローバーは昨日10月7日でオープンしてから一年を迎えました!!!

これも応援してくださっている皆様のおかげです。

本当にありがとうございます!!!

思い起こせば、去年の10月7日、初めてのご予約が入ったのでそれに間に合うようにすごいがんばってオープンしたんですね。その記念すべき第一号のお客様は今でも来てくださっています。モルディブでビジネスをしているので一年に何回も外国からいらっしゃって、そのたびにうちに宿泊してくださいます。ありがたいですね。

でも、子供を見ていると一年ってあっという間なんですが、ハウスクローバーはと言うと・・・いやあ~・・・長かった・・・・・・ですね。なんかもう2~3年くらい経ってるような気がしますよ。正直思い出したくないこともあります。配電工事をなかなかやってくれなくて毎日電力公社に通ってお願いだから早く電気を通してくれ~と泣いたこともありました。インドネシアから買って送った備品(電気のガラスカバーとか)の箱を開けたら買ったのと違う安物の商品が入っていたりもありましたっけ・・・。それでもオープンにこぎつけてなんとかここまでやってこれたのも、皆様のおかげです!!!本当に恵まれていると思います。

そして昨日、ささやかながらパーティーをしました。ビルの屋上は私たちの賃貸に含まれていないのですが、ビルのオーナーが「使いたいときはいつでも言って」と言ってくれていたので屋上でパーティーをしたいと話したら快く使わせてくれました。おばさん、おじさん、ありがとう!なんと記念すべき昨日は満室だったので、現在宿泊していただいているお客様全員をご招待して屋上に準備をしました。ケーキも買ってこようねと子供達と話していたら、レセプショニストのナワーズが「私がケーキを持って行きます」と言うので、「じゃあ買ってきたら値段教えて。お金渡すから」と言うと、「いりません。ケーキは私が持っていきます」とゆずらない。そして持って来てくれたケーキがこちら。

Hc_cake_2 スゴイ!!!ハウスクローバーケーキ!!!ロゴマークがしっかり書いてあって感激o(*^▽^*)o

良い従業員に恵まれてます!!!ナワーズありがとう!!!

Cake_cut_2 そしてそのケーキにザックリナイフを刺しているのがうちの息子。ドシュッ!と効果音付きです。

大好きなチョコケーキに娘も満面の笑み。

Fukan_1_2 屋上はさらにはしごで上に上れるテラスみたいな所があり、その場所から俯瞰でパーティーのもようを撮ったのがこちら。なんかパーティー!って感じでしょ。

Fukan_2 これも上からの一枚。夜は風があって屋上は涼しくて気持ちよかったです♪

パーティーも楽しくできて、とても幸せでした。これからもできることをひとつずつやっていきますので、皆様どうぞよろしくお願いいたします!

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ハウスクローバーサイト復活!

皆様、大変お騒がせしておりましたが、ハウスクローバーサイトが復旧いたしました。

昨日復旧はしていたそうなのですが、私のPCから確認しようとしてもアクセスすることができなかったので大事を取って報告を待っておりました。

すっかり元通りになっておりますので、ぜひ皆様、ハウスクローバーサイトへお越しください。

www.houseclover.com

です。

これからもよろしくお願いいたします。

ヒロコ

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ハウスクローバーサイトハッキングのおしらせ

昨日、私とロビちゃんが経営していますゲストハウス、ハウスクローバーのウェブサイトがハッキングされていることがわかりました。

画面は真っ黒で黄緑色のサソリが真ん中にバーン!といてKSAと書かれています。KSAというのは普通キングダム・オブ・サウジアラビアのことですが、まあこんなのはどこの誰でも書けますからなんともいえません。

モルディブの知人に依頼して作成してもらったサイトですが、アメリカのサーバーを使っており、話によるとそのサーバーがメンテナンスをしようとしてセキュリティを変えた瞬間にハッキングされたらしいということです。彼はマーレの他の会社のサイトも多数作成していて、もちろんその中の同じサーバーを使っているところが同じようにいくつもハッキングされているそうです。

つまり彼は今自分の手がけたあちこちのサイトの復旧作業に追われているわけで・・・私たち、ハウスクローバーのサイト復旧もいつになるかしばらくわかりません。

多大なご迷惑をおかけしておりますが今しばらくお待ちいただければと思います。

また、そのサイトにアクセスするともしかしたらウィルス感染の恐れがあるとのありがたきご助言をいただいたので、こちらで復旧のお知らせをするまではアクセスしないでいただければと思います。ちなみに私はその助言をいただくまでに何度もアクセスして見に行っておりました・・・。アホです・・・。ちょっとPCが心配です。

それにしても本当に迷惑ですね!そして自分で復旧作業ができればいいんですけどね。ふがいなくてスミマセン。

サイトにアクセスしたいと思ってくださっていた方、

ご連絡はメールでinfo@houseclover.comまでどうぞ!

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閑古鳥から青い鳥

今月始めは実は売り上げ最悪のスタートだった。

ずっとガラガラ・・・。一日でよくても5部屋とか、とても静かな日々が続いていた。

うちはもともと予約でびっしりというよりは電話で「明日(もしくは今日)部屋ある?」という感じでお客様がいらっしゃることが多いのでその日の終わりになってみてあ~今日は少なかったな~というような現状なのよね。

それからリゾートで働くスタッフがうちに泊まりに来てくれるときはリゾートから(つまりは会社から)予約が入ってくるんだけど、いつもはこのリゾートスタッフがうちの一番のお得意様なのに彼らがさっぱり来ないのだ、リゾートが結構忙しくてマーレに来てるヒマがないとのこと。あららららら・・・世界的不況なんじゃなかったっけ・・・。まあリゾートの元気がいいことはモルディブにとって良いことだよね。

でもそんなわけでうちは閑古鳥。で、ちょっとでもお客様が少なくなるとすぐに心配になるロビちゃん。「どうしてお客さん来ないかな・・・」「僕たちマーケティングができてないからかな・・・」「もうこのまま人が来なくなっちゃったらどうしよう・・・」そして私は伝染。「ぎゃ~~~!ロビちゃん、でっかい看板作ろうよ~!」←単純(笑)。「空港とマーレの連絡ドーニ(船)に看板出そう~!」と二人で不安のあおり大会。特にお客様が少ないと実質的にすることも減るので暇になるんだよね。で、考える時間がどっと増える。

でも今月の11日にグループでの予約が入っているのでそれを目指して「でも11日にはお客さん来るからそれまでがんばろう」と、なんとか不安な日々をやり過ごしてきた。そしてそれまですっごくヒマなのに・・・なんと、予約がどんどん入ってきてしかも予約の日が11日なのだ!!!いろんな関係ない場所から電話やメールが来て、それがこれでもかと全部11日。なんで?なんでみんな11日なの?!11日って何かあるの???って、別になんでもないフツーの日なんだけど11日ばかりがなぜか予約でいっぱいになっていった。

もともとお客様が来るのには波があるのはわかっていた。うちは実家が商売をやっていて、田舎の私鉄沿線の個人商店だけど、どういうわけかお客さんってのは固まってやってくるのだ。来ないときはだーれも来ない。そして来るときはなぜかドバッと同じ日や時間に重なったりする。ただの店でもそうなんだから、ホテルはもっとだろうと思ってはいたけど(祝日とかシーズンとかあるからね)、それにしても今月の11日はスゴイ。もう電話を受けてるロビちゃんがくるりと振り向いて「また11日だよ・・・」とつぶやき、グループは同じフロアで、とかリピーターの方はリクエストの部屋がもうあったり、とかでなんとかひとつずつ部屋を埋めていき、とうとうあと一部屋しか残ってないというところまできた。これが10日。

「怖いから、全部の部屋を埋めるのはよそう」とのロビちゃんの言葉に基づき、後一部屋を残したまま朝からお客様がどんどん到着してきた。私たちが一緒に働いていたリゾートのマネージャーが「ハウスクローバーを面接会場に使わせてもらってもいいかしら」と打診が来たのも11日。うちは各フロアに4部屋と、共同のエリアがあるので部屋から出ると大きなリビングルームがあり、そこで募集している従業員の面接をしてもいいかということだったので、どうぞどうぞと好きに使っていただくことにした。他のお客様が泊まっていて部屋を出たらいきなり面接してたらちょっとビックリしちゃうなーと思っていたけど、その面接官(つまりはリゾートのスタッフ)が宿泊してくれるので彼らが泊まっているフロアで面接すれば他のお客様を驚かせることもなく、しかもうちも宿泊までしていただけるので一石二鳥。かくして、11日はグラウンドフロアのエレベーターホールの壁に「○○リゾートインタビューは6階」との張り紙までされた。うーんなんかにぎやかだ。

さすがに私もなるべくレセプションを手伝いながらバタバタしていたら、面接の順番を待つ子たちがレセプションのソファで静かに座っていてなーんかこっちまで緊張ー!女の子が二人座っているのを見てロビちゃんも「右の子はできそうだけど左の子は面接通らなそうだね」とか言うから余計に緊張ー!そうそう、でも面接の第一印象って大事だよね。なーんて面接官でもないのにちらちら見ちゃったりして、向こうも私がかかってきた電話に応対してるのをじーーーっと聞き耳立ててたりしててなんだか妙にドキドキした。

そして11日の団体グループ様も無事到着、ホッと一息ついてロビちゃんと片付けをしたり明日の準備をしたりしながら色々確認して、私はロビちゃんより一足先にベッドに入った。それが夜中の1時。

そうしたらなんと!夜中の2時半過ぎに電話がかかってきた!「あ、俺、デイビッドだけど、もうすぐ着くからドア開けてね」えええええ~~~~!!!???デイビッド???!!!あなたの予約は明日、12日ですケド???!!!彼はリゾートで働いているスタッフで、もううちに何度も宿泊してくれているし、とってもいい人でロビちゃんも私も大事にしているお客様なのだ!電話口のロビちゃんの狼狽に気づいたデイビッド。もちろん彼も超ーーー不安に!!!「えっ??!!も、もしかして、部屋ないのっ?!」 そりゃそうだよね。夜中の2時半だよ・・・。彼の予約はもちろんリゾートの人事部からきちんとFAXをもらってあってコンファームもしてあるけど、でもそのFAXでは予約の到着日が12日になってたんだよね。だからうちでは12日泊でお部屋を取ってあるんだけど、それは11日が午前0時で終わった後の2時半過ぎで、それを到着日12日って書いちゃったらしいんだね。いくら午前0時を過ぎて日付が変わっても、これは11日泊になるのに、リゾートだってホテリアーなんだからそこ間違えちゃ困るよ~っ!!!基本だヨ。

荷物を持ってめっちゃ不安顔のデイビッドは目の前に。さあどうしよう???と思っていたら・・・そう!そういえばロビちゃんが「全部の部屋を埋めるのはやめとこう」と言ってとっておいた部屋があったのだ!!!!!私は「せっかく売れる部屋があるのにわざわざ入れないなんて(実際電話で数件聞かれたけど満室ですとお断りまでしてた)もったいない!」と私は内心 思っていたのだけど、こういうことだったのかー!ロビちゃんはいつも「誰か来たら困る」と言っていたんだよね。そして飛び込みじゃなくて、ほんとにこういう手違いがあって「予約してあるはずだ」と思って来るお客様がいるんだよね。

しかも完璧主義のロビちゃんはその最後の一部屋をきちんと掃除して万全準備しておいたのだ。だから後はもう部屋に入るだけ。デイビッドとロビちゃん、「危ねー!!!も、満室だったんだけど、部屋とっておいたんだよ」と夜中の2時半に二人で喜び、デイビッドも「や~も~どの部屋でもいい!!!寝させて~!」とにっこり最後の部屋へ。

かくしてハウスクローバーは久しぶりに満室の日を迎えたのでした。

そして12日の朝、出発予定だったお客様が何人も「やっぱり今日出発しないから宿泊延長して」と・・・・・・。これがほんとのうれしい悲鳴?!なんか、ブロックで色分けした部屋割り表を見ると、テトリスっぽいよ!

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従業員ナヤン

先日従業員Mの話をここに書いたので今度は違う従業員の話。

まだうちがホテルをオープンしていない頃、オープンに向けて毎日それはそれはたくさんの作業があった。で、ロビちゃんは近所にあるレンタル工具屋さんから毎日いろんな工具を借りていた。電動ドリルとか電ノコとか。いつも工具を借りに行っていたので工具屋さんで働いているバングラデッシュ人が「何をやってるのか」と聞いてきて、ロビちゃんがゲストハウスをオープンすることを話すと、彼が自分の弟を使ってやってほしいと言ってうちに連れてきたのだ。それがナヤン。

実際、本当に弟なのか、いとこなのか、親戚なのか、はたまたただの友達なのかはわからないんだけど、彼が言うには、弟だか甥っ子なのらしい。ナヤンはそのときモルディブに来てまだ一週間くらいで、ディベヒ語はもちろん英語もまったくわからなかった。多分外国に来たのも初めてなのだ。年は18~19歳くらい。お兄さんはディベヒ語がしゃべれるのでお兄さんとロビちゃんがディベヒでしゃべっているのを、口を開けてぽかーんと眺めていた。

一目見てすぐに悪い子ではないことは明らかだったので、スタッフは確かに必要だし、私もロビちゃんもいろんな人に採用してもらって仕事をしてきたからなるべく自分たちもそういう、チャンスをあげられる人でありたい、そう思ってその日に採用することに決めた。ある意味まだ何も知らない、真面目そうな子だからこれから教えれば大丈夫かもしれない。ということでロビちゃんが一からハウスキーピングを教えることになった。

しかして、このナヤンは大変だった。だって言葉が全然通じないんだもん。私たちにバングラデッシュ語ができるわけがない。そしてナヤンは来たばかり、ディベヒができないのは当たり前だけど、英語もABCすらわからない。英語教育なんて受けたことがないのだ。

部屋の中の掃除の仕方をロビちゃんがまさに手取り足取り毎日毎日教えたが、昨日言ったことがまた今日もできない。言っても言っても伝わらない。うっかりミスがいっぱいでうっかりというよりは頭に入っている項目の方が少ないんだな、という感じの大変さだった。私とロビちゃんは何度も夜寝る前に話し合った。

「やっぱりナヤンはちょっと・・・なんていうの、頭のネジが足りない子なのかなあ」

「今日も昨日教えたばっかりのことができてなかったよ。頭にきたよ」

「うーん・・・覚えられないのかなあ。それとも言われてるときに英語やディベヒが理解できなくてそもそも何を言われてるのかまだわかってないのかなあ」

二人で毎回すごく悩んだ。何度も「もうダメだ。クビにしようか」とも話合った。でも、彼はとても真面目で毎朝遅刻せずに必ず早くやってくるし、とにかく一所懸命働いている。言葉がわからないから文句も言えないんだろうけど、何も文句を言わずに言われたことを必死にやっている。それは仕事をする姿として好感が持てるので、いつもロビちゃんが「でも最初からできる人はいないからねえ。僕だって最初は英語もドイツ語もわからなかったし仕事もいっぱい間違えたよ」とフォローし、私も「確かにがんばってるよね」と同意してクビにせずに様子を見てきた。

そんなこんなで数ヶ月。

だんだん言葉を覚えてうちで必要なディベヒ&英語の単語がわかるようになってきた。それから朝一番には「グッドモーニング」とあいさつをすること、制服として渡してあるポロシャツは毎日洗うこと、自分も毎日シャワーを浴びてお客様の前に出ても平気なように清潔しておくこと、など生活の面でも色々教えてきた。じゃないと本当に何も知らないのだ。ナヤンはバングラデシュの人たちが固まって一緒に住んでいるアパートで雑魚寝しているので油断すると制服が臭くなる。どうしてだろうと思っていたらある日、気が付いた。そう、きっと洗濯機なんてないところで、手で洗っているからなのだ。もちろんそれでは汚れは落ちきらないので、臭いがしてくるんである。それに気が付いてからはうちで仕事が終わったらうちで自分の服に着替えて、制服をうちの洗濯機で洗って干してから帰るようにさせた。それなら次の日きれいな制服を着られるからね。また、バングラデシュの家には冷蔵庫もなかったのだろう、冷蔵庫と冷凍庫の区別が付いてなくて何でも冷凍庫に入れちゃったり(この前はケチャップが凍ってた)、シフト表を作って渡してもシフト表の見方がわからず休みの日も出勤してきてたりしていた(これは説明しなかった私が悪いよね)。でもそんなナヤンもいろんなことがわかるようになってきた。

たとえば、「明日休みだからね」と言っても「明日、いそがしい。やすみ、なし」なんて自分で言うようになった!最初の頃はロビちゃんがずっとついて回って何でも一緒にやっていたけど、今ではお客様がチェックアウトした後の部屋を、次のお客様を入れられる状態にまで一人で掃除できるようになった。何よりも!顔が変わった!最初の頃は目がぼんやりしていて口がポカンと半開きだった。ほんとに大丈夫かな~・・・って表情をしていたのだ。それが、いまや目がしっかりしてきて、口はもう開いてないし顔全体がしまってきた。スゴイ、スゴイねえ。精神がここまで顔を変えるんだねえ。朝来るとちゃんと私に「グッドモーニング」と言うようになった。自分から積極的にお客様の荷物を運んだりできるようになった。ものすごい成長した!!!

そしてこんなナヤンを見て、突然お兄さんが「自分もここで働かせてくれ」と言いにうちにやってきた!これにはビックリした!実はモルディブは外国人労働者を安い賃金でこき使っているところが多く、つまりはモルディブ人がやりたがらないような、昔流行った3Kの仕事を休みなしでやらせているんである。うちが頼んでいるランドリーの業者で働くバングラデシュ人も、5年間休み一日もナシ!なんていうひどい労働条件の元で働いているのだ。それでも、自国で仕事を探すよりずっといいのらしいからなんとも悲しい。

うちはナヤンにもきちんと一ヶ月に四日休みをあげているし、給料も他のバングラデシュ人の給料よりずっといい。ハウスキーピングの仕事はガテンワークなのでそれに見合った給料をちゃんとあげよう、と最初からロビちゃんと決めていたのだ。そんなナヤンを見て、お兄さんはレンタル工具屋で働くよりもうちで働きたい!と言い出したのだ。ロビちゃんは困ってしまって「そんなに人ばかり増やせないし、同じ家族の人間を二人雇うのもできないから、ナヤンがうちにいるならお兄さんは雇えないし、お兄さんが仕事をやりたいならナヤンが辞めるしかない」と言ったのだ。そうしたら、なんとナヤンが「いやだ、やめたくない。ここではたらく。お兄さん、ダメ」と自分でロビちゃんに言ったのだ。これにも驚いた。だって連れて来られたときは一言も話せず、ただお兄さんに連れて来られるままにやってきてうちで仕事を始めたってのに、今はちゃんと自分で「自分がここで働きたいからお兄さんはダメ」と主張できるようにまでなったのだ。本当に成長したね。

このとき実はナヤンというのが彼の名前ではなくてファミリーネームだったことがわかった。ナヤンというのがかわいらしいからてっきり名前だと思って呼んでいたんだけど実はファミリーネームだったので、どうやら日本で言う「タカハシ!」みたいな感じだったのかもしれない。で、名前の方はもっともっと女の子みたいにかわいらしい名前だった。そっちで呼んでもよかったね。

今日、ナヤンはうちの給料で買ったという自分の携帯電話を私に見せてくれた。ナヤンはもちろん携帯なんて持っていなかった。私が持ってるような、電話とメールができればいいや、なんてやつではなくてすっごくかっこいい新しい機種の携帯だった。「これ、200ドル。自分の、200ドル」と輝くような笑顔で私に携帯を見せてくれた。「買ったの?よかったねえ」と言ったら「イエス!」と大事そうに携帯を抱えて音楽を聴きながら帰って行った。最近はタコ部屋に戻りたくないらしく、うちで何かやる事を見つけては残業していつまでも仕事をして、ロビちゃんに「がんばりすぎちゃダメだから、もう帰りなさい!」と怒られている。

一人はダメでクビにしたけど、一人は良い従業員に育った・・・。最近ロビちゃんと「あきらめないでよかったよね」と話していて、そんなときなんだか日本昔話のばあさんとじいさんになったような気分になるよ。でも、良い人材は宝だね。

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従業員M

うちの従業員にMというモルディブ人のレセプショニストがいる。

うちがオープンして最初の募集にやってきた人なので結構長くレセプションをやってくれている。彼はでもどちらかというとオフィス事務ができる人であまりレセプションという感じではなかった。というのも、英語がひとりよがりで自分の言いたいことだけバーっと言い、人の話はあんまり聞こえてないんである。そしてお客さまが来ると軽くパニクっちゃうんである。でもまあ、毎日レセプションをやってくれていた。

しかし、私から見るとどうにも仕事態度に問題があるのだ。まず、レセプションにいる時間帯にしょっちゅう席を立って後ろのベランダでタバコを吸う。そしてお客様用の無料コーヒーをお客様用のテーブルに座って飲んでいる。それもしょっちゅう。もちろんソファに座って新聞も読んじゃう。あんた仕事中じゃないっけ?と思うくらいくつろいじゃってるんである。

また彼は夜の11時半まで仕事なので夕方に二時間、休憩を入れてあるんだけど、これが時間ぴったりには戻ってこなくてグズグズである。しかも仕事自体も、誰かがチェックアウトでお支払いをするときにわざわざ私とロビちゃんを内線電話で呼んでいたのだ。一度なんかは私がはるばる呼ばれたから日本人のお客様がお支払いなのかと思って慌てて行ったらモルディブ人のお客様でビックリした!なんで私を呼ぶんだ?!と思い、その場はお会計をしてから彼に「なんで自分でやらないの?そのためのレセプションでしょ?」と言ったら逆に向こうがビックリ、そしてまあそれからは私もロビちゃんも呼ばずに自分でやるようになった。

モルディブ人は親がしつけというものをあまりしないで育ててしまうのが多くて、自分でしっかりやらなきゃという状況に置かれた事が少なく、しかも甘やかされてきてるのでとても打たれ弱いんである。なので私が何か言うと驚き&大激怒なんである。多分女性の上司に何か言われるということも少ないんだと思う。

あまりに目にあまったのでスタッフミミーティングを開いてまずレセプションでの態度を話した。制服を着たままデューティー中にレセプションのすぐ後ろのベランダでタバコを吸うのは非常識なこと。従業員だからテーブル席にもソファにも座らない。コーヒーは飲んでもいいけど奥でなるべく見えないように飲むこと。そしてこれからはレセプションフロアは禁煙にするのでどうしも吸いたくなったら他の誰かに言ってレセプションをカバーしてもらって下まで降りて外で吸うこと、と話した。すると予想通り、彼は大激怒!

「俺たちスモーカーは吸わなきゃならないんだ!吸う場所を提供するのは職場として当然だろう!」

「だから外で吸っていいって言ってます」

「そんな、いつも誰かに頼めないだろ!!」

「じゃあ一体どれくらい吸ってるの?」

「・・・20分に一本」

「は!?」そんなに休憩してんのか、いつも!「まあ、どうしても我慢できなくなるまでがんばってください。大体、どこのホテルに行ってもレセプションエリアで従業員が制服のままタバコを吸ってるところなんてありませんよ。あなたは今までラッキーでしたね」

「俺はすごい若い頃から吸ってるんだ!急にやめられないんだよ!!」

「あなたが何歳から吸っているのかは関係ありません。私たちに関係あるのはあなたがどこで吸うか、です。うちのレセプションはスタッフカフェテリアじゃありません。あなたがコーヒーを飲んでタバコを吸って新聞を読んでくつろぐためにあるんじゃないんです。オン デューティということは仕事をするためにオンにするんです。勤務中は仕事をしてください。そのために二時間休憩時間があるんですから」

彼はものすごく怒ってそれからは口もきかずにだんまり。他の従業員はシーン。

「はい、ではとにかく今日から5階は禁煙です。うちはホテルです。ゲスト・ファースト、でみなさんお願いします。ではスタッフミーティングはこれで終わりです」

実はこのミーティングの少し前、支払いをすませたお客様のクレジットカードを、彼がお客様に返し忘れた、という出来事があった。彼は機械に差し込んであるカードに二時間くらいまったく気が付かず、気が付いてからもすぐに私たちに連絡もせず、ロビちゃんがレセプションに上がっていったときにやっと「これゲストが忘れていったよ」と教えたのだ。ロビちゃんは真っ青!だってそのお客様は今日は国際線に乗って帰るのだ。「いつ?!何時に出て行ったの?!」「え、えーと・・・2時間くらい前・・・かな?でも平気でしょ、リゾートに送れば」「はあ???!」

このお客様はリゾートに来たんじゃなくて違う国からビジネスで来ていてうちにもう何回も泊まってくださっているリピーターさんなんである。レセプショニストなのにあんなに何回も来ているあのお客様を覚えてないわけ???しかも勝手にリゾートに行くだろうと決め付けてそのリゾートに送りつければいいと言うのだ。しかし、ただの忘れ物じゃない。クレジットカードだ!これは人のお金だ!口座だよ?!

いつもは私がこの彼の仕事態度に対して怒っているとロビちゃんが「まあまあ、彼もちゃんとやってる部分もあるから」と言っていた。確かに彼は書類面ではきちんとさまざまなことをやってくれていた。でもこのときはさすがにロビちゃんも怒った。

「なんで気が付いたときにもっと早く言わないんだよ!?国際線に乗るんだから(国際線は2時間前に空港に行くから)早く言ってくれれば追いかけられたのに!!!」

すると彼は「あのお客さんがすごい急いでて俺をせかすから俺も慌ててお会計したし、第一彼が自分でカードを取らずに忘れて行ったんだ!彼の自分の責任だよ!」と言い訳してきた。でも、でもである。クレジットカードでお支払いしていただいたお客様にカードをお返ししたかどうか確認するのはレセプションの責任である。これにはいつもかばっていたロビちゃんもさすがに「・・・・・・(怒)!」となったのだ。そんなこともあったので、禁煙の件で彼が「それなら辞める!」と言い出しても仕方がない、と私もロビちゃんも思っていた。

レセプションフロア禁煙制度を始めてからも彼は意外にも黙って仕事をしていた。ところがおととい、休憩時間に休憩に行ったまま戻ってこないんである。実は以前にも二回、休憩に行ってそのまま仕事に戻って来なかったことが二回あったので、そのつど、とにかく仕事に戻って来られないなら電話連絡をするように言ったのである。で、またである。「さっき電話あって10分遅れるって言ってたよ」とロビちゃん。時計を見る。彼の勤務時間から1時間以上経っている。やれやれ、と私は彼の携帯に電話した。

「あのね、何時に来るの?」

「あ、今日はもう行かない」と彼。はーーー?!なんじゃそりゃ?!

「じゃあ何で電話しないの!」

「さっき電話して言ったよ」

「あなたは10分って言ったでしょう。今何分経ってるのよ」

「だって、子供が病気なんだよ。それも言ったよ」

「それはかまいません。それなら今日はもう無理だと思ったときにもう一回電話してくれないと」

「今しゃべってる時間ないんだって、ははは」と彼は笑って電話をブチっと切った。

私も何かがブチっと切れた。もう一回電話。

「私あなたに話してる最中なんだけどなんで電話を切るの?!」

「だから話してる時間なんてないんだってば」とまたブチ。

私は自分の携帯をドガーン!!!と投げた。幸い壊れなかったので拾ってメールした。

「あなたは話し方も知らなければ態度もなってません。もう明日から来ないでください。クビです」と書いて(来ないでというのをDONTと大文字で)送りつけた。そしてロビちゃんに電話。

「ロビちゃん、Mはクビにしました」

「はいよ」

仏の顔も三度まで、そして私は仏でもないのに三度目まで我慢した。十分すぎだ!

そして頭を冷やしながらレセプションにいるとMがすっとんで来た。

「Mr.(ロビちゃんのこと)はどこ?」

「彼と話しても何も変わりませんよ」

「いいんだ、俺はただ給料をもらいに来ただけだから」

「あら、仕事には来られないのにお金はすぐに取りに来れるのね。病気の子供は今どうしてるの?」

「そうだよ、だから言ってるだろ?子供が病気で来られないだけなんだ!」

「あなたも知ってるように私も子供が二人いるんだからわかります。子供が病気になって身動き取れなくなるのはしょうがない。でも、電話一本できるでしょ?それを言ってるんです。来られないならたった一本の電話連絡をしてくださいと」

「電話なんかできないよ、子供が病気で!」

「じゃあ電話一本もできない状態で今その子どうしてるの?!あなたここにお金取りに来て、どうするの?」もちろん、この人奥さんも家にいる。奥さんが見てるからここに来られるわけだよね。

「と、とにかく俺は給料もらえばいいから!」

「どうぞ、お金もらってさっさとお帰りください」

彼は下の住居の階に行ってロビちゃんからその日までのお給料をもらって帰って行った。

別になーんにも特別なこと言ってるつもりもない、まったくの仕事の基本なんだけどできてなさすぎだよねえ。いつもうちのメインテナンスを手伝ってくれているロビちゃんの親戚が「あれ?Mどうしていないの?」と言うのでことのあらましを説明した。すると彼は「たとえばさ、サッカーの試合があるだろ?」え?サッカー?「もうそれは一生に一回くらいのどうしても見たい試合だから、仕事があってもたとえばヒロコみたいに女性はサッカー見ないから仕事変わってもらうだろ?」は?変わってもらっちゃうの?女だから?「で試合見た後”あ~疲れたな~今日は仕事もう戻れないかな”って思っても電話すればいいんだよな、なんでそれができないんだろ」って、あーた!!!それ自体もうぜんっぜんダメっすよ?!?!?!「電話すればいいのにな」じゃなくて、最初っから間違ってるよ、もう???サッカーの試合って一生に一回が何回あるんだ?!っていうか仕事変わってもらってサッカー見に行っちゃダメだろー?!?!?

教訓ー!差別だなんだと言われようとも、もうモ人は雇いませーん!

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伝染パニック

私が夜レセプションに座っていたとき、新しくオープンするリゾートへスタッフとして行くお客様が二人、いらっしゃった。国際便でマーレに夜到着したのでうちで宿泊して翌日の早朝にリゾートに出発するのだ。うちに到着したのが11時過ぎだったので早朝の出発まで4~5時間くらいしか寝られない。

ロビちゃんがお部屋にご案内して私がPCに入力していたら女性のお客様がすぐにレセプションに降りてきた。

「I need your help!」(助けてほしいの!)

どうしたんだろう?と思って聞いてみると、「メイク道具を置いてきちゃったの!どうしよう!今からどこかで探せないかしら!?」と必死な様子。

「メイク道具ですか?」でももう11時半近く。いくら遅くまでお店がやっているマーレでも、もうみんな閉まっている。「もう買えるお店はないですが・・・」

すると彼女、かなり取り乱し「あああ~!今まで忘れたことなんてなかったのに!どうしよう!シンガポールから送ってもらったらどれくらいで届くかしら?!」

ふむ・・・シンガポールから荷物を郵送・・・したことないし聞いたことないからまったく見当がつかない。日本からだときっちり一週間で届くんだけど・・・。

「それなら、必要なものを書いてリストにしていただいて、明日私がマーレで買ってリゾートへお送りしましょうか?その方が早いと思います。ブランドとかおわかりになりますか?」

「そう?それできるかしら?ちょっと待って・・・」彼女はペンと紙を取ってからまたしばらく考え始めた。「でもいっぱいあるから・・・」

「そんなにたくさんですか?」

「そうよ、だって私それを教えに来たんだから」

「え!」

そう、彼女は新しいリゾートがオープンする、そのオープニングスタッフに身だしなみ&メイクを教えに来た先生だったのだ!!!

「え~~~!!!それじゃあこれ、こういう」私は手でよくメイクさんが持っているような3段に開くメイクボックスを開ける仕草をして見せた。「こういうボックスにいっぱいある・・・!」

「そう!それを家に置いてきちゃったのよ~!!!あ~~~なんてバカなのかしら!!!今まで一度もこんなことしたことないのよ!ほんとにバカだわ!!!」

彼女はすっかりパニックである。確かに、商売道具を置いてきちゃったんだもんね・・・。そして彼女はリゾートに一週間ほど滞在してみんなに教えたらまたシンガポールに帰るのだそうなので、つまりはこの短期間に商売道具がなかったらお話しにならないのである。

「キャ~~~~!ど、どうしよう!?」パニックとは移るものである。私もパニーーック!!なんでまたそんな大事なものを~!!!

そこにロビちゃんがやってきた。「どうしたの?」

「あのね、シンガポールから荷物送ったらどれくらいで届くのかなっ?!」

「エアメイルの速達で送れば次の日には来るよ。何回もやったことあるから確かだよ」

「そうなの!?」彼女は大喜び!「ごめんなさい、ちょっとインターネットやらせてもらってもいい?友達にメールしてすぐ明日送るように頼むわ!!!」

そしてレセプションのPCで焦りまくってメールを打った。それからふと、私に「あなた!あなたファンデーション持ってる?!」と突然聞いた。

「は、はい、一応持ってますけど・・・」

「それ、それなんとかお借りできないかしら」

「私のファンデーションは日本から引越してきたときに買って持ってきたものだからもう一年以上前のものなんですよ。しかもここに来ると日焼けしてしまって色が合わなくなるので全然使ってないんです。だから品質がいいかどうか・・・」実は私は以前ファンデーションをずっと使わないでカビさせたことがあるのだ。ところが彼女。最後の「品質」のところはまったく気に留めなかった。

「使ってないの?!じゃあ私それをあなたから買うわ!」

うぇえええええ~!あんな使いかけをですか~~~?!私はボトルに入ったリキッドを使っていて、まあ一応指は突っ込まずにヘラで取って使ってたけど・・・(前回は指の雑菌でカビが生えたらしいから)。

「あと、シャンプーはある?それから・・・メイククレンジング!歯ブラシも!」

要するに・・・それ系のものをまとめたバッグを置いてきちゃったんですね・・・。それは女子として確かに大変です・・・。

私は急いで下の住居に行ってあちこち探してみた。シャンプーは以前予備用に買っておいた小さめのボトルが使わずにある。歯ブラシも買い置きがある。ただ・・・クレンジングと洗顔フォームは使いかけしかない。うーん・・・と考えて結局全部持って行った。

「これ、ファンデーションです」とボトルの蓋を開けて中を見せると彼女はにっこり。

「ありがとう!これ、いくら?」

や、いくらって・・・。そんなこと言われても困っちゃうよな~・・・。ファンデーションっていくらしたっけ?4000円?5000円?敏感肌用のちょっといいやつだったから・・・でも値段なんて一年以上前だしまったく覚えてない。しかも使いかけ。彼女は私が50ドルって言っても100ドルって言っても払うだろう。それもまたなんか悪いし・・・。

「いいです、お持ちください」

「え?!」

「あげます。だってどうせ使ってないし」

「え~~~!じゃ、じゃあこれは!値段ついてるわ!」

シャンプー、12ルフィヤ。「12ルフィヤのシール付いてますね」

「それって何ドル?」

「1ドルです(笑)」

彼女はお財布から急いで1ドル取って私にくれた。

「他の、このクレンジングとか洗顔フォームはいくらかしら?」

「それも半分以上使ってるしやっぱり日本から持ってきて古いやつだからいいですよ」

リゾートに行ってしまったら島ではクレンジングなんて買えない。この日もきっちりメイクしてあるから、その荷物がシンガポールから届くまでの間メイクが落とせなかったら顔がゴワゴワだろう。洗顔フォームなんてほんとあとちょっとしか残ってない。これはマーレのどこでも買えるやつだから、私は明日にでもそのへんで買えばいい。

「ああ~ほんとにありがとう、ごめんなさいね、バカよね~私はビューティーセラピストなのに~!」

「明日早いですから早く寝た方がいいですよ」

「今日は寝られないわよ~!でも5時半にモーニングコールお願いね!」

なんかオモシロイ人である。中華系のシンガポーリアンで、見た目は日本人と変わらないので余計に親近感がわく。

次の日の早朝、彼女は無事にリゾートへ出発して行った。デパーチャーをしたロビちゃんが私に「これ、彼女がヒロコに、って置いて行ったよ」とシンガポールのキーホルダーとお花の髪飾りをくれた。きっと何か私に置いていけるものはないかと探してくれたのだろう。キーホルダーは息子が喜んでおもちゃに付け(マーライオンが描いてある)、お花の髪飾りはポニーテールの上にかぶせるやつで娘が「かわいい~♪」とブレスレットにしている。

彼女が行ってから2日経ったけど・・・荷物、ちゃんとリゾートに届いたのかなあ・・・?

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これでも一応奮闘記?

子供たちが二人とも学校に行くと、レセプションに集うロビちゃんと私。

ロビちゃんがぽつりとつぶやく。

「予約ないね~・・・」

「ないね~」

うちは旅行代理店と提携してトゥーリストを入れてるわけではないので予約ってほどんど入らない。

「誰か来ないかな~」

「予約来ないかな~」

そんなんでいいのか?!自分ツッコミを入れるもないものはしょうがない。

入り口に付けてあるセキュリティカメラで出入りする人が見えるので二人でモニターをぼんやり眺めていると、初めて見る白人さんがでっかいバックパックをかついで入ってきた。

「ん?これ誰だろう?初めての人だよね?」

背が高いのでモニターの上の方に頭がはみ出してしまって顔がよく見えない。

その人はまっすぐエレベーターで私たちのいるレセプションにやってきた。

「お部屋ありますか?」

「はい!はい!ありますっ!」急に機敏に動くロビちゃんと私(笑)。

やっぱりうれしいねえ~。

その後もポツリポツリとお客様がやってきて、私がレセプションに座っていた午前中に何部屋か埋まった。

あーよかった。←そんなんでいいのか?!

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小さな幸せ

最近ふとしたときに思うのは、ずいぶん生活が安定してきたなあということ。

もちろんいろんなことがまだまだなのだけど、たとえばタクシーに乗ってハウスクローバーと言ってもまだ運転手さんに「は?!」と言われるとか、ていうか全然まだまだなのだけど、それでも気持ち的にすご~く変わった。

思い返せば去年はこのビル工事の遅れでまず住む場所がなかった(笑)。もーこれだけでエライ違い!10ヶ月くらい住む場所がなくて転々としていたんだけど、その間半分くらいはキッチンがなく、洗濯機もなかった。子供二人いてキッチンないのは厳しかった・・・。自分とロビちゃんの二人ならなんでも我慢できちゃうところでも、子供がいるとそうはいかない。この「三食どこかで食べなきゃ」という状況は辛かった。そしてこのクソ暑い国で洗濯機がないってのもさらに厳しかった!汗だくで洗えないとあっという間に手持ちのカードならぬ手持ちの服が足りなくなっちゃう。

途中なんとか間借りできたアパートの一室にいたとき洗濯機を買って自分で洗えるようになって生活が一変したもんね!服だけじゃなくてとても困ったのが実はタオル。タオルは日本から送った荷物を作ったときに、梱包材で包んでマーレでゴミとして捨てるのは無駄だしと思い、いろんなものをタオルで包んで箱に詰めたのだ。タオルなら絶対こっちで使えるもんね。でも、住む場所が決まらずに転々としていたから日本からの荷物を開けることができず、10ヶ月間日本から来たときのスーツケースの荷物だけでほとんど生活していて、ハンドタオルは3本しかなかったのだ。私は同じタオルを次の日も使うのが実は大嫌いで、トイレでもキッチンでもタオルは毎日取り替えたいんだけど、3本しかないとキッチン、トイレ、予備、で終わりなんである。つまり、毎日洗わないと回せないわけで、でも洗濯して干している間はタオルがないという状態だったのだ。何度も買おうかとも思ったけど、日本からたくさん持って来ていたのがわかっていたので買いたくもなかったし、かといって毎日不便で不便で仕方がなかった。だって二日目のタオルはたとえ使っていない夜の間に乾いているとしても、前の日に拭いた手の雑菌が何度も染み込んでそれが乾いてるわけで・・・と考えるとどうしても次の日同じタオルで手を拭きたくない!のである。

それが、今はちゃんと住む場所もあって、日本からの荷物も全部開けて使うものはちゃんと家の中に納まったし、キッチンもあるし、タオルも戸棚の中の一区画にずらっと山積みにできているんである。ちゃんと洗ってソフトナーのいい香りがして乾いているきれいなタオル。今のを取り替えてもまだまだいっぱいある・・・と思うとほんとに小さな幸せ。しかも今はキッチンとトイレに一枚ずつの他、トイレのドアノブにハンガーで子供用にアリエルの絵とかが描いてあるちびっ子タオルまで常備できている。トイレのタオルかけは上の方にあるので子供が手が届かず、いちいち「ママ~取って~」と呼ばれていたのだけど、届くように低い位置にぶら下げたら自分でちゃんと手を拭くようになったのだ。そこでかわいいタオルばかりを「ちびっ子タオルね」とかけるようにしたら「ママ、おうちについたら手あらうね」と私が言わなくても楽しみにするようになった。子供用にタオルを別に分けるなんて今まではできなかったからねえ。

ホテルはまだまだ起動に乗ったとは言いがたく不安もある毎日だけど、とにかく家賃が払えて生活していければいい。ごはんが食べられて子供が学校に行ければいい。山積みのタオルはなんかそのへんのちょっと出てきた安心感を代表してる感じがする。

あら~もうすぐ2時。さて、今日のを洗濯カゴに入れて、明日用の新しいタオルを出すとするかね。

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どっがに働げるおなごはいねか~

うちは二人、レセプショニストを雇っている。一人はモルディブ人で一人はパキスタン人。朝番と夜番のシフトで働いてもらっているのだけど、今月パキスタン人の彼が国に里帰りすることになった。最初は10日間と言っていたのだけど、飛行機の都合で15日になってしまった。彼はその休暇を作るために先月と先々月は休まずに働いて休日を貯めているんである。

彼は時間通りに来て遅刻もしないし真面目に働いてくれるとても良い従業員なので、彼が15日間もいないのは非常に困る。というかやっていけない。15日間、朝の間私もロビちゃんもびっちりレセプションに座っているのは不可能なので誰か人を探すことにした。

前回もレセプショニストを探すときに新聞に求人を出したんだけど、これがまあ、ロクなのが来なかった。ロビちゃんが「レセプションの電話に出るのは女性の声の方が印象がいいよ」と言うので女性レセプショニストと求人を出したときには電話はかかってくるけど誰一人として面接に来なかったのだ。たとえば電話で「じゃあ11時に来てください」と言うと「はい」と言うのにだーれも来ないんである。それなら電話の時点で「はい」って答えるなよ!と私は思うのだけど、電話で断る勇気もないので「はい」と言っておいて現れないのだ。

そういう嫌な思い出があったので私は女性のレセプショニスト求人を出すのはもうやだと思っていたんだけど、ロビちゃんが絶対女性がいいと言う。そういえば以前にもホタ(定食屋)をやっている知り合いが「思ったよりもお客さんが来てくれない」と悩んでいたときにロビちゃんやその場にいたモ人全員が「女の子のウェトレスを雇えばいい」って真剣にアドバイスしていたので驚いたことがある。「女の子働かせれば来るってもんじゃないでしょ」と言うと、みんなして「いや、絶対来る!」と言うではないか。「じゃあみんな女の子がいるホタの方が行こうと思うわけ?」と聞くと「そりゃそうだ!」と・・・・・・。あのねえ~・・・。ま、そりゃみんなの嗜好に私はとやかく言えませんが「そんなもんかよ」と思ったのは確かである。そしてロビちゃんは「みんなそういうもんだから、電話を取ったときにレセプションの声はやっぱり女性の方がいい」と言うのだ。

私は本当~にしぶしぶ、また新聞屋に求人広告を出しに行った。前回は「レセプション・ガール」と出して失敗だったので、ちょっとでも大人が来てくれたらいいな、と無駄な抵抗で「レセプション・レディー」と書いた。も、全然期待してないけどさ。

そして2~3回電話がかかってきたものの、やっぱり誰も面接に来ない!「じゃあ2時に来てください」と言ったらやっぱりその時間にこちらは待ってるじゃないですか!でももちろん誰も来ない!もーーーこれだからイヤ!!一体ちゃんと面接に来て仕事ができる人はマーレにいないわけ?と思いつつ、今日、新聞広告最後の日となった。どこかに誰かいい人いないかなあ~と考えていると、レセプションから電話がかかってきて、「さっき面接に来たいっていう女性から電話がありました」と言う。「3時に来るそうです」と時間も指定してあったのだけど、どうせいつものパターンだろうとすっかり忘れていた。すると、なんと2時半にレセプションから電話がかかってきた。「面接の人、来ました」えっ?!まだ30分早いのに?!こ~れはイケるかもしれない!私はかなり期待をして階段を上ってレセプションへ。

ソファには細くて小さな女性が座っていて私を見るとにっこり笑った。私が「ハロー」と言うと「ハロー」と彼女も笑って答えた。そして隣には男性がニコニコしながら座っている。ん???お客さんかな???でも今こんな宿泊客いたっけ???まあいいや、と気を取り直して履歴書や卒業した学校の証明書、成績表なんかを見せてもらっていたら・・・・・・ん?ちょっと成績表をよく見てみると・・・EnglishがEとある。EってABCDEのEだよねえ・・・・・・。そしてScienceにいたってはFだよ、F。FってことはFailってことで落第、つまり単位は取れてないってことなんだよね。終了過程でFってことはそれは取得できてないわけだよね?と、成績でかなり気になる点があった。だって全部E、E、F、F、Dってな感じで、一番良い成績がDなのだ。Cすらない。勉強・・・・・・苦手なのかな???うちは別に学歴主義じゃないけどさ、ちょっと・・・ていうかやっぱり気になるよねえ・・・。それに英語がEってのも痛い。うちは英語ができないと困るからである。

まああんまり学歴ばっかり気にしてもしょうがないので違うことを聞いてみた。「家はどこ?うちから近いんですか?どうやって出勤してくるつもりなの?」すると彼女は「ああ、バイクで」と言う。おお、バイクがあるのか、それなら便利だわ。「自分でバイク運転できるのね。便利よね」と言うと「いいえ~、運転なんてできません。彼が」と隣の男性を指差した。彼が、って・・・ああ、彼が運転して彼に乗っけてきてもらうんだ・・・。「・・・そう、ご主人?」「やだ、いいえ」彼女は恥ずかしそうに笑った。「ボーイフレンドです」・・・・・・・・・はあ!?!?ボーイフレンド????面接にカレシ?!んで・・・・・・これからもずっと乗っけてきてもらって乗っけて帰ってもらうつもりなのね???いやーーー・・・それって・・・。私は自分の職場にくらいは自分で来られる人がいいんですけど・・・・・・。っていうか、それって常識よね?!とは言ってもここはモルディブ、私の常識は通じないのはわかっているつもりなんだけどさあ。一人では外でタクシーも拾えないのがここの女性ですから・・・。でもそれじゃあ雨が降ったらきっとこの人来ないわね。

しかも話していても消え入りそうな小さな声でしかしゃべらない。「うちは外国人のお客さんが多いから自信を持って英語で話して対応してくれる人が欲しいんです。英語ではっきり話せますか?」と聞くと「yes」と小さなお返事・・・。や~~~面接に来てくれたのはいいんだけどねえ~。時間も遅れなかったし・・・。でもやっぱり、面接の場に彼氏も一緒にいて座ってるってのはどうでしょう?????

はい、不採用です。じゃないと彼氏も一緒にデスクに座りかねないし。や、マジでありえそうだから。

ほんとに、どこかに仕事できる人いないかな~・・・。

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